表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/52

戦いが、始まる

「随分と詳しい情報ね」


レティシアが地図を覗き込む。その眼差しは鋭く、分析的だ。


「私たちの領地の発展を、最初から狙っていたということ」


彼女の言葉に、エリアスは重い溜息をつく。確かに、これは単なる領土争いではない。アスタルン公国は、彼らの成功に目をつけていたのだ。


「レティシア」


エリアスが彼女を見つめる。その瞳には、これまでにない真摯な色が宿っていた。


「...すまない。俺の独断は、危険を招くところだった」


朝日が昇り切り、谷間を金色に染め上げていく。その光の中で、二人の影が重なるように並ぶ。


「次からは、私の計画をちゃんと聞いて」


レティシアの声には、静かな信頼が込められていた。エリアスは無言で頷く。


「若様」


騎士の一人が、新たな報告を携えて駆けてきた。


「鉱山の作業員たちが、不安がって作業を止めているそうです」


その言葉に、エリアスは再び表情を引き締める。今回の件で、領民たちの不安は更に高まるだろう。しかし──。


「俺が直接説明に行く」


彼の声は、迷いのないものだった。


「君の策があるなら、それも聞かせてくれ」


レティシアは満足げに頷いた。二人で歩み始めた道は、まだ始まったばかり。しかし、確かな絆が育まれ始めているのを、彼女は感じていた。


遠くでは、新しい一日の始まりを告げる鐘の音が鳴り響いている。


朝の光を受けて、鉱山の岩肌が金色に輝いていた。



この領地を守るため、二人の戦いは始まったばかりだった。


大晦日なので2話更新しました。

年内に終わろうと思ったのに終われず…お正月休みが終わる前には終わりたいけどどうでしょう…。


皆様、よいお年をお迎えください。

がんばって更新していくので来年もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ