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第5章:深まる絆と新たな試練

初夏の陽気が、アイシュエット家の領地に降り注いでいた。


鉱山からは良質な鉱石が産出され、畑には青々とした作物が育ち、毛織物工房からは新作の評判が首都へと届いている。

レティシアが神の祝福を携えて嫁いでから半年、領地は着実な発展を遂げていた。



「これは...」


エリアスは、執務室に届いた一通の書簡を見つめていた。

アムレアン皇国からの緊急の通達。差出人は、情報局の責任者だった。



「フェリエ王国とアスタルン公国が、同盟を結んだ」


レティシアが静かにその文面を確認する。

二国の同盟は、明らかにアイシュエット家の領地を標的としていた。


「奇妙なタイミングね」


彼女は先日の報告書を取り出す。机の上には、両国の動向を示す地図が広げられていた。


「フェリエ王国は凶作に見舞われ、民心が離反している。一方、アスタルン公国は領土拡大の野心を隠さない」


「つまり...」


「フェリエ王国は我が家の領地の豊かさを、アスタルン公国は戦略的な価値を。それぞれが欲しいものを持ち寄って手を結んだというわけ」


レティシアの分析は的確だった。かつて彼女を追い出したフェリエ王国は、今や彼女の力が育んだ豊かな大地に、羨望の目を向けている。



「若様」


執事のルーカスが、新たな報告を携えて入ってきた。


「両国の使節が、正式な謁見を求めているとのことです」


エリアスは窓の外を見やる。

初夏の陽光は暖かく、領地を優しく包み込んでいた。



しかし、その平穏な光景の向こうには、確実に暗雲が立ち込めている。

ちょっと短いので、この後21時にもう1話更新します。

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