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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
155/163

嫉妬司る女王

人は産まれながらに罪を持つ、その力は時に生きるための力になることもあれば滅ぼす力にもなる。


地球の伝説にも似たような話があるが、この世界にもそういった伝説と同じような力を司る人種がおり。


「マークは元気してるかね」


青い髪に青い瞳、肌は褐色のオリエンタルな美女がスチームクリミナル共和国に現れた。

見た目は20代後半といってもいいくらいの若々しい魅力に惹き付けるどこか妖しい魅力、見る人が見たら誰もがふりかえる美女ではあるが


「…相変わらず若々しいこってレヴィ」


「不老なんだからいいだろうよ、雪人、孫が世話になるね」


雪人が不敵に笑い相対するのはこの世界最古の魔人であり魔神である嫉妬の罪の力を司る原罪の女王レヴィ=リヴァイアサン、人間に嫁いだマークの祖母だ。


「しかし、邪神ね、あいつらとも話したけど、多分世界改変前の生物だな」


レヴィと呼ばれた女性は雪人の店に来るなりそうつぶやいた。


レヴィを含め罪を司る魔人達は初代創世神が産み出した魔人達とされ、初代創世神の産み出した魔人でありながら初代を裏切った魔人として本来出ないはずの神代の逸話で描かれている。


「シムナークは愛に狂って堕ちたからね、全ての生物を自分に還して力の増大をはかり、その副産物として邪神がうまれた」


雪人は清酒を進める。


「なんてことない、絶対悪の母を己の物にしようとしただけさ、本来はそんな簡単な話、少なくとも縁者に伝わってるのは別の話みたいだけどね」


レヴィはくすくす笑う。


「下らない男が欲しがって息子に討ち取られ、復讐をちかってるだけの話さ」


レヴィは肩を竦める


憎いーーー。


本来ならば私の世界だったはずだーー。


あの女とて私のものだったはずー。


「しつこい男は嫌われんぜ」


―ーー


ダン=ブラック!!


「…今のあんたじゃ俺には勝てねえよ」


―ー貴様!転生者の分際で!


「うるさいな、あんたは負けたんだ、自らの存在に」


ーー

おのれおのれ!!


「少なくともまた表舞台には出してやるよ、シムナーク、もっとも愚かな創世神」



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