登場人物紹介
簡単な登場人物紹介です。第2章終了時点までのネタバレを含みます。
ミヤウチ・ナナオ (宮内 七緒)
属性:炎
魔法:【超爆発】
武器:長剣【炎熱の剣】
使い魔:リル(白猫)
本作の主人公。十七歳の少年。赤茶色の髪と、目つきの悪さが特徴。
生粋の猫好きで、トラックに轢かれそうになっている子猫を助けようとして子猫もろとも死亡。女神リルの導きによって、異世界『タナリス』に転生する。
チート能力をもらって転生したはいいものの、『タナリス』は女性のみが魔力を持つ世界のため、正体がバレないよう普段は女装している。
基本的に明るく素直で、困っている人は放っておけない好青年だが、目つきの悪さ故に前世ではひとりの友人も出来なかった。
裏表の無い性格のために現在は数人の女子に慕われているが、本人は気づいていない。
女神リル
ナナオを魔王討伐のため異世界に向かわせた張本人。
傲岸不遜な、およそ女神らしからぬ女神。創造の神のため、自分で造った秘密道具をよく取り出すが、大体は某猫型ロボットのパクリである。
普段は天界からナナオの様子をせんべいを食べながら見守っているが、ナナオの召喚魔法によって使い魔として召喚されてからは、天界と異世界『タナリス』を行き来している。
魔王の正体に関して、何か隠している様子?
フミカ・アサイム
属性:水、風
魔法:【水冷弾】、【風刃】
使い魔:小亀
水色の髪に水色の瞳をした小柄な少女。ナナオのルームメイト。
実は魔族であり、普段は魔道具の眼鏡で赤い瞳を隠している。
ひょんなことからナナオとは正体を知り合い、お互い秘密を共有し合う関係となる。
無口で無愛想で、いつも眠そうにしているが、冷静で頼りになる。
よくナナオを混浴に誘うが、そのたび必死に断られている。
レティシア・ニャ・アルーニャ
属性:光
魔法:【光源玉】、【光跡弾】、【光跡流星】
使い魔:ユニコーン
金髪碧眼の超絶美少女。ツンデレ気質だが、根は優しい子。
光魔法が得意で、学院でも優秀な成績を記録している優等生。
アルーニャ王国の第九王女で、その独特の名前ゆえにナナオには「ニャンニャン」という不本意なあだ名をつけられている。
平民出身の父を持つため、国民からも嘲笑を向けられ、姉妹からも陰険な虐めに遭っている。
脆い部分を誰にも見せようとはしないが、とある事件をきっかけにナナオに救われてからは、少しだけ心を開いた様子。
ティオ・マグネス
属性:無(自己強化魔法)
武器:ナックルダスター
オレンジ髪にオレンジ色の瞳をした少女。
天真爛漫なボクっ娘。頑張り屋だがドジっ子で、何も無いところでもよく転ぶ。リルを師匠として仰いでいる。
北東の山村シュタリの出身で、実家は大変貧しく、その日の食事にも困るほどだった。
そんな環境下で魔法が使えない出来損ないとしての扱いを受け、過酷な日々を送ってきた。
元々は普通科配属だったが、リルによって自分が無属性魔法を使えることを知り、再試験の結果、魔法科への編入が決まる。
キュキュ・サイル
属性:炎、無(空間魔法)
武器:鋏
ナナオのクラスメイト。リュリュとは双子の姉妹。姉のほう。
クセのある赤髪をツインテールにしている。
ナナオを敵視しており、嫌がらせや策略を巡らせている。
上級貴族の生まれで、家の秘伝である空間魔法の使い手だが、リュリュとふたりで一人前のためひとりでは空間魔法は使えない。
リュリュ・サイル
属性:水、無(空間魔法)
武器:針
ナナオのクラスメイト。キュキュとは双子の姉妹。妹のほう。
クセのある青髪をツインテールにしている。
喋るときは、基本的に姉であるキュキュに話しかける形でしか意思表示をしない。
ラン・ヘーゲンバーグ
属性:土
魔法:【土石崩し】
武器:細剣
アルーニャ学院魔法科二年生で、学内成績は次席。上級貴族の令嬢。
ポニーテールにキツいツリ目をした少女。勝利のためには手段を選ばない性格。
レティシアへの嫌がらせとしてナナオに姉妹契約を持ちかけたが、その後ナナオと決闘し完全なる敗北を味わう。
現在はナナオやレティシアとは良好な関係を築いており、ふたりにとっては面倒見の良いお姉さん的存在になっている。
サリバ
属性:氷
魔法:【氷結縛】、【氷結壁】
使い魔:ジャックフロスト
黒髪眼鏡の女性。「凍土」の二つ名で知られる優れた魔法士。
アルーニャ学院の教師で、魔法科一年生の担任教師を務める。
冷酷非情な人物として知られ、学院の生徒たちからも恐れられているが、実際は身体を張って生徒を守ろうとするなど、生徒思いな一面を持つ。
ナナオのことは問題児として認識しており、たびたび忠告をしているが聞き入れられないので少々ウンザリしている様子。
魔王
属性:炎、雷
アルーニャ王国の遥か東にある、ガルーダ魔国を統べる人物。
魔力を具現化した炎の矢や雷の槍を使っての攻撃を得意とする。
直接相対したナナオは「まだ小さい子ども」だと感じたが、その詳しい正体は不明。
リルのことをかなり敵視しているらしい?
シャルナ・シャ・アルーニャ
アルーニャ王国第一王女。見事な縦ロールの美女。
魔法省大臣政務官を務めており、アルーニャ王国の重鎮と呼ばれるべき十二人の女のひとり。
参謀長のニンファとは学院時代の同期で、その頃から犬猿の仲。
いずれ女王の跡を継ぐべき逸材として周囲から認識されており、本人にもその自覚がある。
「規格外の新入生」のことを探るため、アルーニャ女学院に密偵を送り込もうとしている。
ニンファ・プロイッセム
小柄な片眼鏡の女性。老賢者のような出で立ちをしているが、三十代目前のシャルナとは同い年。
女王の側近である参謀長を務めており、アルーニャ王国の重鎮と呼ばれるべき十二人の女のひとり。
学院時代の恩師であるサリバには頭が上がらず、「規格外の新入生」についての情報をなかなか集められずにいる。
レイ・リャ・アルーニャ
アルーニャ王国第二王女。短い金髪に切れ長の碧眼の凛々しい美女。
騎士団長を務めており、アルーニャ王国の重鎮と呼ばれるべき十二人の女のひとり。
レティシアの能力自体は評価している。
ガーク
露出過多な格好をした女性。荒っぽい粗雑な喋り方をする。
ギルド長を務めており、アルーニャ王国の重鎮と呼ばれるべき十二人の女のひとり。
「規格外の新入生」のことを気にしている。
ケータ
王都にある宿屋『シエスタ』の一人息子。八歳だがかなりのしっかり者。
転生したばかりのナナオにこの世界の常識を教えた少年。
「魔法」の存在に強い憧れを抱いている。