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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
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ダン=ブラック

ダン=ブラックという男を一言でいうならば、愉悦を体現した男だ。


女を抱きたいならば抱くし、食事をしたいならばする、面倒な人間であれば切り捨てる。

ありとあらゆる善悪を自分の尺度で切り捨てる。


雪村太一という存在も実の所嫌いではない、彼の功績は実に面白く素晴らしいものだ。むしろ彼の祖父の技術のおかげで自分もまた楽しい事が出来ているのだ。


技術の進歩は快楽に似ているし、欲望も扱いよければ実に素晴らしいものだ。


「だが与えられてばかりというのもね」


なんだかんだ仕えている人物はこの世界を得ようとしている人物、その人物の祖父は本来のこの世界の主。


「ならば悪逆に世界を愉快に変えていこう」


ダン=ブラックはそう言うと目の前で人間であったある王に囁く、もはや人でなく涙を出しながら呻く異形に


「過ぎた力は身を滅ぼすのがわかったね、良かった良かった、つかの間の王はたのしかったかな?次は支払いだよ」


ダンは異形となった王に声をかける、大国を滅ぼした小国の王に


「君はこれからの意思なき邪神になる、せめて楽しませてくれよ?」


ダンの言葉に叫ぶと共に異形は消えた。


その日複数の新種の怪物が世界に現れ始めた。


「由々しき事態だ」


スチーム=クリミナル共和国国主マルコキアス=レイブンは幹部達を集め言葉を発する。

ここ1ヶ月をかけて高レベルの冒険者しか対応できないような新種の魔物が現れている。素材はとれることはとれるが特殊なもので機械と生体の間にあるような不思議な素材、研究すればするほど利便性が高い。


衝撃吸収は勿論、魔力吸収、魔法による攻撃無効、物理攻撃半減、倒して素材にするにはいいがそこまでに至るまでの被害が半端ではない。


誰が言い出したか知らないが、この世界を造り出したのは現在の創造神ではなく、邪神シムナークであるとの話も出ており、悪魔崇拝者や邪神崇拝者が過激に動いている


「北のグレイブ国と南のアシタカ国は滅び、難民が流れてくる、幸い受け入れることは問題はないが、今後増え続けることが予想される」


マルコキアスは声を静かに紡ぐ


「私は世界各地の王と話をする、この魔物達を邪神と呼称し、討伐することを諸君に願う」


マルコキアスの言葉に幹部達は強く頷いた


ダン=ブラックは嗤う。


「驚異となるのは、雪村太一、そして雪村家族、龍王達に、マルコキアス含める各国の王、そして関わる人間達、そして罪を司る魔神共」


ダン=ブラックは嗤う


「いいね、壁は高いほどいい、楽しみが増える」


煙草に火をつけながらただ嗤う



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