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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
139/163

♯白い間




「我々の子らは戦う運命にあるようだね」


白銀の髪を持った優しい笑みを浮かべた長身の美丈夫が笑う。



「そうね、アナタ、太一は優しいし、きっと姉であるあの子の運命すら覆して、寧ろ創世神の運命すら覆し娘であるあの子も運命を覆すのではないかしら」



「今は堕ちた魔神だがね」



「一応貴方はあの人の息子だしね、私と結ばれて勘当されてしまったけれど」



「そういうなよ、マユ、一度殺されかけたおかげで地球で転生してまた君と一緒になれたんだから」



「そうね、救世グゼ君、まさか御父さんが堕ちた理由が親子喧嘩というのは本当に些細な理由よね、御父さん、なんだかんだ恥ずかしいみたいだから人間に裏切られたからとまわりにいっているようだけど」



「親父の些細な理由は洒落にならない、太一が覚醒した時点で死の偽装をしたんだが、どちらにしろ、我が息子は娘と共にシムナークへ転生を果たした。まさか親父まで転生をするとは思わなかったけどね」



「あら、地球での御父さんはなんだかんだ魔力を内包していたわよ?なんだかんだ、前世の記憶を持っているのも気づいてたみたいだし、私は肉体を捨ててそのまま受胎したけど」



「僕も転生の技法は知っていたけれど、そのままの状態でいくのは思いつかなかった、おかげで記憶を取り戻すのに時間がかかった」



「でもいいじゃない、また私達夫婦になって今度も子供達を産めたのだから、クロエも太一達を弟や妹とはおもわないし」



「……エルもアンジェリカが実母の妹とは思わないだろう」



「そうね、彼女も私という姉の存在は知らないはずよ、御母さんそういうのいわないし」



「……まあ元々はうちの親父が君の母親に惚れたのもあんだけれどな」



「そうね、振られた腹いせに貴方を産んで対抗するために私を産んで」



「まあいいさ、前世でも現世でも夫婦になれたのだから」



目の前の穏やかな黒髪の優しげな女性は笑う。



「さてシムナークへいくことにしようか」


「そうね、太一は驚くでしょうね」


「親父もな」



二人の男女、グゼ=シルフィードこと雪村救世とアンリマユこと雪村マユはシムナークへと白い空間から向かっていった。



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