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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
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銀次とサイス





スラム最奥のBAR

[ストレイキャット]



サイスに連れられて銀次はうらびれた酒場へと足を運ぶ、中に入ると西部劇のような内装の店にバーテンダー服を纏う老人。毛髪は白く染まり老齢な人物というのはわかるが、その雰囲気はヒトではない。




「……驚いた、ネオに反旗を翻した四人を連れだした博士の一人がここにいるなんてな」




「……君はこちらの事情を知っているようだね、榊原銀次君」



「俺の事がわかるなら話は早い、ネオの殲滅もしくは説得をしにきた」




「ほう、出来るならば説得がありがたいね、彼らは必ずしも悪ではない」



「それはネオの研究をし続けた贖罪故ですか?園宮雫博士」



「……なんとでもいうといい、私も今やネオと同じ身の上だ」



「……まあいいや、テキーラ御願いします」




「レモンは?」



「いりません」



銀次はカウンターに座ると同時にテキーラを飲み、いつの間にか消えたサイスについては目の前の園宮に聞くことにした。






「……アリスはあの姉さんに連れられた」




「今が機会じゃねえのか?サイス」




「……そうねえ、あの御兄さんがいれば動きやすくなるわ」




黒のノースリーブを着た道着服を身に纏う灰色の短髪の少年と黒いハンチングの被ったどこか眠たげな動きやすい黒いシャツとショートパンツの少女。




「……機はもう少しだ、エイジ、樹理」




サイスはそう言うと同時に空に眼を向けた。




「……サイス、いくか」



「ちゃんと消滅させてよね」



エイジと呼ばれた少年と樹理と呼ばれた少女はサイスの隣に立つ。








「ネオの階級はLV1~4とされる階級で構成される」



銀次は園宮に声をかける。



「……はじめは生命を救う研究であったはずだ、だがある女により計画は破綻した」




「……その名は?」



「ミラージュ=エスト……この街でネオと人間どちらにも狙われる狂気の女だ」





園宮はグラスを磨きながらそう呟く。








月が見える丘。





「世界機関のエージェントに、LV5の子ら……はじまるわね、混沌の夜が」





白衣の紅い髪の女は笑う。





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