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祖国の聖女達

王国を建国の途中で突然現れた家畜の動物や聖女達の話です。

建国して1ヶ月。変わった光景を目にした。どこからやって来たのか分からないが家畜の動物が迷い込んでいたのだ。牛やニワトリや豚等々。不思議だったが急いで捕まえて家畜専用の小屋に入れる。それから毎日様子を見てミルクや卵を収穫。妖精が育てた草のおかげで普通より新鮮で栄養が高い物だった。


それからしばらくして麦を収穫。専用の場所を用意して小麦にする。次の日には王城の厨房でパンを作る。精霊達も手伝いに来た。収穫した野菜でスープを作る。作りながら精霊達に話を聞く。


「あの動物達は、どこから来たのかしら?。」


「分からないわ。」


「まぁどうでもいいんじゃね。得しただろ。」


ドラゴーネが軽く受け流していた。マリンがあきれていた。すると妖精達がやって来て


『フェアリン様。木の実を採ってきました。』


「ありがとう。」


最初のパンが焼けたので完成したばかりのスープと一緒に試食してみることに。パンを一口食べるとすごく美味しかった。それに癒されている感覚だった。これぞまさに妖精の力だった。スープも試食。野菜の甘味が口の中に広がっていく。栄養があって元気になれる。

楽しく試食をしていると精霊達がある場所の方を見つめる。


「どうしたの?。」


「王城の入り口の方から何か気配を感じたの。」


アイリスは、首をかしげる。それから全員で様子を見に行った。


王城の入り口では、数人の女性がいた。


「なんでお城があるのかしら。」


「しかも自然が豊か。ここ荒れ地じゃなかったのかしら。」


話し合っていると扉が開く。女性達が驚く。


「アイリス様。どうしてここに。」


「あれ。あなた達は。どうしてここに。聖女の仕事は、どうしたの?。」


王城の入り口にいたのはディバイヤス王国で一緒だった聖女仲間。アイリスは、招き入れ焼きたてのパンやスープを用意した。聖女達はパンやスープを食べ始めた。すると口々に喜ぶ。今まで味わったことの無い料理に感動していた。落ち着いてから話を聞いた。2週間前のこと。マイケルがいきなり聖女達全員をクビにしてしまった。理由を聞くと聖女は、エリーゼだけで充分だと言う。自分達の意見を聞かず荒れ地に追放を言い渡されてしまった。家族に会えないまま国を出てきたのだ。荒れ地に来たのだが随分変わっていた。大きな力が感じる方へ進むと王城にたどり着いたのだ。事情を聞いたアイリスは、ソレイユ王国のことを話始めた。自分のこと。先祖のこと。


「まさかナディア様がここの出身だったなんて。」


「しかも王族が隠蔽していたなんて。」


「恐らくマイケル殿下もローレン国王も知らないと思うわ。」


するとアイリスが


「予想はしていました。聖女をクビにするとは思っていましたがまさか本当になるとは。」


ため息をつく。もうあの国は、終わりだ。聖女がいなくなったのだから。


「皆さんこれからどうするのですか。」


「特に考えていませんでしたわ。」


聖女達は、首をかしげる。するとアイリスが提案する。


「良かったからこの王国で暮らしませんか?。」


「えっ。」


全員アイリスの顔を見る。


「私は、この王国を復活させようと思います。けど1人では、出来ません。皆さんの力を合わせれば未来を切り開けるも思います。」


皆少し考えて


「はい。美味しい食事のお礼にあなたのために尽くします。」


それから話し合った。ソレイユ王国の聖女として尽くすことを決意。その傍ら何かやってみたい仕事を聞いた。ある人は、パン作り。ある人は、洋服作り。ある人は、海の管理。それぞれの意見を聞いていった。最後にディバイヤス王国の宰相の娘でライオネット公爵家の令嬢リリアン。するとリリアンは、


「わたくしは、出来ればアイリス様のサポートがしたいです。だからアイリス様の侍女になりたいです。」


それを聞いて驚いた。話を聞くとずっとアイリスに憧れていた。何事にも一生懸命な姿勢に憧れていたのだ。そしてリリアンは、アイリスの侍女として尽くすことを決意。



そしてこれから王国をより良くするため力を合わせていくのだった。



次回いろんな場所から取り引き。そして行く場所がない人々を国民として受け入れていく話です。

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