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異能学園最底辺C組 〜落ちこぼれ能力者たちの下克上〜  作者: ぺいぺい
第二章 中間試験 縦割りサバイバル編
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第56話 待ち伏せ



歩き始めて數十分で遠くの方にそびえ立つ大きな柱のようなものを見つけた。



「お、あれ遺跡っぽくねーか!?」


「いせきー!」



 草原に囲まれたこの遺跡は左右に分かれて大きな柱が何本も並んで続いており、

その先には中に入れるような小さなピラミッド型の建物があった。



「なかなかよくできてる遺跡だな」


「架空世界とは思えないですね」


「あのピラミッドの中に腕輪があるのか?」


「そうかもしれないですね。とにかく行ってみましょう」



3人で小さなピラミッドの中に入る。



「罠があるかもしれませんから、気をつけて下さいね」


「おう、まあお前がいるから安心だな」



國咲の能力があれば大抵のことはなんとかなる。



「まったく・・・」



 呆れたようで嬉しそうな顔をする。

中は暗いが左右の壁に松明が飾られている。

そこまで奥に続いている訳ではなく、

一番先には祭壇のようなものが見える。

よく見るとそこに腕輪が鎮座していた。



「あったー!」



しずくちゃんと腕輪のある祭壇まで走っていく。



「腕輪だ!」



 腕輪は架空世界に入る前に先生が紹介していたものと同じで、

金色でギザギザのデザインに大きく黄色の宝石が飾られていた。

昨日天使が持っていたものと同じだ。

しずくちゃんが祭壇から腕輪を取って腕にはめてみる。



「ぶかぶかー」



 サイズが全然あってない。

次は俺がつけてみる。

少し小さいがはめることができた。



「俺が持っとくよ」


「頼りないのでダメです。私が持ちます」



國咲が俺から無理やり腕輪を奪い取ろうとする。



「えー、俺がつけたーい」



子供みたいに駄駄をこねてみる。



「もし無くしたら殺しますよ」



 國咲がギロッ睨む。

こわっ!



「やっぱいいです・・・」



 腕輪を外して國咲に渡し、腕輪をはめる。

國咲がつけてからじっと腕輪を見つめている。



「これ・・・」



國咲がはめた腕輪を見つめて黙り込む。



「ん?どうした?」


「・・・この腕輪、只の腕輪じゃなさそうですね」


「どういうことだ?」


「後々わかります、とにかく行きましょう」



 國咲が入り口に向けて歩き出す。

よくわからないが、國咲に持たせておけば安心だろう。



「腕輪1つ手に入ったわけだが、あと2つも集めないといけないのか」


「そうですよ、縦割りサバイバルはあと4日間。時間はないですからね」


「たいへんだー」



 そんな話をしながら歩いている時、

國咲の足が止まった。

じっと遺跡の出口を見つめている。

どうしたんだ?



「出たところに誰かいますね」



今のところ、入り口に人の姿は見えない。



「他のチームの待ち伏せってことか?」


「そういうことです、私たちの後をつけてきたんでしょう」



一気に雰囲気が戦闘状態になる。



「潔く戦うか」



俺がそう言うとしずくちゃんがファイティングポーズを取る。



「そうですね。敵は不意打ちできると考えているでしょうし、そこを逆手に取りましょう」


「未来を見る限り、敵は上から降ってきて私たちを押さえ込もうとしてきます。あなたは振り返ってゼロ距離でぶっ放してください。得意でしょ?ぶっ放すの」


「なんかバカにしてないか?」


「ぶっぱなしー!」



しずくちゃんまで。



「相手は当たり前ですけど3人、能力はまだわかりません。では行きますよ。作戦通りに」



 國咲が走り出す。

その横を置いて行かれないように走る。


 出口までどんどんと近づいていく。

遺跡の出口まであと10mほどまで迫る。

出口から漏れる外の光に体が包まれ、遺跡を抜けた瞬間、



「最っ悪!」



 そんな國咲の声が聞こえた。

どういうことだ!?もしかして悪い未来が待ってるってことなのか!?


 そして目の前に先ほど見た左右に大きな柱が並ぶ光景が広がった。

途端、地面を見ると頭上から影ができており、とてつもない威圧感を感じた。

体を捻って頭上を向く。


 國咲の言った通り1人が俺に向かって飛びかかっていて、

そいつの後ろの2人は國咲としずくちゃんを狙っている。


 俺を襲おうとしているやつは一瞬驚いた顔を見せたがすぐにニヤッと笑った。

瞬間、そいつ向かってゼロ距離でエネルギー砲をぶっ放した。



”中火力砲”




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