Episode 3-2 サッカー
梅降る雨が去った今、少女のフラストレーションは最大だった。
そして、爆弾を落とした。
「みんなー、さっかーしようぜ、ぐらうんどで」
今は放課後だ、ちなみにお昼休みもサッカーした、今の彼女は食い気より運動らしい。
「じゃぁ、じゃんけんで私が勝ったら、皆でさっかーね、出さないと私の不戦勝だから、じゃーん、けーん、ぽん!」
勢いとは何て恐ろしい事か…、少女はグー、他の皆はグー5チョキ22パー5を出してしまった、一戦で勝敗は決した、このチョキの多さよ…
人数が合わない? それはそうでしょう、先生や両手を出した人がいました。
ダブルチョキ、ダブチョ、ダブチョ。
こうして、河川敷での全員集合だよ! サッカー大会が始まった、グラウンド? サッカー部が使ってますぜ。
「えっー、部活をサボッた諸君、後で誠心誠意謝るように、先生も明日ペコペコ関係各所に頭を下げます、それでは、今日を楽しもう!」
真っ赤なジャージ装備、こやつヤル気満々である。
魔法で河川敷に土ゴール×2をででーんと作り、全員がチームに別れて、サッカー開始!
『姫』は96%手抜きでこの試合を楽しむ。
ゴールキーパーは3人だ、もはや鉄壁…、ゴール!! キーパーが4人に増えた。
どこにどれだけ配置するか…、それがこの人数無制限サッカーの見所。
帰宅中の他のクラスメイトも捕まえて、チームに合流だ!
その中でも良いシュートをたくさん打っていたサッカー小僧に『ストライカー』の称号を進呈しました。
「いい汗かいたー」
少女はとっても満足したのだった。
To Be Continued
登場人物(あだ名) 『先生』(1/1)
『姫(主人公)』『メガオタ』『読書家』『天使』『UFO』『隠密』『ギャル』『エース』『セッター』『リベロ』『職人』『世話焼き』『ケゴシム』『ストライカー』(14/30)
登場人物は徐々に開示されていきます。
いきなり土の壁が現れ、数時間後には消えた、そんな幻を見た人もいたそうな…
お読み下さりありがとうございます。