激戦と決着
リアクション4800、評価ポイント5800pt、総合評価ポイント11200pt突破本当にありがとうございます!
感想ありがとうございます!
ちょっと忙しくて、感想が返せてないのですが、しっかり読ませて貰ってます!
落ち着いたらちゃんと返信させてもらいます!
「《アイスランス》!」
【霊体化】した状態でゴブリンコマンダーに《アイスランス》を放つ。
「《グギャギャ》!」
しかし《アイスランス》はゴブリンコマンダーに当たる寸前で風の壁に防がれてしまう。
【風魔法】か……
「「《グギャガァ》」」
ゴブリンコマンダーが俺の《アイスランス》を防ぐと、ゴブリンメイジ二体が俺に向けて火球を放ってくる。
対処経験のある攻撃はありがたい!
「《アイスボール》!」
それに対して、俺は《アイスボール》を一回放ち、火球二つと打ち消し合って消えさせる。
それと同時に、打ち消し合った場所から白い水蒸気のようなものが広がっていく。
よし! 狙い通り!
それにしても、初めてゴブリンメイジの火球を対処した時は、俺が《アイスボール》を三回打ってやっと相殺出来たのにだいぶ俺も強くなったなぁ。
「【吸収】、【毒付与】、《影薙ぎ》!」
水蒸気で完全にゴブリンコマンダー達の視界を遮られたから【気配感知】を頼りにゴブリンコマンダー達に近づく。
その時に【霊体化】を解除し、【吸収】、【毒付与】、《影薙ぎ》のいつもの攻撃をゴブリンコマンダーの首を狙って放つ。
「グギャッ!?」
《影薙ぎ》は、狙い通りうまくゴブリンコマンダーの首を捉えることが出来た。
しかし……
「ギョガァァ!!」
「ぐっ!」
《影薙ぎ》がゴブリンコマンダーの首を落とす前に、ゴブリンコマンダーが【風魔法】で作った風の壁で防がれてしまう。
が、完全に防がれたわけではなく、ゴブリンコマンダーの首に鎌の先は食い込んでいる。
「フッ!」
その状態から、鎌を素早く引き抜き、目を見開いて固まっているゴブリンメイジ二体にゴブリンクレリックの首を一撃で切り飛ばす。
「グァァァ!!!」
そこまでして、ようやく【霊体化】を解除した俺に気づいたゴブリンナイト、ゴブリンファイター、ホブゴブリン達が俺に襲いかかってくるが……
「ハァッ!」
近づいてくるよりも早く、【毒付与】された毒に苦しんでいるゴブリンコマンダーの首を鎌を再度振るって切り落とした。
『種族Lv.が上がりました。レイスLv.29になりました』
レベルアップ!
だけど今はそれどころじゃない!
「《アイスランス》! 《アイスランス》!! 《アイスランス》ゥ!!!」
レベルアップした通知を聞きながらも、近づいてくるゴブリンファイターをはじめとしたゴブリン達に《アイスランス》を連発する。
ゴブリンコマンダーを倒したからか、さっきの速さが消えていたゴブリン達は《アイスランス》を避けることは出来ず、ゴブリンファイター以外は全員串刺しに出来た。
まあ、残ったゴブリンファイターには避けられたんだが。
「ゴギャァ!!」
そして、ゴブリンファイターは避けた勢いそのままに、石製の棍棒を振りかざして攻撃してきた。
さすがに、攻撃のステータスが1000近いゴブリンファイターの攻撃を受けるつもりもないので、回避してから鎌を振るい、先を突き刺す。
のだが……
──ポキン
「……え?」
鎌の先端がゴブリンファイターに刺さった瞬間折れた。
いや、正確には鎌の刃の部分が折れた。
……え、嘘だろ?
「グガァァァァァ!!!」
「あっぶな! 【飛翔】!」
鎌の先端が折れて呆然としている俺にゴブリンファイターが今度は巨大な棍棒を薙ぎ払って攻撃してくる。
薙ぎ払われた棍棒を【飛翔】も駆使して避けつつ、ゴブリンファイターから距離をとる。
「嘘だろ……」
俺は驚きすぎて無意識のうちに呟いてしまう。
いや、でも草刈りに使ってた普通の鎌だったのによくここまでもってくれたというべきか。
しかし、これで俺のメインウエポンが無くなったわけだが……
まあ、仕方ない。
「《アイスボール》!」
折れてしまった鎌を【アイテムボックス】に収納してから《アイスボール》を放つ。
放った《アイスボール》はゴブリンファイターの胴体に直撃したが……
「グガァ!」
《アイスボール》を喰らっても怯まずに突撃してくるゴブリンファイター。
その表情は【毒付与】の毒で少し歪んでいるが、それ以上に武器をなくした俺を笑っているようにも見える。
あーくそっ! あの笑顔ムカつくなぁ!
「だけど……武器ならあるんだよ!」
俺はゴブリンファイターの突撃を避けながら、倒したホブゴブリンがいた場所へと近づいく。
そして、すでにホブゴブリンは消えているがドロップアイテムとして残っているホブゴブリンが使っていた斧を手に取って、構える。
本当だったらあのゴブリンファイターの棍棒を奪って、スキルレベルの高い【棍棒術】で一方的に殴り倒したいけど……無理だよなぁ。
だから、ゴブリンナイトやゴブリンコマンダーが持っていた剣ではなく、一番実用的なスキルレベルである【斧術】を使うための斧を拾った。
「オラァ!」
そして、拾ったゴブリンファイターに斧を振り下ろす。
斧はゴブリンファイターの肩に直撃したが……
「ゴギィ!」
直撃したのにゴブリンファイターは笑みを深めて受け止めてきた。
そして、その笑みを浮かべたまま俺を棍棒で殴り付ける。
「カハッ!」
ゴブリンファイターの棍棒を斧で受け止めきれずに、吹き飛ばされた俺は地面に転がってからなんとか起き上がた。
だけどすぐに追撃が来る。
「《グガァ》!」
次の攻撃は振り下ろしで、ただの振り下ろしではなく棍棒に赤い光が宿っていた。
戦技か! 容赦ないなぁ!
だけど……!
「それは《強打》だろ……! 軌道が丸見えなんだよ!」
戦技はスキルの説明を見ればわかるのだが、どんな攻撃をするのかが決められている。
振り下ろし攻撃の《強打》は振り下ろすための予備動作が大きく、動きがわかりやすい。
だから、軌道もわかってるので──
「《重斬撃》!」
──ゴブリンファイターの《強打》に合わせるように、がら空きの胴体に横薙ぎの【斧術】の戦技である《重斬撃》を叩き込んだ。
「グギャァ……!!」
だけど、《重斬撃》を喰らったゴブリンファイターは胴体に斧が食い込んだまま再度俺に攻撃を仕掛けようとする。
「甘い! 《半月投げ》!」
俺は咄嗟に斧から手を離し、ゴブリンファイターの棍棒を避けてから【柔術】の戦技である《半月投げ》を使用した。
「グギャッ!?」
斧が食い込んだせいで体が重かったのか、ゴブリンファイターは【柔術】の戦技に全く対応出来ずに体勢を崩してそのまま地面へと頭から投げ飛ばされた。
その時の衝撃のおかげか、頭から落ちたからかはわからないが、ゴブリンファイターは手に持っていた棍棒を落とす。
お、良いもん落ちてんじゃん。
俺はゴブリンファイターが落とした棍棒を拾う。
……自分でも自覚するぐらい悪い顔をしてるんだうな。
「ふふふ……さあ。仕返しだ。《強打》!」
「グギャッ!?」
倒れているゴブリンファイターにそう告げてから、棍棒に魔力を纏わせて振り下ろす。
「《強打》! 《強打》!! 《強打》!!!」
「ギャッ! ギャッ! ギャッ!」
俺はゴブリンファイターの棍棒を使って、倒れていたゴブリンファイターへと《強打》を連発する。
その度にゴブリンファイターから悲鳴のような声が漏れる。
「《強打》! 《強打》!! 《強打》!! 《強打》!!
トドメの《剛衝打》ぁ!!!」
「ギャッ! ギャッ! ギャッ! ギャッ! ギャアアアアア!!」
ゴブリンファイターを一方的に殴り倒して、最後に《強打》よりも魔力消費が多いが威力の高い《剛衝打》でトドメを刺す。
「ゴ、ゴブ……ァ……」
俺の《剛衝打》を無防備な状態でくらったゴブリンファイターが、弱々しく呟きながら消えていく。
ゴブリンファイター撃破!
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