ギルドマスター
そういえばさっきの受付嬢はナターシャというらしい。
正直なことを言う。アリスにしろナターシャにしろ相当な美女だ。
異世界はこんな素晴らしい人たちがたくさんいるのだろうか。
異世界転生万歳!
どうでもいいことなど考えないで、ギルドマスターのことを考えよう。
ギルドマスターということは、転生者と言う事がまずかったのか、
それともオーガを単独で倒した事がいけなかったのか、色々思い浮かぶ。
ギルマスはよくある筋肉むきむきのむさ苦しいおっさんだろうか。
会いたくないな。
そう思っているうちに扉までついた。
「ナターシャです。ちょっとお話があります」
「何?」
意外にも聞こえたのは綺麗な女の人の声だった。しかしオネエの可能性もある。
そう思いながら{ギルドマスター}と書いてある戸を潜った。
よかった。オネエではなかった。金髪の巨乳美女さんでした!
「どうも、ギルドマスターをしているフィオナと言います」
「どうも斎藤神吉です」
「彼は異世界人で、Dランクのオーガですら倒せるらしいのです。
お手合わせをして強さを図って欲しいのです」
「わかったわ」
そう言って彼女は立ち上がった。
「サイトウさんの実力を測らしてもらうよ」
なんか知らん間に美女さんと戦う事になったな。まあいいや本気で戦った事ないし。
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大きめの校庭のようなところに来た。
どうやら訓練所のようだ。
「ギルマス‘フィオナ’と挑戦者‘サイトウさん’の模擬戦を始めます!」
一瞬空気が張り詰める。
先に火蓋を切ったのはフィオナだ。
走りながら銀色の片手剣で切りつけて来た。
「遅いな」
そう言って右に軽く飛ぶ。
「何!
私の攻撃を避けるとは面白い」
そう言って剣を空に掲げた。
『世の理を読み解き凍てつく氷でで立ちはだかるものを切り裂け…アイスバレット』
お、おなんかすごそうな魔法を唱えているようだ。
(シャリーーン)
そんな音がしてこちらに小売の弾丸が飛んできた。
うん、BB弾を思い出す。
「氷には炎っしょ」
そうゆるく呟いながら
『ファイヤーストーム』と唱えた。
呪文に反応して大きな炎の壁が生まれた。
氷の弾丸は炎の壁の近くで溶けた。
「えっ、私の魔法を防いだ!!しかも無詠唱」
「あなたすごいわね」
パチパチと拍手をしていた。
俺、なんかすごいことしたのかな?
まあいいや。
「俺は冒険者になったんだ〜!」
戦闘描写も苦手です。
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