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セルフステータス

 ……うん、落ち着け落ち着け。


 確かにツッコミどころは多数あるけど、あのおかしなメールと【鑑定】が使えたこともあるし今更だろ。

 それに、改造についてもあのセルフステータスとかいうアプリが勝手に入れられてたのもあるしなにもおかしくはないな。


 ……いや、おかしい事だらけだけどツッコんだら負けだ……うん。


 それに、この【鑑定】やらセルフステータスのアプリの事から境界の管理者……さん? が少なくとも俺みたいな一般人からはとてもじゃないが想像がつかないような存在だってのはわかった。


 少なくとも普通の人ではないことはわかる。

 というか人ですらあるのか?


「しかし……【鑑定】が本当だったとなると……あのメールの内容は多分全部本当の事だったんだよな……」


 メールの内容が本当だった場合、俺は人間でありながらも、レッサーレイスとかいうモンスターの特性を手に入れたことになるんだよな?


 魂の勝負っていうのがなにかはわからないけど……あれ?


 そういえば俺が目を覚ます前に見た変な夢って幽霊をぶっ飛ばした夢だったよな……

 レッサー"レイス"っていうぐらいだし、多分レッサーレイスって幽霊みたいなやつじゃ……


「…………魂の勝負ってあの夢かよ……」


 多分この予想は間違っていないだろう。

 あの時の夢はあのまま進んだら、確実に悪夢と呼べるものへ一直線だっただろうし。


 というか、体を手に入れるための魂の勝負でレッサーレイスが敗北とあったが、そんな勝負をした記憶ないし、思い当たるのがそれしかない。


 で、その魂の勝負に勝利したからこうして生きてるし、モンスターの生命力で怪我も治ってるって感じか……?


「……まあ、結果的には勝てたし、こうして生き残れてるからよしとしよう」


 というかそうでも思ってないとやってられない。


「さて……残るはこいつだな……」


 俺は手に持っているスマホ。

 正確勝手に入れられていたセルフステータスのアプリを見つめる。


 とりあえずなんでこのアプリが入ってるかは理解したけど……えぇい! 男は度胸!


 勝手に入れられたアプリということで多少の恐ろしさはあるが、覚悟を決めてセルフステータスのアプリをタップする。


 ────────────────────

 名前 :多賀谷海斗

 年齢 :16

 種族 :人間Lv.16

 :レッサーレイスLv.1

 ジョブ:学生Lv.10


 体力 :240/240

 魔力 :110/110

 攻撃 :26

 防御 :20

 俊敏 :36

 器用 :46

 知力 :79

 幸運 :46


 所持SP100

 職業スキル:【知力強化Lv.2】

 取得スキル:【暗記Lv.4】【速読Lv.2】【柔術Lv.1】【鑑定Lv.1】

 魔法スキル:なし

 種族スキル:【魔力操作Lv.1】【魔力増加Lv.1】【浮遊Lv.1】

 固有スキル:【吸魂Lv.1】【霊体化Lv.1】


 称号:境界の管理者とコンタクトを取りし者

 ────────────────────


 ……わぁお……


 なんか色々ツッコミどころあるけど……俺の名前からして俺のステータスなんだろうけど、種族に本当にレッサーレイスがある……


 これって俺はどういう存在になったんだ?


 確かメールには、人間のままレッサーレイスの特性を手に入れたって書いてあったから人間ってことで良いのかな?


 こう、急に見た目が幽霊とかお化けのような人ではないような存在になったわけではないみたいだし。


 次はステータスだが……体力や魔力なんかの数値が書いてある部分は読んで字のごとくという感じだろうな。


 その中でも特に気になるのは、体力と魔力。


 体力がこうして数値で表されてるが、この値が0になるまで動き続けられるのか?


 それとも瀕死の状態になり、動けなくなる?


 それに……0になったら死ぬのか?


 ……実験する気にはならないが、これは少し気になるところだ。


 そして、魔力。

 魔力があるってことは、ファンタジー的に考えるなら魔法が使えるだろうけど……まあこれは魔法スキルのところがなしになっているから今は使えないだろうな。


 まあ、魔法については後々ってところか。


 次に気になったのはスキルとある部分だ。


 色々とあるが、取得スキルはこれまで生きてきた中での事がスキルとして取得出来ているのかといった感じだ。

 【暗記】、【速読】は学校の授業や俺が読書をする関係、【柔術】は体育の選択授業で柔道を選んだからかな?


 まあ、【鑑定】は例外としてだが。

 気になるのは、種族スキルと固有スキルなのだが……


「……これぶっちゃけ全部レッサーレイス関連だろ」


 種族スキルや固有スキルは、どれもこれも取得スキルのように普通に生きている中の結果で取得したであろうスキルとは全く違う。


 普通に生きてたら、この現代日本では取得できないようなスキルばかりだ。

 【魔力操作】や【魔力増加】のスキルみたいな魔力に関係してそうなスキルなんかは特にだろ。


 ……だけど、その中でも、俺が一番気になったのは……


「【吸魂】ね……なんか名前からして怖いなぁ……」


 とりあえず、名前が物騒すぎる。

 気になるのは【浮遊】や【霊体化】も同じだけど、これだけは名前からしても先に確認した方がいい気がする。


 いや、絶対にした方がいい。


「……まあ、名前からしてあれだし……とりあえず説明見るか」


 ……でも、これって詳細なスキルについての説明って見れるのか?


 なにかこのアプリについての説明のようなものはないのかな……


 ………………うっわ、無さそうだなこれ。


 少し見てみたけど、このセルフステータスで見ることが出来るのは、自分のステータスだけっぽいな。

 一通りスワイプして見てみたけど、それらしいものはなさそうだ。

 となると、使い方は完全に俺の勘頼りってことか……もうちょっと分かりやすくしてくれよ境界の管理者さん……


「こういう時は大抵確認したいものをタップするのが大半だよな……?」


 ということで、早速スマホの画面に表示されている【吸魂】をタップする。


 ────────────────────

【吸魂Lv.1】

 ・浮遊している魂を吸収する。吸収した魂を自分の魂に吸収できる。

 ・吸収した魂の一部を経験値に変換する。

 ・吸収した魂の獲得していたスキル経験値を得る。

 ・スキルレベルに応じて変換した魂の一部から得られる経験値が増加する。

 ・スキルレベルに応じて吸収した魂から得られるスキル経験値が増加する。

 ・一度に吸収できる範囲は自身のスキルレベルに依存する。

 ────────────────────


 すると、画面が切り替わり、【吸魂】についての詳細が書かれている画面が表示された。


 良かった。この方法で確認できたか。


 それじゃあ早速確認と……ふむふむ、この【吸魂】は浮遊している魂を吸収する能力。


 そして吸収した魂は経験値やスキルの経験値に変換されると。


 ……俺知ってる、これ絶対壊れてるやつだ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ブックマーク、評価、いいね、ありがとうございます。

続きが読みたいって思っていただけたのならブックマークと広告の下にある☆☆☆☆☆に★★★★★評価をしてくだされば作者のやる気がマシマシになりますのでぜひお願いします。

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― 新着の感想 ―
なるほど…では、これから病院巡りと墓巡りに邁進する事になるんですね♪
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