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第24話 VS B組 


 C組とB組の王様ゲーム開始の合図があり、

自分たちの陣地まで歩いてきた。



「それでは今から10分の作戦タイムだ!」



 スピーカーからA組の担任の先生の声が聞こえる。

三田寺先生は昨日と同じように少し遠くで俺たちを見守っている。



「よし!じゃあもう一度作戦を確認するからみんな近くに来てくれ!」



 C組のみんなが俺の近くに集まる。

みんなやる気に満ち溢れているのか、前のめりになっている。



「まず、ゲームが始まったら安寧さんは能力で小人をそれぞれの道に配置して欲しい」


「わかった〜」



緊張感の無いふわふわした返事が返ってくる。



「それと同時に神藤さんは”交信”の能力でみんなの中継役として安寧さんと一緒にどこかに隠れつつ、小人やみんなからの情報を能力で共有して欲しい」


「うん、もう小人とC組のみんなと能力で繋がれるようにしてある!」


「OK!もう一度確認だけど、碁盤の目になってるこの街の道を右端から横にA〜L、縦に1~12に設定してある」


「大丈夫!C8みたいに縦横組み合わせるんだよね!」


「そう!あと・・・神藤さんの護衛はミリシャだな?」


「任せといて!天音ちゃんには誰も近づけさせないから!」


「任せたぞ!あとは陽動隊だけど、陽動隊は王様がいるふりをして逃げ回って欲しい。

王様役は流星にお願いしてる。頼んだぞ流星」


「わかった、頑張るよ」


「よし、流星を中心に護衛で周りを囲んで王様の腕章を隠すようにすれば、中心の流星が王様だと思うはずだ!」



その時、



「作戦タイム終了だ!ではスタートの準備を!」



スピーカーから作戦タイム終了が告げられる。



「あとはそれぞれ護衛と防衛に分かれてくれ。みんな、頑張ろう!」


「よっしゃぁぁぁ!行くぞぉぉぉ!」



 仙撃がみんなを鼓舞する。

おぉぉぉぉ!


 これまでにない団結力と作戦。

いける、これなら絶対いける。

さあ、やるぞ。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 スタート位置に並ぶ。

いよいよ始まる。


 昨日のA組とB組の戦いを見て思ったが、

A組ほどB組は強くないはずだ。

しっかり作戦を立てていれば勝てない相手じゃないはず。

そう思いたい。


 でも注意すべきなのは”凶獄黒臣”というB組の王様だ。

昨日のA組との対戦でS級の”超能力者”七罪聖夜に対して恐ろしい能力を見せつけていた。

もし対面で戦うことがあれば、俺の能力を全力で使う。

そうでもしないと勝てないと昨日の戦いを見て感じた。



「どうした?難しそうな顔して」



 隣の仙撃が俺の顔を覗き込んでくる。

仙撃は今回、俺の護衛についてきてくれる。



「いや、心配なことが多すぎてさ」


「最初から負けた時のことを想像してどうする!」



 仙撃が明るく笑い飛ばす。

なんだか仙撃を見てるといける気がしてきた。



「それでは王様ゴール、スタートだ!」



スタートの合図がスピーカーから聞こえた。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 スタートと同時に流星率いる陽動隊が走り出した。

俺たち本物の王様率いる護衛隊が動き出すのは安寧さんの小人が配置し終わり、

神藤さんの準備ができてからだ。


 安寧さんの小人たちが一斉に各配置場所へ散らばっていく。

頼んだぞ、この小人たちと神藤さんが本当にこの勝負の鍵だ。



ゲームがスタートして数分。



ー 鳴神くん、聞こえてる? ー



 突然、脳に声が響く。

神藤さんの声だ!



ー 聞こえてるよ! ー


ー よかった!こっちは準備できたよ。真莉愛ちゃんとミリシャちゃんと一緒に建物に隠れた! ー


ー よし!順調だな! ー


ー うん!鳴神!天音ちゃんは任せとけ!ってミリシャちゃんが言ってる! ー


ー わかった!頼んだぞ! ー



よし、いいぞ。



ー あと鳴神くん、今F5の小人さんから連絡が・・・王様を見つけたって! ー


ー 本当!?どんなやつだった? ー


ー 何か黒い炎を纏ってすごいスピードで護衛と一緒に向かってきてるって ー



 ”凶獄黒臣”だ!

やっぱりあいつが王様か!



ー わかった、俺たちもすぐ出発するよ!そっちも見つからないよう気をつけてね! ー


ー うん! ー



通信が消える。



「みんな!神藤さんから連絡があった!相手の王様は凶獄黒臣だ!こっちに向かってきてるらしい!」



 ざわざわと不安の声が聞こえる。

そりゃそうだ、昨日の凶獄の能力を見てあんなのがこっちに迫ってきてるんだもんな。



「王様はあいつか。鳴神、すぐに出発しないと鉢合わせちまうな」



仙撃が言う。



「ああ、俺たちも出発しよう!みんな防衛は頼んだ!でも危ない時は逃げていいから!」


「だな!次のA組戦もあるから自分の身を一番にだ!」



俺と仙撃で指揮を取っていく。



「よし、いくぞ仙撃!」



王様の俺とそれを守る護衛はB組の陣地に向けて走り出した。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 俺は王様として護衛を連れて走っている。

今いるのはE10だ。



ー E5からB組が来てるらしい!D9に移動して! ー



神藤さんから連絡が入る。



ー わかった! ー



指示通り急いでD9に移動する。



ー J7にいる陽動隊はまだB組と接敵してないみたい! ー


ー 了解! ー



 よし順調だ。

このままB組に極力会わずにゴールまで行こう!



ー E9までB組の王様が来てるって!すぐにC組の防衛とぶつかる! ー



 もうそこまで!?

移動が早すぎる、何かの能力か!?

頼む、頑張って耐えてくれ!




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