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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
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眼で追う人。



研究所でいつも私の研究に付き合ってくれる人はなんだかんだで面倒見がよい。後輩たちにも実によくしてくれている。でも学友である私だけが知っているのだが………彼女………翡翠国の王女だった彼女がたった一人だけ、普通の乙女になる瞬間を見ているのだ。



私は友としてその瞬間を見るのがたまらなく好きだ。大学院での研究チームで一緒になる事から彼女とはよく一緒に登下校をする事が多い。





「おかえり、ラグナ」



「ただいま、アギエル」





いつも校門にいくと、迎えの青年が立っている。その青年は種族は人間ではないらしいが、よく学生割で割り引いてくれる雪人老の店の従業員であったはずだ、高身長でなかなかの黒髪の美男子だ。彼女の話によると自堕落な姉二人と奔放な妹がいるらしい。私も見た事があるが三人ともなかなかの美人だ。本人達は知らないがいずれ夫婦になるだろうと誰もが認めていて街公認のカップルとしても噂が名高い。この街の有名人の太一殿はモテるが鈍感すぎて噂にもならない。





「今日は何が食べたい?」



「東国の鍋がいいな」



「それならば良い蟹が手に入ったから葉の野菜を煮込んで食べよう」




二人はもうすでに同居もしているらしく、そのような会話は日常茶判事だ、姉二人と妹一人も同居しているとの事だから、最早これは時間の問題である。



「君も一緒にこないか?」



「そうだな、皆で食べたほうがよいだろう」



私はいつもそう誘われるのだが




「………いや研究があるのでね」



恋人二人の邪魔はしたくはないのでいつもこういうのである。



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