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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
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♯聖邪の子




この世界にもたらされた一握の浄化の種が雪村太一という人間ならば相反するべき人種も存在するのも当たり前の話だろう。そう雪村太一を送り出した創造神は二代目であるという事実を多くの関りもつ人間は知らない。かつて混沌を極めた時代。初代創造神と全てを破壊する邪神との闘いがあったのだ。これは失われた時代に類するもので書物は残されておらず、混沌の時より生き残った部族が口伝で伝える物語でしか知ることはできない。



物語としてはこうだ、かつて神の園より放たれし蛇大いなる邪悪となり相反する黒き神と名乗る産み出す眷族は魔なる者、束ねしは純真無垢な可憐な魔の女王。蛇より与えらし混沌の魔剣を持ち世界を破滅に導かん。対するは聖剣を携えし創造神より産まれし永遠の子、はじまりの王たる始祖たる青年。



だが物語には神も予測しえない結末が用意されていた。すなわち彼等は恋をしたのだ。お互いを見るなり細胞レベルで相反するが故にそして殺し合わなければいけない運命すらも覆すためにとあることをした。



それは交わる事、お互いの運命のルールを書き換える為に愛し合い子を孕み一人の女の子を産み出した。聖邪司る神達を裏切る子を、最初は神を欺き愛し合い家族として生きる事ができたがやがて神に知られることになり魔の女王と青年は殺され、神をも殺す力を持つ子は封印された。神をも欺いた恋の先に産まれた子はこの世を恨み断末魔と共に封印されるも千年の時を越え魔を束ね再び世界の脅威となる。だが初代の異世界より召喚されし勇者に再び封印をされる。そして数千年の時を経た今。






「……また神は私をどうにかしようとするのね」




黒いドレスを纏った美しい少女はそう呟く。



「……二代目の創造神の呼びよせた異世界人は……」



そう眼をつぶると同時に瞬時に消える。




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