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戦いの道  作者: 鈴夜
異なる世界
9/41

混迷

柊とジョーカーの会談から2週間後


満州共和国と満朝警備保障が米露の前世代戦車

を次々と購入し始めた

(チョールヌィイ.オリョールなど結構値が張るやつを)

代金は、石油や鉄鋼、自国内需産業開発で増えたお金

で払った


世界各国は、この対応に3つの予測が出た

1 中華人民共和国へ宣戦布告準備

2 米露黙認の日本の九州侵攻準備(無論あり得ない)

3 ただ単に演習したいだけに購入した


答えは3だった


7月から8月にかけて

満州共和国、元山近郊で

大規模な砲撃訓練が行われた


一方、アメリカでは

ジョーカー大統領発令の

入国禁止令の解除をめぐる騒動が続いており

別の入国禁止令を発令させることも検討しており

一部では、暴動が起きかねない状態になっていた


中華人民共和国では

満州共和国と中華民国の挟撃危機と言うデマによる

大混乱が起きており

共産党本部と首都が北京から内陸に疎開するのではと言う話まで出ていた


日本では

アメリカが混迷しており

これでロシアが樺太侵攻された場合に備える準備に入った


ロシアでは

柊が遂に日米との交渉中継準備に入ったと思い

東欧進出や樺太奪還に向けた外交手腕に入ろうとしている


中東では

柊による動き次第では、シリア政権が反乱勢力や宗教勢力を制圧すると言う意見が多く

政権側は柊を褒め称え

宗教勢力と反乱勢力は、柊を批判し、彼の写真やポスターを焼いたり踏みにじったり破いたりした


欧州では、柊への恐怖が拡大し、

欧州連合内で反米にも動きがあった

ジョーカーの身勝手なやり方に

イギリス以外では批判が多く、ヒエリー候補が当選すればよかったと言う声が多く聞かれた


インドでは

柊への興味は

東方で見れば、味方だが

西方で見れば、怪しい状態であった


満州共和国国内では

砲撃訓練に関して

拍手喝采もあったが、反発デモも結構あった

しかし警察監視下であり、暴徒にまでは発展していなかった


その一方で

満州共和国朝鮮半島南端にある

釜山や済州では

柊や日本に対する反発デモが酷く

朝鮮人が九州地方で奪った仏像を釜山に持ち帰って、逮捕された際に

仏像の一部の日本への返還を裁判所と朝鮮ある寺院が拒絶

柊は、やむ無く

被害にあった日本の寺に盗難された仏像を満州共和国政府が買いとると言う形をとろうとしたら

双方の寺と釜山市民が大激怒


朝鮮の寺は

元々、和寇に盗まれた仏像であり、それを取り返しただけで、金を払う必要はないとし

釜山市民等も同じ意見であった


一方の被害にあった九州の寺は

元々、自治体級の指定遺産だといい

それの奪還なしには問題解決にはならないと文句を言った


柊は、全てを最高裁に一任するとし、手を引くことにした

それが後に極東ショックの引き金寸前になるとは、この時は彼には知る由もなかった

続く


次回の投稿は、再来週になる可能性もありますが

できる限り努力するつもりです

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