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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
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♯ギルド:スノードロップ1



太一達の活躍の目立つ一方であまり話には上がらないのだが、スチームクリミナル共和国ギルドスノードロップは知るひとぞ知るギルドとしては有名である。ギルドマスターの右腕足るサブマスターでもある女性を筆頭にこの世界における最強の種族達が所属をしているのだ。それも一重に雪村雪人という老練なる男のカリスマが為せる故の事だろう。


多くの力を持て余した強大な種族達にとってその男は自分達の欲望や渇望を発散させてくれる救世主のような男だった。故に彼等は親方と慕い、彼の力になろうと尽力するのだ。



ちなみにこのギルドの平均的な戦力はとある軍事国家の1万規模の軍隊に匹敵する力を有している。そしてこの世界には帝と呼ばれる属性を司る頂点の人物達がいるのだがギルドそれぞれにいるものの、種族問わず実力主義という観点で取り決められるのでスノ―ドロップの帝に関しては計測不能の戦闘力を有しているといってもよい。それすらも越え束ねる雪人や太一、そして突如現れた雪人の息子夫婦にも各国は脅威を感じている。



いわば裏社会でも表社会でも絶賛恐怖の権化ともいわれているギルドでもあるのだ。




「先輩、どうかんがえても、うちって異常すよね」



「何、新人君、今更きづいたの?」


隣にいる可憐なオカッパ頭の下半身が蛇のラミア種の美人な先輩に他ギルドから派遣されてきた人間種のどこにでもいるような少年が声をかける。



「だってあそのにいる獅子顔の巨大な筋肉の男の人、数年前まで魔王名乗ってませんでしたっけ?」



「ついでにそばにいる、蒼いローブの美女は相対した勇者だったわね」

周りの仲間達にからかわれながら幸せそうな顔をする美女と獅子の男。



「美女と野獣みたいな感じで大変よろしいのですが、普通なります?」


「元々獅子の魔王様は人間達の事を嫌ってなかったみたいよ、先代が種族主義で尚かつ魔族主義でいやいやながら戦っていたんだけど、勇者様にひとめぼれ、そんで運よくマスターが先代に殴り込みをかけて真意をきいて和平になって今はうちのメンバーね」



「随分ざっくりですね、まあ確かにここ異種族カップル多いですね」


「そうだね、元々マスターは異世界の住人と聞くし話がわかればどうとでもなるだろうという感じだ、なんだかんだ混血の子達も生を受けてこの国は異種族差別という悪習もなくなっているらしいし」



「愛は全てを救うですか」


「君も素晴らしい事をいうね」



視線の先にはエルフと吸血鬼の夫婦と思われる冒険者が産まれた自分達の赤子を冒険者仲間の獣人達に見せながら微笑んでいる姿をみる。



「……本当にこの国は優しいですね」



「そうだね、後輩、私も誇りをもって受付業務をできるものだ」



「……通常依頼がSランク相当というのはびっくりですがね」



「まあそんなものだよ、腕ききがいるからね」

先輩のラミアはそういうと目の前の冒険者に説明をする。





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