崩れ行くバランス
3月14日 午前6時
満州共和国 大統領選で
柊昇一が、大統領に返り咲いた
野党から選出された
元山出身の候補者に30万票差で振り切った
(副島は見送った)
柊大統領の就任は翌月の22日
日本では、震災の傷跡がまだ深いところも多く
復興予算と社会福祉予算が軍事費を抑えていた
「満州共和国の大統領が柊に戻ったか」
「もし、アメリカが本格的にロシア平和外交重視政策に転じたら、トルコとギリシャは風前の灯になりますね」
「確かに、だが ジョーカー大統領は、当選した夜に、柊大統領に電話会談したからな、その後、こっちとの電話会談がなったみたいだからな」
「ただ、柊大統領とジョーカー大統領はまだ正式な面会はなかったんですよね」
「柊さんは、今まで渡米経験がないし。ジョーカー大統領は、訪ア経験が少ないはず、多分旧蝦夷人民共和国地域には一度も来てないし、日本の伊部さんは、ジョーカー大統領就任から2週間の間に一度渡米しているからな」
その後、事態が動いた
ジョーカー大統領が
4月下旬(23-30)に、訪満、訪日を決めたのだ
さらに、何なら
日米満首脳会談でもいいと言われ
柊は、日米両政府に、釜山もしくは元山での会談を提案
日本政府は、首相の地元の関門州かもしくは柊大統領の蝦夷での最後の職場だった旭川市での会談を提案
交渉の末、
関門州下関市での会談になった
続く