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「3」 インターネットとの出会い

山田は思い出した。


どうして昔、部屋に引きこもったのかを。


重い失敗の記憶。


失敗しても、若い時はそれなりに頑張れてしまう。


人生終わったと思っても、意外に終わりではないことを。


植物のように、水を与え光を与える。


傷つき枯れかけた自分に。


まだ、二十代だったのに人生終わったかと思ったあの時。


まだ生きていた。自分の苦しみを紛らわすようにする。


もちろん馬鹿だから、失敗する。


でも、挫折をしたことのない大人なんて少ないだろう。


今でも、思い出すと古い記憶の傷が疼く。


自分の失敗を語るのは辛い。


自分の生き方を肯定できないのは辛い。


自分を信じたい。 誰かを信じたい。それでうまく生きていきたい。


自分の傷を癒すために、部屋に引きこもる。


ただ、引きこもるだけでは意味のないことを今ならわかる。


新しい、目標を見つけたい。


傷はどこまで癒えるだろうか?


パソコンでオンラインゲームをした。


若くて毎日一日8時間以上もすれば、そこの猛者になれる。


今思えば、俺はあの世界の鬼だったのだろう。


現実とはちがい、ヴァーチャル空間の世界ではレベルが高い。


そこに救いがあればよいが?


あれはあれで、面白い経験だった、青春だった。


そのオンラインゲームは今はない。


CDロム(DVDでもダウンロードでもない時間)

はあるから、シングルオフラインでプレイはできる。


あのころはまだ、ISDNもなかった時代。


深夜11時~朝8時までのテレホーダイの時間がメインだった。


インターネットもまだ新しいと思えた時代。


俺は、狂ったようにインターネットにハマった

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