迷い込む(口語で軽く悪夢)
ちょっと聞いてーまたまた怖い夢みたわ~
はいはい。
今回はスプラッタちっくでした。
なんでか部活動の格好ののまま、またも洋館(個人宅)に!
洋館なんて縁ないのにねー。
ねー?でね、今回私縮んでおりました。てか「小人」でした。たぶん身長15cmくらい。
ほぼ1/10スケールです。
で家主のおっちゃんに追いかけられます。
…エキストラは「おっちゃん」ばっかりだね。
…なんでだろうね。3次元で美形とか萌キャラとか想像できんから?
まあ小ささに任せて、広い洋館の中を必死に隠れて逃げるわけです。
しかもまた、前後の関係なく「洋館スタート(笑)」で
夢の中の私にも大変意味不明だったらしく、最初から超パニック。
「ふと気づいたら異(常)世界」パターン。
せめて「トンネルをくぐる」ぐらいの前振りは欲しいね。
だよね!不親切仕様です。
多分捕まった時の運命。
①ペット
②(小)人体実験
②喰われる
③サックリ殺される の4択
気持ち悪いのことにおっちゃん、まだ誰にも発見されてないときから
「私が屋敷内にいる」こと気づいてるんだよ。
で、妙に間延びした声で「どこだァああああ?」て探してるんだよ!
今のところちょっとしたガリ〇ー旅行記?
大小逆じゃない?
まあ、使用人らしき人の目を掻い潜り!当然おっちゃんからも必死に隠れ!!
クソぅ!階段とかマジ勘弁って感じにハラハラドキドキ大冒険して!!!
…追い詰められました。
あ、脱出できなかったんだ。
うん、小ささ故に逃走距離が伸びなくて。戸開けられないしね。
最後に逃げ込んだ部屋が、超フカフカの毛足の長い絨毯(「ハッチーニ」は永遠の憧れです)と
立派な長椅子のある部屋でさ。
クタクタのデロデロに疲れてたし、段々近づいてくるおっちゃんの声、
酷い怖くて動けなくなったんだよ。でもどうにか長椅子の下の隙間に潜り込んで、
ダンゴムシのごとく丸まって「こっち来ないでー来ないでー」て念じながら震えてたんだけど。
それはむしろフラグじゃない?
…残念ながら。おっちゃん、「ここかぁ~?」て言いながら入って来ちゃうんだよね。
多分戸が開いてたから?うーん、今思うとあれは罠だったのかも!!
で部屋のなかのモノをどかしたり、のぞき込んだりして、
やけに執拗に念入りに捜してくださりやがりまして。
長椅子の下もさ、影になってるから暗いし、毛足の長い絨毯だから見た感じはわかんなかったと思うのよ。
でもそこをのぞき込むだけじゃ飽き足らず!手でこう、ポン…ポン…ポンって確認するんだよ…。
近くに手が来たときは恐怖で叫びそうになったんだけど、叫んだらアウトだから必死に堪えてさ。
…なんでそんな夢見るんだろうね~?
ね~?でもまだまだ続きます。
おっちゃんが、暫くして手でポンポン絨毯探るのやめたから、ちょっとホッとしたんだよ。
で、少しだけ目線をあげて様子を伺って見ました。
見つからなかったんだ!危機を脱した!!と。
でもね、おっちゃんの小指に小さな帽子が引っかかっておりました。
…私の帽子~。呆然としておっちゃん見てたら、目がバッチリあって
「見・つ・け・たぁ~」
って大きい手に捕獲されました。
まさに絶体絶命のピンチです。
で起きた?
いや、まだ起きない(笑)
その時私は古い刃が剥き出しのタイプのカミソリを持ってまして。
多分屋敷内で使ってたものを逃走中拾いましたので巨大サイズです。
また、ご都合主義なんだね。
はい、そのとおり。
おっちゃんは私を掴んで顔近くまで寄せてたし、幸い腕は動かせる掴まれかたしてたので、
剃刀思い切り振りかぶりました。…首に。
なんでそうエグい方に突き進むんだろう。
…なんでだろう?まあ、それは置いておいて。
いい感じで頚動脈が切れまして、血がブッシャーなりました。
…ああ。
予想外の攻撃を食らったおっちゃんは、慌てて私を放り投げ、血が吹き出る首を抑えていましたが
血は全く止まらず、やがて呆然と膝をつき、目を見開いたままドンっと倒れました。
さて、「人」らしいものを殺し、「小人」という異生物になった私は、やっぱり逃げなくてはいけません。
顔やら、体やらおっちゃんの血塗れのまま、再度逃走をはじめます。
「人殺しになってしまった。それに、小人になってしまったけれど、これからまとも暮らしていけるんだろうか?」
とか、考えながら。
本当にさ、何があったの?
さあ?
…おっちゃんの血を浴びたのが良かったのか、それとも気づかぬ内に「とんでもドアー」をくぐったのか
屋敷内を走り回っていたはずが、外、しかも自分の家の周辺まで来ていました。
やっぱりあの洋館のお屋敷内が「異(常)世界」だったらしく、家や電柱、周りの物も普通のサイズになっています。
問題のひとつ、「小人化」は解決した!!
次は「人殺し」です。まずは、家族に相談したい。
アレは「人」ではなかったのだから許されるのだと、殺さなければ自分は助からなかったんだと、受け入れられたい。
ちなみに、その時点でまだ血塗れの状態でおります。
……
それでもまずは、家の中に入ろうとしたところ、
家から自分よりちょっと小さいくらいの女の子が出てきました。
「あなたはだあれ?血、どうしたの?!」
家の中からさらに声が。
「**~?お客さん~?」
そこは、私の家だけれど私の家ではなかったのです。
私と同じ名前の子供がいて、私が「帰る」ところではありませんでした。
「家の人」が出てきたら、血塗れ姿では大騒ぎになります。
ということで再度逃走。でも逃げ場なし。どうしようもなくなって、死ぬことにしました。
幸い家からほど近いところに川が有りまして、私泳げないもんですから入水自殺です。
ざぶざぶ進んで途中で、水の勢いに押されて転んでそのまま溺れていきました。
あーあ。
でここまでなら、げっそりで終了なんだけど、今回オチがあって
「ハッ」と気づくと、夏のいい天気の中、チャリで坂道下ってて、自分の家が見えてきて
「…ああ、帰ろう。」て思って起きた。スペクタクル!