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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
156/163

祖母と孫

「いきなりなんできてんだよ!ばあちゃん!」


「孫に会いに来たらいけんのか」


レヴィの言葉にマークはため息をつく。


自宅から数歩先に宿をとった祖母に声をかける。


「しかし、いい友達をもったな、ネクサスくんなんか焼き鳥くれたぞ」


「だからそれがはずかしいんだよおお!!」


レヴィは不老という特性があり、見た目でいえばマークの姉としても見える。


しかも性格的に開放的なので友達にもなりやすい。普通の祖母であれば問題はないんだが、なにせ見た目がうら若き乙女だ。


しかも酒をたらふくのみ、面倒見のよい姉御肌な人間でもある。


「それで、今度は愛人どこに作った」


「南に十人ほど」


多情の色魔でもある、この世界は一夫多妻や一妻多夫の観念があり、数人であればまあたいしたことはないのだが、彼女の場合は三桁入るであろう愛人がいる。


そして難儀なことに本来の旦那である祖父がそれを許していることから孫であるマーク含め父母もなにもいえずにいるのである。


「アークなんて笑って許すし、一番はアークよ?」


「まじだまれよ!なんでじいちゃんも許すかなあ!」


孫としては祖母の色話などききたくはないわけなのだが、祖母自体がこうなのでため息をつくしかないのだ。


「しかし、レヴィもかわらんね」


レヴィから話された本来なら聞くはずのない神代の話。


「リンネは知ってるのか?初代創世神の話」


一人呟く。


「やれやれ、めんどくせーじじいだな」


リンネは珈琲を啜りながらつぶやく。


「傲慢になり、惚れた女にフラれ、世界を壊そうとしたくせに」


リンネはため息をつく。


「また邪魔するのか、うぜえな」


口汚くののしった。


「しかし、男女の問題が世界レベルでか、困る話だ」


雪人は呟くと


「まあ、なるようになるかね」


一人呟いた

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