表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/22

建国ソレイユ王国

今回荒れ地を平和の王国にするため精霊達と共に建国をスタートされます。


※ソレイユは、フランス語で太陽と言う意味です。

その日の夜。アイリスは、精霊達と野宿をする。荒れ地に入ってからずっと野宿だったが仲間が増えて楽しく感じた。そして自分の家族のことや婚約破談ことを全て打ち明けた。


「酷すぎるわ。」


「偽聖女だなんて嘘にも程がありますわ。」


「アイリスそいつらことは、どうするのだ。」


ドラゴーネが心配そうに聞く。


「もうどうでもいいのです。縁を切りましたから。あの人達がどうなろうと知りません。」


のんびり焚き火を眺めながらある疑問が浮かんだ。


「この王国の王族の人達は、どうなったのですか?。」


「今どうしているのは、分からない。気になるの。」


アイリスは、不安そうに


「この王国を復活させるのに王族がいないと不便だと思って。」


「なるほどね。でも心配は、要りません。」


ジェニスがニコニコの笑顔で答える。フェアリンが


「アイリスお願いがあるの。あなたにこの王国の女王になって欲しいの。」


「えっ。私が女王。」


「そうだな。我々精霊がこの王国の長になる訳にはいかぬ。精霊にはそれぞれの役割がある。アイリスなら出来ると思うぞ。」


精霊それぞれの想いを聞いて少し考える。確かに王妃教育を受けてきたからだいたいの内容は、知っている。頼りにされているからと思い。


「私は、この王国の女王になり平和へと導いてみせます。」


そしてここに女王陛下の誕生だ。まず王国の名前を決めなくてはならない。アイリスが考えたのはご先祖のナディアそして母の旧姓であるソレイユ。そして母の名を貰いアイリス・ティナ・ソレイユ。これからソレイユ王国の建国が始まろうとしていたのだった。


そして次の日。


「まず何から始めましょう。」


悩んでいるとマリンが提案する。


「まずは、水探しだと思う。自然が豊かだったからどこかに水脈があるばす。」


「なるほどね。確かに水さえあれば妖精として植物を育てることが出来る。」


しかしどうやって探そうか考えていた。するとアイリスが


「私祈りますわ。水が出てくるように。」


「そんなんで普通出てくるのか。」


「まぁまぁドラゴーネ。いいじゃない。」


否定的なドラゴーネをジェニスがなだめる。そしてアイリスは、祈りを捧げる。その光景を見守る。変化が起きなかった。どうしようか悩んでいたその時突然地響きが起き始めた。


「なんだ。何が起きてる。」


「何が起きようとしているのかしら。」


すると地面に亀裂がはいりそこから勢いよく大量の水が吹き出したのだ。その光景に全員ぽかーんとしていた。まさか本当に水が出てくるとは思わなかったからだ。


「本当に私がやったの?。」


「あなたの力は、凄まじいわね。」


「そうだ。上から見てみましょうよ。」


フェアリンは、妖精の羽を出しジェニスは羽無しで飛ぶ。ドラゴーネは、ドラゴンに変身してその背にアイリスとマリンを乗せ飛び立つ。空から眺めるとあちこちの地面から水が湧き出ていた。そして勢いよく流れ短時間の間に美しく川となっていた。そして水は、海に届き海面の濁りが一気に浄化されたのだ。


「すごい。海が美しくなったわ。」


「これで植物達が咲くことが出来るわ。」


そして浜辺に降り立ち海を眺める。キラキラ輝く広大な海となった。


「まさかこんなことが出来るなんて信じられないわ。」


するとマリンが海の中に飛び込んだ。突然のことに驚いていると勢いよく海面からジャンプした。人魚の姿で。海面から顔を出し


「海の中は、すごく透明だったよ。これなら魚や珊瑚達が快適に過ごせるよ。」


海から上がりまた飛び立つ。それぞれの場所を視察に行く。マリンは、海底。ドラゴーネは、北にある谷間に行く。


「ここはどんな場所なの?。」


「我の記憶が正しければかつてドラゴン達が暮らしていた谷のはずだ。」


何もない谷だった。すると地面にキラキラ光る物が見えた。アイリスは、手で掘り光る物の正体を確かめる。出てきたのは、


「これってもしかして宝石。」


宝石となる原石だったのだ。どうやらこの辺りは、宝石がたくさん採れるようだ。


「思い出した。我らは、宝石の管理をしていたのだ。この王国が滅んだ時原石は、採れなかったのに。アイリスの力で復活したようだな。」


そしてここドラゴンの谷と名付ける。そして引き続き宝石の管理をすることになった。それから西に移動する。かつてそこが妖精達が住む花園だった。アイリスの祈りそしてフェアリンの力で自然を復活される。すると枯れていた大地が緑で溢れていったのだ。小さな花が咲きその中から小さな妖精が誕生した。ジェニスは、天空に神殿を造り王国を見守るのだ。そして復活させたお礼としてジェニス、フェアリン、マリン、ドラゴーネは、魔法の力で王国の中心に王城をプレゼントした。アイリスは、驚いてばかりの日になった。


それからソレイユ王国を建国して1週間後。それぞれの精霊は、自分達の仲間を増やしていった。アイリスは、今妖精と共に穀物などを育てている。妖精達が育てる野菜や果実。そしてパンを作るため麦を育てている真っ最中。他の精霊達も手伝っていくれているのだ。妖精のおかげなのか通常より早く収穫が出来るのだ。ほのぼのと待ちながら花を眺める。妖精がプレゼントで王城の庭に花を育てている。同じ名のアイリスの花を楽しく眺めているのが日課になっている。



これからさらに王国を平和に導くため気合いを入れるのだった。

次回さらに豊かにするため奮闘する話です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ