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不運?な事故から始まるレベルアップ生活~夢の中で幽霊をぶん殴ったら現実なのにステータスがありました~  作者: スクイッド


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朝食と服について

リアクション3800、ブックマーク2300件、評価ポイント4800pt、総合評価ポイント9400pt突破本当にありがとうございます!


感想、誤字報告もありがとうございます!

 あのあとは二人がお風呂から上がった後で二人にパンなどを食べてもらったら疲れていたのか、すぐにソファーで眠ってしまった。

 そんな二人を、空いてる部屋のベッドに寝かせてあげて、スーパーやコンビニで食材を買い込んでから俺も眠りについた。


 そして翌日。


「ふぁ~……ねむ……」


「……カイトさん……おはようございます……」


「おはようございます。カイト様」


 俺があくびをしながらリビングの方へと移動すると、そこには既に起きていたらしいエスカリアさんとソフィアさんから声をかけられた。


「ああ……おはよう。二人とも……朝早いね……」


「わたしは……その、眠る時間が早かったと言いますか……寝ちゃったからと言いますか……」


「はい。私はメイドとして働く身なので、朝は早起きしないと……それと昨日はありがとうございました。お聞きしたら寝てしまった私達を運んでくださったとか……」


「ええ……まあ、そこは疲れてたんでしょうし気にしないでください」


 俺は二人にそう言ってから、キッチンへと向かう。

 そうだな……朝はトースターとハムエッグでも作るか……


 朝はご飯派の俺からしたらご飯にしたいところだけど、今からご飯を炊くには時間がかかるからな。


 今日は三人いるしパパッと作ろう。


「タガヤ様。お料理でしたら私も手伝います」


「あーそうですね。それじゃあ台所についても教えるんで手伝ってもらって良いですか?」


「はい! よろしくお願いいたします」


 俺はソフィアさんにそう言ってから、二人に台所の説明をして朝食作りを手伝ってもらった。


 さすがに勝手を知らないであろうガスコンロを使った料理をしてもらうのは危ないから、一通り台所のことを説明してからトースターでパンを焼いてもらう。


「これで良いでしょうか?」


「はい。バッチリです」


 ソフィアさんがトースターで焼いている間に俺はハムエッグを作り、三人分のハムエッグとソフィアさんが焼いてくれた三人分のパンをテーブルに並べる。


「それにしても……凄いですね……」


「ですね。水も火も自由自在に……魔道具のようです」


 ソフィアさんとエスカリアさんは台所を見渡しながら感嘆の声を漏らす。


「まあ……魔道具って言うのがどんなものか知らないですけど……魔法がないからこそ、人が苦労しなくて良いように科学が発展してきたんでしょうしね」


 魔道具がどんなものかは知らないが……名前からして魔力を使って水や火を出す道具だろうか。

 そんな軽い雑談をしながら、テーブルに並べた朝食を三人で食べる。


「それじゃあ今日は二人の服や……その、下着を買いに行こうと思うんですけど」


 その後、朝食を食べ終わり、俺はソファーでゆっくりしながら二人にそう話す。


 二人は昨日の服がボロボロだったから今も俺の服を着ているが、俺より背が低い二人にはブカブカのシャツとズボンである。

 それに、下着の類いがないのもさすがにまずいし。


「えっと……良いんですか?」


「その、私どもは昨日いただいた食事に服だけで感謝していますし……」


 俺の言葉に二人は申し訳なさそうな表情を浮かべながらそう言った。


「もちろん。というか、服はまあともかく、下着は二人に店に入って買いに行っていただくことになると思いますけど……」


 俺としても、心配だし服を選ぶのはついていける。

 だけど、さすがに男の俺が女性の二人と一緒にいたとしても、周囲の目が痛いことが予想されるんだよ……!


 だから本当に申し訳ないけど、下着は二人で選んで買ってきてもらおう。


「そ、その……出来ればついてきて欲しいんですけど……」


「いや、ほんとマジで勘弁してください。社会的に死ぬので」


 俺はそう言いながら手を合わせて、エスカリアさんとソフィアさんに向けて謝る。


 別に俺が下着売り場に行けないことはないと思う。

 でも、買い物が終わる前に多分俺の精神(こころ)が死ぬ。


「は、はぁ……わかりました。それでは私とお嬢様で……その、下着は購入させていただきます」


「で、ですが、その……お会計の時は……」


「そこはもちろん、俺が会計の時は合流させていただきます」


 さすがに、二人とも言葉がわかるとはいえ、まだ会計とかは出来ないだろうし。

 そこは覚悟を決めて店に入らせていただきます。


 てか、もしかしたら入り口辺りなら大丈夫かもしれない。


 それに、普通の服を売ってる店でも下着売ってるだろうし……うん。多分なんとかなるだろ。


 ******

 *****

 ****

 ***

 **

 *


「ということでやってまいりました、ショッピングモール」


「……どなたに向かって言ってらっしゃるので?」


 朝食後、諸々の準備を終わらせて、二人と一緒にやって来たのはショッピングモール。


 しっかり金も口座からおろしてきたし、ゴブリンから落ちたお金も全部持ってきた。


 今日は平日で、午前中だからか人は少なめだけど、それでもかなりの人がいる。

 そんな中で、俺が突然一人で語り出したのを見てソフィアさんが怪訝な表情で俺に尋ねてきた。


「ああ、気にしないでください。ただの一人言です」



「一人言……ですか?」


「まあ、そうです」


 俺の言葉にソフィアさんは疑問を抱きつつも、それ以上聞いてくることはなかった。


「それにしても……凄いですね。人がこんなにも多いなんて……それに、すごい広いです」


 隣に立っていたエスカリアさんが周囲を見渡して感嘆の声を漏らす。


「これでも人は平日でみんな働いているから少ない方なんですよ?」


「そうなのですか?」


「すごいですね……」


「まあ……とにかく店に入りましょう。さすがに入り口で止まってたら目立っちゃいますし」


 さて、どこから回って行こうか。


 ……とりあえず、まずは服からかな?

 いや、下着から買いに行った方が良いのか?


 ……こういう時は聞いちゃった方が早いな。


「二人とも……まずは服と下着どっちから買いに行きたいですかね?」


「え? ……そ、その……それは……下着でしょうか……」


「……申し訳ございませんが、私もお嬢様と同意見です」


 俺の質問に二人は顔を赤くして恥ずかしそうにしながら答える。

 ……うん。あまり深くは触れないぞ。


「わかりました。それじゃあ下着から見に行きましょうか」


「は、はい……」


「お願いいたします……」


 俺は二人を連れて下着売り場へと向かう。

 ……下着が売ってそうな、服の店があったらそっちで終わらせれば──


「あ、あれって下着売り場ですよね?」


 ──と、思っていたのだが秒で下着売り場が見つかってしまった。

 ……まあ、仕方ないか。


「それじゃあちょっと自由に見てきちゃってください。選び終わったら呼んでもらえれば行くので」


「わ、わかりました。それでは、行きましょうソフィア」


「承知いたしました。お嬢様」


 エスカリアさんとソフィアさんはそう言って店の中へ入っていく。


 さっきまで、遠慮していたように見えた二人だったが、店に入って下着を見だすと途端にテンションが上がっているように感じられる。


 そして、二人して女性店員に話しかけられたかと思うと、メジャーのようなものを握った女性店員と一緒に一人ずつ試着室へと入っていった。


 ……ああ。そういうことか。

 うん。終わるまでは長そうだ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ブックマーク、評価、いいね、ありがとうございます。

続きが読みたいって思っていただけたのならブックマークと広告の下にある☆☆☆☆☆に★★★★★評価をしてくだされば作者のやる気がマシマシになりますのでぜひお願いします。

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