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不運?な事故から始まるレベルアップ生活~夢の中で幽霊をぶん殴ったら現実なのにステータスがありました~  作者: スクイッド


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帰宅とお風呂

リアクション3300、ブックマーク2100件、評価ポイント4500pt、総合評価ポイント8800pt突破本当にありがとうございます!


ブックマーク2000件突破本当にありがとうございます!

これからもこの作品の応援をよろしくお願いいたします!

 しばらく、かなり高い高度を維持しながら飛行していると、自宅が見えてきたので、迅速にご近所さんに見つからないように庭へ着陸する。


 すでにゴブリンとの戦闘やダンジョンの探索、情報共有をしてたのもあり時間もたち、空は茜色に染まっていた。


「ふぅ……なんとか無事に辿り着けたな」


 俺はそう呟きながら二人を地面に下ろす。


「すみません……お手数をおかけしました」


「いえいえ。気にしないでください」


 ソフィアさんは申し訳なさそうにそう言ってくれるが、別に気にしていない。

 むしろ俺のほうはありがたかっ……ゲフンゲフンゲフン。


「……あの。ここがタガヤ様のお住まいですか?」


 エスカリアさんが俺の家を見て不思議そうに聞いてくる。


「そうですね。まあ、一人暮らしなんで気軽に過ごしてもらって大丈夫ですよ」


「えっと……家にはタガヤ様の他に誰かいないんですか?」


「そうですね。一人暮らしですし、俺以外には誰もいませんよ」


「そうなんですね……」


 エスカリアさんと軽く雑談をしながら俺は玄関に近づいて、【アイテムボックス】から取り出した家の鍵を差し込んで回し、扉を開けて中に入る。


「よいしょっと。どうぞ、入ってください」


「はい……お邪魔いたします……」


「お邪魔いたします」


 すでに空を飛んでいた時に叫んでいたからか疲れきってる二人を自宅へ招き入れてから扉を閉めて鍵をかける。

 そして、二人をリビングまで連れていく。

 さて……普通だったらお茶とかを出すべきなんだろうけど、その前に……


「二人とも……お風呂入ります?」


「お風呂……ですか?」


「お風呂がこの家にはあるのですか?」


 二人は首を傾げながら聞いてくる。


 ……ああ、そうか。


 ファンタジー小説とかだと、一般人の家に水、ガスとかのライフラインが通ってないからな。

 この二人の世界でもそういう感じだったのかも。


「そうですね。そちらの世界ではどうだったかはわからないですけど、少なくとも俺達の世界の、この日本ではだいたいの家にはお風呂がありますよ。というか、ないって方が珍しいんじゃないですかね?」


「なるほど……」


「そうだったのですか……こちらの世界は私どもの世界に比べると技術がかなり進んでいるようですね。

 いくつもの高くそびえ立つ塔もありましたし」


 まあ、ソフィアさんの言う通り、ソフィアさん達の世界がファンタジー小説などのような世界なら発展には差があるだろうな。


 塔は……ビルのことかな?


 確かにこの家から見える範囲にもいくつかビルはあるし、飛んでくる時にも見えたから多分そうだろ。


「ええ。まあそうですね。……それで、お風呂はどうします?

 エスカリアさんもソフィアさんも疲れてると思いますし……それに二人とも結構ボロボロですから……」


「う……」


「……確かにそうですね……私もお嬢様もこのような状態でお世話になるのは失礼ですし……」


 俺がそう言うと二人はバツの悪そうな表情を浮かべて頷く。


 元々は綺麗なドレスとメイド服なんだろうけど……二人ともかなりボロボロになってるからな。


 特にソフィアさんのメイド服は、ソフィアさんが怪我してたのもあって血が乾いて固まってたりするし。

 あとは土の汚れなどなど。


 ……で、そんな二人を抱えてきた俺の服もだいぶ汚れてしまっている……

 まあ、俺は二人が着る服を探してくるから風呂に入るのは後だな。


「それじゃあ、お風呂はこっちです。風呂についても説明するんで付いてきてください」


 ということで、二人を連れて浴室へ連れていって風呂についても一つ一つ説明していく。


 湯船は貯めていないけど、とりあえず今日はシャワーで汚れを落としてもらうことにする。

 本格的なお風呂はまた後でということで。


 それでもシャワーとかシャンプーの説明をしていくと、エスカリアさんもソフィアさんもどんどん目が輝いていったように見えたから不満は抱かれていない……はず。

 多分。


「それじゃあ俺はエスカリアさん達が着れそうな服を探してくるんで、ゆっくり体を洗ってください。服はこの棚に置いておくんで」


 俺は二人にそう言って脱衣所の棚を指さす。

 すると二人は少し戸惑いながらも頷いた。


「わかりました! ありがとうございます! ソフィア、早速入りましょう!」


「はい! お嬢様!」


 そう言うと二人は俺がいるのに、すぐにでも服を脱ぎ始めそうな勢いだったので、廊下に出て即扉を閉める。


 そして少しすると、中から二人の楽しそうな声が聞こえてきた。


 俺はその声を聞きながら脱衣所を離れて、二人が着れる服を自室で探すことにする。


「さてと……二人が着れる服か……とりあえず余裕がある大きい服でも持っていけば良いかな?」


 そう呟きながら自室に置いてあるクローゼットを開けて物色を始める。


「う~ん……これと……これ……あとはこれとこれっと……」


 とりあえずクローゼットにあった服の中から、サイズが大きめの服をいくつか取り出して脱衣所に戻る。

 ……さすがに下着はないけど。


 そして、脱衣所の扉を開く──


「エスカリアさん、ソフィアさん服を持ってきたんで入りますよ~脱衣所にいたらいったん浴室の方に戻ってくださーい」


 ──前に三回ほど扉をノックしてから、二人に声をかける。

 これで二人が万が一にも俺が入ったら脱衣所にいたという大惨事は防げる。


「ひゃ! だ、大丈夫です!」


「私もお嬢様もまだ浴室にいますので入っていただいても大丈夫です」


 俺が声をかけると、二人からそう声が返ってきたのを確認出来たので俺は脱衣所の扉を開けて入る。

 そして、持ってきた服を棚に持って来ていた服を置く。


「よし……これで良いだろ……それじゃあ服は持ってきたので、出てきたら着てください。俺はリビングで二人がお風呂から上がるのを待ってるんで」


 俺はそう言いながら二人に声をかける。


「わかりました~!」


「かしこまりました。ありがとうございます」


 二人の声を聞いた後、俺は脱衣所を後にする。


 すると、再び二人が体を洗い出したような音を【感覚強化】で強化された聴覚がとらえるが、無理矢理気にしないようにしてリビングへと向かう。


 ……マジでこのままだとしっかり変態に認定されかねないよなぁ……なんとかしよう……

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ブックマーク、評価、いいね、感想ありがとうございます。

続きが読みたいって思っていただけたのならブックマークと広告の下にある☆☆☆☆☆に★★★★★評価をしてくだされば作者のやる気がマシマシになりますのでぜひお願いします。

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― 新着の感想 ―
>> えっと……家にはカエデ様の他に誰かいないんですか? 新キャラ増えてますw
素直に裸になって風呂に入ってしまう女子二人…… いったい幾つなのだろう
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