ステータス(詳細)と【浮遊】
いや、もう【吸魂】に書かれてる内容が本当にどれもこれもおかしいと思う。
浮遊している魂とか、経験値、スキル経験値とかまだまだわからないことだらけだけど、そんな俺でもわかる。
まあ、これに関しては後々色々とわかる……わかるかなぁ……?
……だけど、浮遊している魂がどれだけ存在しているかにもよるけど、これ絶対やばいやつだろ。
……とりあえず一旦この【吸魂】は置いておこう。
浮遊している魂を吸収するとかいうちょっとホラーチックなスキルだし、そもそも魂が見えないしで使いようがないんだからどうしようもないだろ。
それじゃあ他のステータスの細かいところも見ていくか。
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人間
分類:人類種
人類種の中で一番ステータスが弱い。
その代わり様々な職業に就くことができ、スキルの獲得数も人類種で一番多い。
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学生
・子供が多く就いている職業。
・知力に+10の補正がかかる。
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体力
・体力が0になると死亡する。
・眠ると自然回復の速度が上がる。
・体力のステータスが上がると疲れにくくなる。
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魔力
・スキル、戦技、魔法などを使うときに消費される。
・眠ると自然回復の速度が上がる。
・魔力のステータスが上がると見た目が衰えにくくなる。
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攻撃
・物理攻撃などの基準になる。
・攻撃のステータスが上がると力が強くなる。
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防御
・攻撃全般の防御基準になる。
・防御のステータスが上がると物理攻撃、魔法攻撃への防御力が高くなる。
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俊敏
・移動速度の基準になる。
・俊敏のステータスが上がると移動速度が上昇し、攻撃の速度も上昇する。
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器用
・クリティカル率の基準になる。
・器用のステータスが上がると、一部生産スキルの生産品の品質などが上昇する。
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知力
・魔法攻撃の基準になる。
・知力のステータスが上がると魔法の効果が上昇する。
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幸運
・倒した魔物のドロップ率の基準になる。
・良いことがよく起こる。
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SP
・スキルポイントの略。
・スキルポイントを使用するとスキルを取得することができる。
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【柔術Lv.1】
・格闘術の一種。
・スキルレベルが上がると力の受け流しがうまくなる。
【戦技】
《半月投げ》
・相手を掴み、後方へ投げ飛ばす。
・消費魔力:5
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【鑑定Lv.1】
・鑑定したものの情報を知ることができる。
・鑑定してわかる内容はスキルレベルに依存する。
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【魔力操作Lv.1】
・魔力を操作することができる。
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【魔力増加Lv.1】
・魔力の総量が1.1倍になる。
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【浮遊Lv.1】
・宙に浮かぶことができる。
・宙に浮く高さ、自由性はスキルレベルに依存する。
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【知力強化Lv.2】
・知力のステータスが1.2倍になる。
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【霊体化Lv.1】
・自身の体を霊体とする。
・霊体時は物理攻撃を完全無効にできるが、魔法などへの耐性が著しく下がる。
・霊体時は特定の状態でしか視認されない。
消費魔力:一秒につき1
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おおむねこんな感じだ。
まあ、【吸魂】みたいに明確にぶっ壊れという感じではないな。
とても普通で常識的だ。
だけど問題はこいつだ。
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境界の管理者とコンタクトをとりし者
・獲得経験値が増加する。
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称号のところにあった、境界の管理者とコンタクトを取りし者だ。
これだけ他の要項と違って、【吸魂】と同じぐらいおかしいと思う。
というか、この獲得経験値が増加するって【吸魂】と組み合わせるとやばくない?
この獲得経験値が増加するという効果が【吸魂】の経験値獲得するという効果の適応範囲だと、俺の獲得経験値がものすごいことになるんじゃないか……と思う。
いや、実際にはわからないんだけどな?
それでも、俺のこの考えが合っていれば、とんでもないことになるだろう。
とりあえずそうとなれば試したいけど……一旦保留だな。
一応言っておくが、使い方がわからないとかではない。
なんでかはわからないけど、【吸魂】の使い方はなんとなくわかってはいる。
というか頭の中に使い方が浮かんできていた。
これは他のスキルも同じだな。
ということで使えばすぐにわかるだろうけど、浮遊している魂というのが俺にはわからないから一旦放置!
わからないことは後回しにして、わかりやすいものから先に片付ける!
「となると……【浮遊】からかな? これが多分一番安全そうだし、わかりやすいだろ」
【霊体化】はちょっと気になるけど、スキルの説明からして、俺の体が霊体? になるみたいだからちょっと怖いので後回し。
「それじゃあ……」
俺は【浮遊】を使うように意識する。
意識するのは、【浮遊】スキルを使う事と、俺の体が浮かぶという二点のみ。
そのように意識した俺のイメージでスキルを発動させる。
すると……
「……おぉっ」
俺の体はゆっくりとだが少しずつベットの上から浮かび始めた。
「すげぇ……本当に浮いてる……」
この浮遊しているという感覚は当たり前だが、これまでの人生で体験した事がないから不思議な感じだが、とても面白い。
「よし、このまま……」
俺はそのままゆっくりと上昇し、天井まで到達する。
そして、天井で止まってから降りることをイメージすると、今度はゆっくりと降り始めた。
この降りていく感覚も面白いな。
次は右に~さらに左に~宙返りするような感じに回転~………………は無理か。
なるほどな、【浮遊Lv.1】ではこれぐらいが限界か。
でも、これはこれで楽しい。
【浮遊】の説明からしてスキルレベルが上がればもっと自由に浮遊出来るんだよな。
そうなればさっき出来なかった、空中での宙返りも出来るようになるのか?
「多賀谷さーん、声が聞こえますけどまだ起きてるんですか~」
もうちょっと【浮遊】を使ってスキルレベルが上がるか試そうとしたら、カーテンの外から声が女性の声──おそらく看護師さんだと思われる声が聞こえてくる。
時計を確認してみると、すでに0時を指していた。
……ちょっと看護師さんも言ってたけど、声を出しすぎたか……
「あ~……すみません。ちょっと眠れなくて」
「あはは、環境が変わっちゃうと寝付きにくいですよね~でも、出来るだけ早く寝れるようにして下さいね。あ、それと何かあればナースコールで呼んでください」
「はい、わかりました。ありがとうございます」
「いえいえ、それではおやすみなさい~」
「はい、おやすみなさい」
看護師さんはそう言うと俺のいる病室から離れていく。
「ふぃ~……ちょっと焦ったな……」
実際今のは少し危なかった……
【浮遊】スキルを使っている時。
そして、声をかけるのではなくカーテンの隙間から覗かれる。
この二つの条件が重なったら本当にとんでもないことになってたし、本当にやばかった。
……とりあえず今日はもう寝よう……
寝てなかった事がばれたから、ちょくちょく様子を見にこられる可能性だってあるし。
そんな中で【浮遊】などを使ってるところを、見られるか見られないかのチキンレースをするつもりは一切にない。
……ちょっと興奮しすぎて寝れるかわからないけど……
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