プロローグ
日本時間
2016年11月9日午後2時
全世界を震撼させる事態が起こった
ヒエリー.クリムトンが
ペレンク.ジョーカーに
大統領選挙選出者選出選挙で30人の差をつけられて、落選したという
大事件だった
奇しくも、ロシアが東欧進出を進めており
太平洋諸国とイギリスが手を組んで、東欧解放を約束しようとした矢先だった
ジョーカーの公約は、アメリカ経済自国最優先復旧主義であり
軍地面では、海外基地は各国全面負担を公約にしていた上
ロシア融和主義者でもあり
満州共和国の初代大統領、柊昇一を伝に、ロシアと手を組む姿勢を見せていた
日本時間
11月10日午前10時(アメリカ ニューヨーク時間 9日午後8時)
満州共和国 満朝警備保障本社
「会長、お電話です」
「誰からだ」
「次期アメリカ大統領と英語で名乗っております」
「会長は、北京にいったと伝えてくれ」
「しかし、今から外に出られませんよ」
「何」
柊は、外を見た
そこには数千人規模の群衆が声やプラカードを掲げた
「柊をもう一度満州共和国大統領に」
「世界を繋げられるのは、満州の柊だけだ」
「柊、柊、柊、柊、柊」
「エイプリルフールは、まだ先だよね」
「会長、電話に出てください」
ここから英語です
「はいはい、もしもし、お電話変わりました」
《やぁ、初めてだな、柊昇一、初代満州共和国大統領》
「こちらこそ、初めまして、ジョーカー次期大統領」
《君の政治手腕は最高だよ、私としても、満州共和国大統領職に復帰してほしいものだ》
「内政干渉は駄目ですよ。これでも満州共和国のためです」
《だが、一部の情報筋では私がアメリカ大統領になったら、柊昇一、君が最重要人物になることは、君の国では、当たり前のことだ》
「確かにそうですが」
《アジアの中心人物は君だと思っている》
「正直に言います、ジョーカー次期大統領、私にそのような器は《ある》えー」
《アジアは、君と満州共和国、そして日本連邦に任せようと思っている》
「ジョーカー次期大統領、分かりました、善処しましょう」
その後、中東で事件が起きた
12月19日にトルコの首都の写真展に参列していた
在トルコのポーランド大使と
在トルコのロシア大使が
トルコの警察にいる機動部隊員に射殺された
隊員は、シリアとその北部にある都市群を忘れるなと言うことを何度か言った後
自ら、銃で自殺した
これにより、トルコとロシアの関係は一気に崩壊した
ロシアは、シリアの現政権を支持していたが
トルコは、現政権に反発する反体制派を支援していた
満州共和国 大統領官邸
「っで、君の意見はどうかと聞きに来た、第二代満州共和国大統領、久大統領」
「柊先生、私としては、議員改憲運動が起きて、大統領規定法改正無しには、無理です」
「満州共和国憲法第二条、国家元首の任期は1期5年、再選は禁止する。憲法草案時に、独裁防止のために作ったものが、こうなるとはな」
「改正するとすれば、こうですかね」
第二条 国家元首の任期は1期につき5年、連続再選は禁止とする
「事実上ロシアに近づけた憲法だな」
その時、扉をノックする音がした
「失礼、入れ」
「はっ、失礼いたします、大統領に緊急報告が」
「なんだ」
「党内で、改憲運動が起き、サム派、ラク派、ペク派が改憲運動に同調したとのことです」
「事実上、議員立法規定を満たすな」
「改正から執行まで、全会一致の場合は1週間、それ以外で改正規定を満たした場合は2月」
「確実に、ジョーカー次期大統領の後の改正になりますね、改正されたら辞職します」
「だな」
続く
遂に第45代アメリカ大統領が就任されましたか