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第23話 作戦会議 



「能力で勝てないなら頭を使って勝とう」



俺はみんなにそう呼びかけた。



「頭を使って勝つか、それはいいな!でもB組に一泡吹かせられるような作戦があるのか?」



仙撃が聞いてくる。



「まず、高台から観察して気づいたんだけど、この街は道が碁盤の目になってる。ということはつまり、自分の陣地から相手の陣地まで一直線で行けるってことなんだよ」


「なるほど、じゃあ全員で一本道を攻めてみるか?」



仙撃が提案する。



「まあそれも面白いけど、次の対戦では王様と護衛チームは当たり前だが極力相手に合わないようにしよう。それで街のそれぞれの道に名前をつけるんだ。将棋とかで”6八金”とか言うだろ?その要領で縦が数字で横がアルファベットで”D2”みたいに名前をつける。そして最後に安寧さんの出番だ!」


「あら、私ですか?」



安寧さんが前に出てくる。



「安寧さんの能力は”召喚:小人”だろ?小人を召喚して小人たちに名前を付けたそれぞれの道に待機してもらう」


「おお!昨日のA組の時にやったやつだな!」


「そうなんだけど、小人だけじゃ昨日も連絡が途絶えてA組の生徒に襲われただろ?そこで、神藤さんちょっと出てきてくれる?」



神藤さんを呼ぶ。



「わ、わたし?」



神藤さんが出てくる。



「神藤さんの能力は”交信”。頭の中で会話できるテレパシーなんだ」



 C組からすごい!という声があがる。

神藤さんが恥ずかしそうにしている。



「神藤さんにサーバーの役割をしてもらって小人たちと能力で連絡をとってもらう。そうすれば小人がいちいち走ってくる必要もないし、昨日よりも早くA組の生徒の場所を知ることができると思うんだ」


「そ、そういうことなんだね」



神藤さんが理解してくれたようだ。



「それに護衛と防衛も神藤さんを介して連絡が取れるし状況も把握しやすい。ちょっと負担が大きいかもしれないけど神藤さん、やってくれる?」



神藤さんに聞く。



「うん、やってみる」


「よかった!神藤さんは試合が始まったらすぐにどこかの建物に隠れよう」


「うん、わかった!」


「あとは、今更だけど王様・護衛・防衛を決めなきゃな。王様は誰がやる?」



C組のみんなに問いかける。



「王様は鳴神、お前に決まってるだろ?」



仙撃が笑って言う。



「でも、俺でいいのか?」



 C組のみんなに問いかける。

するとC組のみんなが頷いた。



「じゃあ王様は責任持って俺が務めるよ。あと、護衛と防衛の他に陽動隊を作りたい。王様がいるように見せかける陽動隊だ」


「陽動隊に注目させて敵の数を分散させるってこと?」



流星が問いかけてくる。



「そういうこと!」



 その後も俺たちは作戦会議を続け、

C組のみんなの能力把握・護衛と防衛と陽動隊のメンバー構成などを考えていた。

そして、



「試合終了ー」



 三田寺先生の気だるそうな声が響き渡る。

A組とB組の王様ゲームの結果は・・・


 8対0でB組の負け、だった。

やはりB組はA組から点を取ることができなかった。



「次はC組対B組だ、両チーム準備しろー」



いよいよ始まるな。 



「よしみんな!移動しよう」




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




 スタート位置に移動している途中、

A組の王様の天使が前から歩いてきた。

試合が終わってログハウスに帰る途中のようだ。



「おーい、天使!お疲れ様!」



思わず声をかける。



「別に疲れてないわよ」



挨拶したら言葉で思いっきり殴り返された。



「はいはい、B組は手強かったか?」


「まあ、あんたらC組よりわね」



 天使は全然疲れているようには見えない。

本当に余裕だったんだろうな。



「流石だな・・・そうだ!お前の白い翼触らせてくれよ!どんな感触なんだ?」


「はぁ!?だ、ダメに決まってるでしょ!?」



天使が後ずさりする。



「えー、頼むよー」


「ダメなの!もう行くわ!」



天使が足早に立ち去ろうとする。



「なぁ!」



天使の後ろ姿に声を掛ける。



「どうやったらA組に勝てると思う?」


「はぁ?それをA組の私に聞くわけ?」



天使が振り返って呆れた表情を見せる。



「いいだろ?俺たちC組なんて相手にならないぐらい自信があるなら教えてくれよ」


「なんで敵に自分たちの倒し方を教えるのよ・・・まあいいわ」



天使が腕を組む。



「能力で勝てないなら協力しなさい」


「やっぱそれだよなー」



三田寺先生と同じことを言ってるな。



「そうね、私たちなんてクラスメイトの顔も名前も曖昧なぐらいなんだから」



 そうなのか。

そんなにA組の生徒は打ち解けてないのか。



「・・・仲よさそうなあなたたちが羨ましいわ」



天使が寂しそうに言う。



「お前ら個人プレーだもんな」



A組は完全に能力の強さだけでゲームに勝ってる。



「個人プレーでも負けないぐらいの能力差があるのよ」



一人一人の圧倒的な能力か。



「ありがとう!じゃあ俺は行くわ!B組との試合、応援しててくれよな!」


「嫌よ!」



 天使に別れを告げて走り出す。

さあ、王様ゲームB組戦だ。


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