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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
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雷のロクシャーナ



傭兵ギルド

[フェンリル]




彼の神狼の名を冠する傭兵ギルドに軽装にして男装の金色の髪のショートカットの長身痩躯の麗人がにこやかに仲間達と語らっていた。彼女の名前はロクシャーナ。七天龍が内、雷を司る龍王の一人、もっとも彼女は新たに妹が出来た事を知らないのでまだ七天龍であると思っている。



身長はアギエルより15センチほど低く、鍛え抜かれた体とバランスのとれた胸元とスタイルの良さと隻眼の眼帯が戦士の色気を醸し出している。彼女の正体は誰もが知っているが、彼女の人間らしい気質と共に培ってきた仲間としての年月が彼女達に確固たる種族を越えた絆を築きあげている。





「ロクシャーナ、貴女宛の手紙よ、多分御父さん」



「……珍しいな父さんからなんて」



父親ゼロスの筆跡の手紙を受け取ると酒を飲んでいた仲間と共に手紙の中身を見る、仲間達はたまたま下界に降りてきたゼロスを知っているので気にせずにしている。




「……ハロー!!ロクシャーナ!!パパだよ!!元気してるかな!!御酒をおくりましたので御友達と飲んでください」





「相変わらずね、御父さん」



仲間の一人がクスクス笑う。ロクシャーナは少し照れくさそうに苦笑すると




「さて、この前ママと久々にはりきりました、そして新しい妹を授かりました!!そんで物心つきました!!おじいさんには教えましたがまだ皆には伝わってないとおもいます、この前ラギエルに会ったと言っていたのでもうそろそろロクシャーナにいくかもしれません」





「……妹?」




ロクシャーナがそう呟くと同時にギルドの窓が割れる!!





「こんにちは!!僕の名前は無のレギオスです!!」



9歳くらいの白髪の可愛らしい幼女が仁王立ちをしながらギルドの机に立っていた。





「……君が私の妹なのはわかった、それよりパンツを履こうね?」



何故か下着を履いてない纏う空気で己の血族であることを理解したロクシャーナは苦笑しながら目の前の新たな妹、レギオスに声をかけた。


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