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消火活動と後処理

リアクション5200、ブックマーク2700、評価ポイント6100pt、総合評価ポイント11600pt突破本当にありがとうございます!

『種族Lv.が上がりました。人間Lv.37になりました』


『種族Lv.が上がりました。レイスLv.31になりました』


『職業Lv.が上がりました。死霊魔術師Lv.23になりました』


 次々と鳴り響くレベルアップの通知が聞こえてくる事にゴブリンファイターが完全に息絶えた事を確信してほっと一息つく。


「ふぅ……なんとか……なった……」


 いや~……想像はしてたけど、やっぱりゴブリンファイターもゴブリンマエストロも結構強かったな……

 単純に強いゴブリンファイターに、全体のモンスターの強さを強化してたであろうゴブリンマエストロ。

 これは本当に厄介だった。


 ゴブリンファイターが【霊体化】で無効化出来ない、魔法攻撃をしてこなかったから、なんとかゴブリンマエストロを倒せたって感じだからな……


 これ、先にゴブリンマエストロ倒せてなかったらもっと厄介な事になってたよなぁ……

 ゴブリンマエストロのスキルで強化されたゴブリンファイターと真剣勝負……うん。考えたくない。


「命大事に……やっぱ【霊体化】は便利だなぁ……」


 結論。

 【霊体化】がないとまずい事になってた。

 いや、マジで。


 あとはあの建物を火炙りにしてなかったら、あのゴブリンマエストロに強化された大量のゴブリンと戦うことになってたんだろ?

 ……いやいや、無理無理無理。


「にしても……燃えてるなぁ~……」


 俺は火に包まれた建物の方へ視線を向けながら呟く。

 ゴブリンファイターが木の門を吹き飛ばして出てきたけど、燃えている建物はまだ燃え続けている。


「……これ大丈夫か?」


 よく考えたら草原しか見える範囲にないけど、これって火は消えるか?

 ………………ふむ。


 【気配感知】に意識を向けるが、特に気配はなし。

 つまり、あの火炙りで建物の中のゴブリンはすべて倒せたってわけだ。


 通知の量的に、経験値は入ってきてないっぽいけど。

 あれだけの数なら、経験値が入ってればもっとレベルアップしててもおかしくないけど、ニ、三回の通知だったって事はそういうことなんだろ。


 そこは仕方がないか。

 まあ、なにはともあれここにいたゴブリンは全滅したし、もう火をつけておく意味はないってことだ。

 それなら……


「《フリーズ》! 《フリーズ》! 《フリーズ》! 《フリーズ》! 《フリーズ》! 《フリーズ》! 《フリーズ》ゥゥゥ!!!」


 消火活動だぁぁぁ!!!

 消えろ! というか凍れぇぇぇ!!!


 【氷魔法】を魔力がもつかぎり連発し、草原に燃え広がらないように燃えているゴブリン達がいた建物を凍らせていくのだった。


 ******

 *****

 ****

 ***

 **

 *


「ふぅ……」


 《フリーズ》の連発を終えて一息つく。

 建物についていた火を、それなりに高い知力のステータスから放たれる、凍らせる事をイメージした《フリーズ》で完全に鎮火。


 というか、凍らせた。

 ゴブリンがいた建物は今や氷の壁に囲まれた、凍りついた建物になった。


「さて……消火は出来たし、色々とやることはやるか」


 まずは、《フリーズ》を使うために地面に置いたゴブリンファイターの棍棒などの倒したゴブリン達の武器、防具類。

 そして、おそらくゴブリンマエストロがつけてた指輪も落ちてたから、一旦回収しておく。


 そして、魔石。

 魔石の方は、ゴブリンファイターとゴブリンマエストロ以外は中とあったが、この二体からのドロップアイテムの魔石は大とあった。


 最後にお金。

 今回はなんと、一万円も落ちていて合計で四万八千円の紙幣が落ちていた。

 これらすべてを【アイテムボックス】に入れて回収する。


「え~っと、後は魂を集めるか……」


 建物から外に出たゴブリン達を倒した時と、建物の中にいたゴブリン達を火炙りにした時に手に入ったゴブリン達の魂。

 これらを回収する。


 ……凄まじい数【吸魂】しそうだが、そこは嬉しいことなので気にしない事としよう。


「【霊体化】、【吸魂】」


 俺は【霊体化】と【吸魂】を使用して、さっき倒したゴブリンファイター達と火炙りにしたゴブリン達の魂を【吸魂】する。


『【吸魂】のスキルを発動しました』

 ・

 ・

 ・

『【棍棒術】のスキルレベルが10に上昇しました。【棍棒術】のスキルレベルが上限に達しました。【上級棍棒術】へと進化しました」

 ・

 ・

 ・


 よし、とりあえず視界は全部魂にしたから【吸魂】の完了を待つだけ。

 その間に俺は……


「あの中から色々探すかぁ……」


 俺は【霊体化】を解除して完全に氷に覆われている、さっきまで燃えていた建物の方に視線を向ける。

 ゴブリンファイター達のドロップアイテムを回収する事は出来たけど、建物の中にあるゴブリン達のドロップアイテムは回収出来ていない。

 なので、回収しに行く。


 まあ、燃やしたし凍らせてるから無事なものがあるかわからないけど、【吸魂】で暇な時間を潰すにはちょうど良いだろ。

 ちなみに、これは最近発覚したことなのだが、【吸魂】を使う時は【霊体化】が必要なのだが、【吸魂】を使ったあとは【霊体化】をやめても【吸魂】は続いてるらしい。


 だから【霊体化】を解除しても問題ないというわけだ。


「……てかこれどうなってるんだ? 凍ってはいるけど、火は消えてるのか?」


 見た感じ……燃えてるようには見えないな……

 凍った建物に近づき、じっくりと燃えていた壁を見てみるけど、普通に凍っているようにしか見えない。


「まあ、燃えてるかどうかは今はどうでもいいか。とりあえず建物の中にはいるか」


 凍ってる物の状況なんてどうでもいい。

 それよりも、中にあるかもしれないドロップアイテムの方が重要だ。


「……えぇ……?」


 ゴブリンファイターが粉砕した、元門から建物の中へ入った俺は、視界に入ってきた光景に思わずそう呟いてしまった。


「なんで、ドロップアイテム付近はなにも無いんだよ……」


 中に入ると、凍った建物の内部は当然ながら氷に覆われていて、油断すると、転びそうにすらなる。


 けど、そんな一面凍っている建物の中で、ドロップアイテムが落ちている付近だけが氷がなく、燃えて、凍ったはずなのに木製の棍棒も焦げたような跡すらない。


「そんな好都合なわけないだろ……」


 ……だけど、実際はこんな感じだ。

 どうしてこうなっているのか全くわからないが……まあ、ドロップアイテムが回収出来ると考えたら良いことか。

 まあ、めちゃくちゃツッコミたいけど、俺にはメリットしかないのでよしとする。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ブックマーク、評価、いいね、ありがとうございます。

続きが読みたいって思っていただけたのならブックマークと広告の下にある☆☆☆☆☆に★★★★★評価をしてくだされば作者のやる気がマシマシになりますのでぜひお願いします。

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