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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
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♯考察1




食事を終えたあと、一度百合姫と別れ、城下町へと足を運ぶ、今回は一応隠密という指令は出ているので、使い魔はなしだ。鎖国派と開国派、どちらも喰わせ者の存在をにおわせているなと太一はふむと頷く。




「蛇の道は蛇か」




そう言うと太一は夜闇に消えていった。




「姉さん、こんな夜更けに客は来ないんじゃないかい?」



黒の和装の夜鷹の女性に声をかける。美しく妖艶な女は太一を見るとにこりと笑う。



「いいんだよお、私の夜を売るお相手はたまに兄さんくらいの美男が連れりゃ丁度いい」



「そいつはうれしいね、それでお目当ての客はついたかね?忍びの姉さんよ、夜の商売たあ、なかなかいい紛れじゃないか」



「そういう兄さんも勘がいいねえ、さすがは百合姫の客人だけあるよ」




「……なんとなくだがあんた開国派の連中なんだろ?むしろ百合姫に協力すりゃいいんじゃないのかい?」




「あの人は優しすぎるからねえ、一番上の姉君様が心配なさってるのさ」



そう言うと同時に岩石が土から産まれ出てくる!




「ほう、土の術か、こちらではたしかチャクラを使うんだったな」




太一はそういうと同時ににやりと笑い自らも印を真似する!




「ふむ、こうか」




そう言うと同時に砂嵐を巻き起こした。





「……しかしあたしの術を返したと同時に昇華するとかほんとなんなの?」



「知らん、書物通りにしただけだ」



「世の中の忍者なめてるわね、で、どうすんの?」



「どうも、一応百合姫には一飯の恩があるから行動を共にするが、目的に邪魔じゃなければ何もせんよ、それより鎖国派の連中は何を考えてる?」



「身の丈以上の力を持っていきがってるのさ」



「……ああ、魔王の遺産か」



ジパングのどこかに眠るという魔王の秘宝、適性者がいれば巨大な魔力を産み多くの者を従えると聞く、能力は聞いたことはないが、その秘宝を残した魔王の事は祖父が知っていてろくでもない女らしいことは知っている。




「……思いの外難儀かもしれないな」



「あたしはあんたにびっくりだよ」



忍びの女は肩を竦めた


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