吹き始める風
満州共和国時間(日本より一時間遅れ
1月23日 午後4時
満朝警備保障本社情報室
室長の電話がなり、室長が受け答えをした そして
「ああ、解った、ありがとう、ロク」
と言って受話器をおいた、そして部下が聞いた
「室長どうかされたんですか」
その質問に、言うつもりがない口調で
「何でもない、しばらくこっちに来るな」
「あっ、はい」
午後9時
柊大統領の私邸に封筒が投函された
「なるほど、明日の朝、国防大臣を呼び出せ」
「了解」
24日 午前8時
大統領官邸
大統領執務室に、柊大統領、外務大臣、国防大臣が集まった
柊大統領は、諜報部からの報告をあげた、そして国防大臣が言った
「こちらは、28日以降と言う結論としか出せていませんでした、ただでさえ、侵攻軍指令長官の名前が解ったのも一昨日でしたし」
そう謝罪のように言った後、指令長官の情報をあげた
「名前は、ベレン、イグニス、極東空軍司令官だそうです」
「日本側の動きは」
「海軍は、次々と大湊や舞鶴、新潟で補給している模様です」
「開戦を見据えているな、米国極東軍の動きは」
「横須賀、横田、岩国、いずれも動きはありません、佐世保はいないようですし」
この頃在日米軍は、横田撤退はまだ見合わせている
「原油価格は、一気に5割も跳ね上がったし、何が起きてもおかしくないな」
「後、噂なんですが、その指令長官、任命の四日後に奥さんと協議離婚を持ちかけて、17日に離婚したそうです。子供の親権も放棄したそうで」
「家族との時間がとれなくなることを見越しているのか、それとも敗けを見越しているのか」
「確かに、どちらもありえますね」
アメリカ 東部時間 23日午後8時(つまり、満州共和国現地時間より二時間前)
ホワイトハウス
「やはり、2月に入り次第か、両国とも、たかが一つの島の半分くらいで」
「ジョーカー大統領、それをいったら、クリミアは最初から見捨てたことになりますが」
「そうなってしまうな」
「米軍派遣は見合わせるんでいいですよね」
「サードの援軍を出すだけにしておけ、ロシアが日本に上陸できるにはミサイル攻撃しかないからな」
続く
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