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不運?な事故から始まるレベルアップ生活~夢の中で幽霊をぶん殴ったら現実なのにステータスがありました~  作者: スクイッド


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境界の管理者

日間ローファンタジー18位にランクインできました!

ブックマーク、評価応援ありがとうございます!

 その後、雪奈ちゃんと玲奈ちゃんの二人と連絡先を交換し、軽い雑談をしたら面会時間終了の時間が近くなったので、二人は帰って行った。


 二人が帰ると一気に病室が静かになり、夜まで静かにスマホで動画を見たりして時間を潰す。


 そして、特に変わったことがなく時間は過ぎていき、消灯時間である夜の九時になったので、寝ることにする。

 いつも寝る時間は二十三時~一時のどこかだから、寝れるかが心配だな……


「まあ、そのうち寝れるか」


 怪我はなぜだか知らないけど治っているらしいし、この一応の入院もそこまで長くないだろうから少しの我慢だ。

 そんな事を考えつつ、目を閉じ、眠りにつく。


 ──ピコンッピコンッ


 ……のだが、通知音のようなものが二回聞こえてきたので、目を開いて起き上がる。

 ……スマホの通知音か?

 てか、通知音だったとしても俺こんな音に設定してたっけ?


「えーっと……スマホスマホ」


 スマホを探すようにテレビなどが置いてあるスマホを部屋が暗くなっている中探す。

 暗くなっているとはいえ、完全に見えないというわけではないのですぐにスマホを見つけ、画面をつける。


「……んー? なんだこれ?」


 スマホの画面を見てみると、これまで見たことないアプリの通知と、メールが一件来ていた。


 ……えぇ……なにこれ怖ぁ……


 メールはまだわかるけど、見たことないアプリの通知は本当になにこれ?

 え? 俺のスマホハッキングでもされた?


「いや、それはないか。ハッキングされるような事はしてないし……でも、そうなると本当にこれはなんだ?」


 少しスマホの画面をスライドさせて行けば、問題のアプリはすぐに見つかった。


 そのアプリの名前は《セルフステータス》。


 ……セルフステータス? ステータスは多分、ゲームのステータスみたいなものの事だろう。


 で、それは良いとしてだ。


 そのステータスの前にセルフってついているって事は、これは俺のステータスという事か?


 てことはなんだ? これは健康管理系のアプリか?

 ……さすがに、入れた覚えもないアプリを起動する勇気は俺にはないし、先にメールの方を確認するか。


 俺はメールのアプリをタッチして、メールのアプリを開く。

 送り主は………………は?


「境界の管理者……? なんだそれ」


 メールの送り主のところにはそう書いてあり、少なくとも真面目なメールではないって事はわかった。


 だとしたら、なんのメールなんだとなるのだが……それはメールの内容を確認すれば良いだけだ。

 さすがにメールを開くだけでウイルスとかに感染はないだろ……ないよな?


 さっきのアプリといい、ちょっと怖いな。

 俺は少し不安に思いながらも、メールの内容を確認する。


 ────────────────────

【境界の管理者】


 このメールを閲覧しているあなたは無事、死亡を回避しました。


 ですが、あなたが生きているのはこちらのミスによるものです。


 あなたが交通事故で死にかけていた頃、境界の防衛システムがダウンしてしまい《地球》にゴブリン2体、レッサーレイス1体が侵入してしまいました。


 ゴブリン2体はこちらの追跡を振り切り未だ捜索中。


 そして、レッサーレイスは侵入後、憑依できる体を発見。


 それがあなた。


 レッサーレイスはその後死にかけていたあなたに憑依を実行。


 結果レッサーレイスはあなたの体を手に入れるための魂の勝負に敗北。


 レッサーレイスはあなたの魂に統合され、あなたは人間でありながらもレッサーレイスの特性を手に入れました。


 この影響で本来死ぬはずだったあなたはモンスターの生命力を手に入れ生き永らえました。


 そして、こちらのミスであなたの《死》という《運命》をねじ曲げてしまったのも事実。


 なのであなたに【鑑定Lv.1】のスキル並びにセルフステータスというタイトルのアプリを贈らせていただきます。


 こちらのスキル並びにアプリを使用してレッサーレイス、スキルに関して理解を深め不幸な事故が起こることを避けてください。

 【鑑定Lv.1】は自身以外の事を把握するために、セルフステータスは自身の事を理解するためにご利用ください。


 何卒よろしくお願いします。






 尚、このメールは【鑑定Lv.1】の習得が確認されたら自動的に消去されます。


 ────────────────────


「……は? うおっ!?」


 一番下まで業務連絡のようなメールを読み終わった瞬間、なにかが俺の体に入ってくるような今まで感じたことのない感覚に襲われる。


「……なんだこれ!? 気持ち悪い!」


 そして、それと同時にさっきまで俺が開いていたメールが突然削除され、開いていたメールの内容が見えなくなる。

 自動的に消去ってこういうことか!?


「え? おい! 何がどうなってんだよ!」


 何度メールのアプリを起動しても、先ほどのメールは現れない。

 ……削除済みのメール欄からの復元も……無理か。


「……これどうすりゃいいんだ……まあ、今はいいや。問題はさっきメールの内容だよな……」


 俺は深呼吸をして落ち着いてから、さっきのメールの内容を思い出しながら考える。

 そうだな……まず気になったのは、さっきのメールにもあった【鑑定Lv.1】だよな。


 さっきのおかしな感覚が【鑑定Lv.1】の習得と関係があるか?

 ……まあ、この件に関しては確認するのは簡単だ。


「………………【鑑定】」


 俺は試しに声に出して今も俺が使っているスマホへと【鑑定】を使用する。

 使用の仕方が間違っているかもしれないが、今はどうでも良い。


 だけど、なんとなくこの方法で合っている気がする。

 それに、これがダメだったら他の方法を考えるだけだ。


 ────────────────────

 名称 :スマートフォン(改造済み)

 レア度:測定不能

 状態 :普通(破壊不能)

 詳細 :どこにでも存在していたスマートフォンが境界の管理者の手によって改造された一品。

 同一のものは存在せず、セルフステータスのアプリが追加された多賀谷海斗専用スマートフォン。

 多賀谷海斗のみ使用可能。

 ────────────────────


 俺の予想は合っていたらしく、【鑑定】を使用しすると、スマホのステータスらしきものが書かれた半透明のボードが浮かび上がってきた。


 ……ふぅ……とりあえずこれでさっきのメールの事などなどは本当の事だということはわかった……ただ一つ言わせてくれ。


 ……スマートフォン(改造済み)ってなに!? 破壊不能ってなに!? 境界の管理者の手によって改造されたってなに!?

 俺のスマホだったはずなのにツッコミどころ多すぎるんだけど!?!?!?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ブックマーク、評価、いいね、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
破壊不能ということは、胸に忍ばせておけば銃弾も防げるのかな
富士通開発の256量子bitパソコンをはるかに超えた性能のスマホになってたりして そしてAIがソフトもハードも今の時代に互換性のある形で随時アップデートしてくれたりして
2体のゴブリン、もしやヒロインに見せかけた敵だった説
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