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プロローグ
夢の中での出来事は本当に現実とは関係がないのだろうか。夢でみたことは本当に意味がないことなのだろうか。
現実での悩みと夢の中での出来事。
その二つは必ずリンクしている。
俺はずっと自分の選択が正しかったのか悩んできた。
いつだって悩んできた。
例えば昨日友達にかけた言葉は正しかったのかとか、高校の時に野球部に所属していたこととか、怪我をして部活をやめたこととか。
でも悩んだってこれまで一回も答えは出たことはなかった。
一人で悩んだって何も答えは出ないことは、十分にわかっていた。
悩みという名の自己弁護。いつも悩んでいるから、という安心感。
そんなことを考えながら、俺はいつも眠りについている。
また夢の中で、彼らに会うために。