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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
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♯考察2




忍びの女は案の定開国派の忍びであった。やはり外交的な問題はあるもののもっと開けた国にすればその分だけ様々なものが流入する。その分間者や国を攻める者も出てくるだろうが、この国は前将軍により開国はされたものの制限が設けられている。余程のことがなければ侵入は難しいだろう。外国からの入国は本来なれば特殊な防御壁のある港からの入国となる。太一はジパング人に扮装しての入国なので本来であれば極刑にされるのではあるが中立の姫君にも見逃してもらっているし、そもそも入国しているのも気づかれていない。




「……話を聞く限りでは魔王の遺産というのは鎖国派が持っているようだな」




魔王の遺産というものはこの世界の産まれた時より創世の魔王といわれる初代魔王から代々受け継がれる遺産である。能力は不明なものが多くどれもが強力だといわれる。




「……まあ大体わかるがな」



今回この国に来たのはどうしようもない祖父の友人からの依頼もあったからともいえる。魔王の遺産の一つに[吸魔の腕輪]というものがあるのだが、本来ならばその創世の魔王の血筋である[嫉妬]の魔王が受け継ぐべきものなのだが、前将軍と酒呑みの勝負をした際に負け、その商品にあげてしまったらしい。無尽蔵に魔力を吸いその強力な力は大陸をも壊すといわれる代物。




馬鹿としかいえない。さすがに三姫が争うような事態になり、義妹の彼氏の祖母でもある彼女は太一に奪還の依頼をしたのである。


「……しかし周りは考えなしばかりだな」





太一はため息を一つこぼした。


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