表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/92

第34話 降ってくるもの 


変装組 英田



 肩車している女の子を降ろす。

よし、ここまで誘導できたらもういいだろう。

まんまと騙されてついてきやがったな!



「あれ?Cくみいないよ?」



 女の子がキョロキョロと周りを見渡している。

あとはバレないようにこっそりここから逃げよう!

そう思って忍び足で歩き出した時、



「どこいくの?」



 女の子に声をかけられた。

ギクッ!と体が飛び跳ねる。



「ほ、他のA組のみんなを連れてこようと思って!」


「つれてこなくていいよ!それよりCくみいないじゃん!」



女の子がほっぺたを膨らましてこちらを睨んでいる。



「あ、あれ?どこいったのかな?」



わざとらしく周りを見渡す。



「もしかしてうそついたの?」



 女の子がその小さな体に腰に腕を当て、

怒っているポーズでこちらに一歩ずつ近づいてくる。

くそっ!このままじゃバレる!


 完全に怒ってる。

もう隠せない!

どうせバレるなら言ってやる!



「そうだよ!まんまと騙されやがったな!」


「なにっ!?」


「俺はA組じゃなくてC組だよ!」



 言ってやった!

小さい女の子相手に苦しいがこいつもA組だ!



「Cくみ!?Aくみのひとじゃないの!?」



女の子は目を見開いて驚いている。



「そうだよ!バーカ!お前はずっと騙されてたんだよ!」



 もうやけくそだ!

十分誘導できたはずだ!



「ば、ばかっていった!」



 女の子が服を握ってプルプル震えている。

ついムキになってしまう。



「バ、バカだろ!だって騙されたんだから!バーカバーカ!」



相手はA組で今までひどい目にあった経験を思い出して強く言ってしまう。



「ばかじゃないもん、ううっ・・・うぇぇぇん!」



 女の子は突然大声で泣き始めた。

泣き声が街に響き渡る。



「な、なんだよ!」


「うぇぇぇん!うぁぁぁ!」



泣き止む様子はない。



「騙されたお前が悪いんだよ!」



 そんな捨て台詞を吐いて走り去ろうとした時、

異変に気づいた。


 なんだこの音・・・

ゴゴゴゴッ!と大きな音がどんどん近づいてくる。


 次の瞬間、目の前にドカンッ!と大きな何かが降ってきて地面に衝突した。

途端にものすごい衝撃波が起こり、吹っ飛ばされる。


 地面をゴロゴロと転がり、倒れこむ。

砂煙や粉塵が飛び交う中、目を開けて落ちてきたものを確認する。

それは・・・隕石だった。


 隕石は家1つはある大きさで、

コンクリートを突き破って地面にめり込んでいる。



「な、なんだよこれ・・・」



 放心状態の中、

すぐにまたゴゴゴゴゴッという音が聞こえた。

今度は1つじゃない、上空のそこらじゅうから聞こえてくる。

上を見上げると、大きな隕石が無数に降ってきていた。



「あぁぁぁぁ!」



これはあの子の能力なのか!?



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 前からビルの大群がこちらに向かって押し寄せてきている。

俺は構えてエネルギー砲を放とうとする。

身体中のエネルギーをひとつに集める。


 高火力の上のエネルギー砲。

撃つなら今しかない!


 そう覚悟を決めた時、

突然空から降ってきた何かがビルの大群にぶつかった。

ガッシャーン!と崩れる音とともに目の前にビルの瓦礫の山ができる。


 轟音と衝撃の中、目の前を見ると、

ビルの瓦礫の上には・・・大きな丸い塊が乗っていた。

嘘だろ?これって隕石か?



「隕石!?日向くん、隕石が降ってきたよ!」



流星が興奮して言う。



「まだ降ってくるぞ!」



 仙撃が叫ぶ。

空を見上げると無数の隕石が流星群のように降ってきていた。

そしてその隕石は街を分断する壁に直撃し、

壁は上にある街ごと崩れ落ちた。



「なによこれ!?」



壁を作り出したA組の能力者の叫び声が聞こえた。



「壁が崩れた!これで通れる!」



 渚さんが急いで水流を起こしてボートを動かす。

ボートは崩れた壁に向かって高速で向かっていく。

いつの間にか壁を作り出した女の能力者の姿は消えていた。



「よっしゃ!このまま突っ切るぞ!」



 俺の掛け声とともにボートはスピードをあげた。

ボートは波を作ってビルの瓦礫と壁の残骸を高く飛び越した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ