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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
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生命の価値(後編)

銀次は基本侍プラス魔法系ジョブです




名も無き都市、スラム街第12区、かつての研究所の名残のある場所で、ここでは最下層の人間達が生きている。一部の上流階級の者達だけが安心と繁栄を享受できるのだ。






「ちきしょお!!俺達が何をしたってんだ!!」



スラムに住む子供達が得体の知れないピエロのような怪人達に襲われてる。




「別にい、ただの小動物狩りさあ」



「そうそう、別に悲しまない」



「君達がいるだけで面倒な人がいるんだよ」





「……また上の連中かよ!!」




リーダー格の少年が鉄の棒を構えながらまだ幼い子供達を背にする。




「無駄無駄、君達は死ぬんだよ」



「悲しいね、悲しいな」




「これも摂理だからねえ」






「おもしろくねえな」




ピエロ達の後ろに現れたのは眉間に皺を寄せた黒く長い髪を後ろに束ねた黒のライダージャケットとデニムジーンズを履いた17歳くらいの鋭い目つきの少年。





「サイス!!」




襲われていた少年の一人が叫ぶと同時にサイスと呼ばれた少年は瞬時に動く。





人間離れした身体能力をもって目の前のピエロ達を一瞬で倒すと同時に少年達に向き直る。




「ネロ……長老のとこにもどれ、治療が先だ」




サイスの言葉にリーダー格の少年は頷くと同時にその場を離れる。





「ぐ」



「が」





「……」




ほどなくピエロの二人は絶命し、生き残った一人がサイスを見る。




「……運が悪いね……LV5だろ?君」



「……」



「反旗を翻した四人の内の一人、九磁サイス(くじさいす)」



ピエロはクスクスと愉快そうに笑う。




「本来レベル4しかいないはずのネオに産まれた奇跡の四人……ヒトとの交配により産まれた忌むべき四人」




「……」




ピエロは血を吐きながら笑う。



「ボスも君達に会えることを祈っている、何故君達はヒトになろうとするのか……」






「……少なくとも愛があるからさ」




「……愛を否定する種族が愛を謳うのも愉快だな」



そう言うとピエロは絶命した。





「驚いた……こんなに安直な敵キャラいるのか」




ふいに聞こえる男の声。





「……ハゲ親父がなんか用か」



「まだ親父じゃねえ、それに剃ってるだけだ」



そう言いながら世界機関エージェント榊原銀次はサイスの前に現れた。


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