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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
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お見合いの話(後編)



アギエルは問題のお見合いの後個人的にサンライズに呼ばれていた。個人的に思い切り土下座したい気持ちで一杯だった。菓子折りも持ってきて相手に気持ちよく話が通じるように……、サイリスの肌がてかてかしたのは気のせいだと思いたい。




客間に通され一言言われたのにアギエルは驚愕をした。





「お姉さんと結婚を前提にして御付き合いをお願いしたい」




サンライズは至極真面目に答えた。何があったのか詳細を聞いてみると、やはりいつも通りの酔いがまわりいつも通りの裸になりいつも通りの結末を迎えたという話だ。普通ならどん引きレベルの話であるのだが……。




「あの強引な押し倒し……貪るような襲い方……良かったんです」



アギエルの耳が間違ってなければ何かの扉を開いたとしか思えない言動だ。むしろ性癖レベルの大人な階段のあれだ。



「女性上位の責め……あ、あんなにも気持ちいいなんて……サ、サイリスさんなしではもう!」




「……(サイリス姉さんは何をしでかしたのか)」



菓子折りをわざわざ持ってきたのはいいが自分の姉に将来旦那になる約束の出来る恋人が出来たのは確定らしい。



「……(この人を義兄さんて呼ぶのいやだな)」



悦に入りながら身ぶるいをする本来ならば気高いはずの吸血鬼を見ながらアギエルは明後日の方向を見たのだった。


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