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とある異世界にて狩人は笑う  作者: 作者不明
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♯武芸者雪雛



とりあえず自分の名前をもじり雪雛としてこちらでは名乗る事にした。名は売れているらしいのでばれる可能性があるからだ。名字だけの名前というのもざらにあるらしいので当面はこの名前でいいだろう。髪色も黒に変色させ眼をきちんと黒に変え、ジパング人と大差ない姿に変化させた。



「さてこのようなものか」



そう呟くと同時に城下町へと向かう。




エドの城下町は表面上はまだ平穏で、町人達があくせくと働いている。少なくとも前将軍の統治が未だ続いていると考えてもいいだろう。だからこそ今回の内乱はどうにも解せない点がある。前情報では三姫とも父の泰平政策に概ね理解を示していたし野心があったとしても急に動くには性急すぎる。過度な戦は民を疲弊させ信頼を損なう悪手だ。




「……まあ後ろの奴に聞けばいい話か」



そういうと同時に太一もとい雪雛は片手をあげると同時に転移をする。





「無詠唱転移だと!!」



「いやいやまさか御庭番がつれるとおもわなかったよ」



いつもより軽い口調で太一は笑う。



「……ただの武芸者ではないな?」



数人の忍を見ながら肩を竦め



「ただの旅人さ、で、やるかい? 少なくともあんたの主は望んでなさそうだが」




「……巨大な魔力を感じて……いやわかるように放っていたのか」



「それだけわかれば玄人さ、服部家の者でいいのか?」



「左様、第三姫……徳川百合様お抱え隠密衆、御庭番が長服部平蔵と申す」



黒い忍服に巨大な体、通常の者ならばすぐにでも倒されそうな男だ。



「俺は雪雛とでもよんでくんな、それより腹が減った、あんたの上は飯を食わせてくれんのか?」



「……良き料理でもてなそう、旅人よ」



服部はにこりと笑う。


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