なろう作家メンタル弱過ぎ問題
エッセイランキングを眺めてて、みんな色々気にしすぎちゃうん? と思って書きました。
趣味で楽しく書いている人は、今回のお話の対象外です。ぜひブラバしちゃってください、あまり面白い話じゃないですから。
最近、なろうのサイト内で、友人がとある企画を立ち上げた時の話っす。
表面上はうまくいったように見えて、なんか裏ではぶちぶち文句言われてたらしいっすよ。
アマチュア作者さんたちって、普段は「物書きのはしくれならうんぬん」みたいな口調で、偉そうに小説の持論やら人気取りの手段をエッセイにあげてるのに、こういうときにはエッセイで対抗せず、直接文句を言いに来るんですね。
小物っぽいなあ。
なんかね、「企画の作品がたくさんランキング占拠してて、自分の作品がランキング入り逃した。うわーん」だってさ。うわ、ちっちぇえ!
他には、相互評価についても言われたらしいっす。
相互評価ってなに? って人のために、一応説明しとくっすよ。
作者A「おいB、おれはお前の話にポイント入れてやるからさあ、お前は俺の作品に入れてくれや」
作者B「はいっす、これでお互いポイントゲーっとうまうまっすね」
これを複数の友達同士でやれば、一人12pt使えるので、5人いれば60pt。9人いればなんと108pt。すごい!
ってやつっす。
もちろんその企画で、そういうことをしようぜって約束してたわけじゃあないっすよ。でも、当然参加者同士で互いの作品を読むことにはなるっす。読んだら当然、ポイントも入れようかってなるのは当たり前っすよね。
で、文句を言ってきた人達は、それが気に入らんらしいのさ。
うえー、ちっこい! こころがせっまー!
これについて言いたいのはただ一つっす。
『暇やな、あんたら』
友達同士の相互票なんて、せいぜい数十ptっしょ? しかも入れ替わりも早い、短編エッセイランキングの話っす。
文句あるならそれをエッセイにして、ランキングを自分で塗り替えた方が百倍早えっすよ?
「最近ランキング占拠しているエッセイたちが、軽くて中身もないのに企画のみでポイント稼いでいる点について」とかどうっす?
振り返ってファンタジーとかのランキングトップを見るっす。数万ptとか稼いでるんっすよ。そんなアリんこみたいに小さいところを気にしてうじうじしてるから、底辺から抜け出せないんじゃないんすか?
ちなみに私は、企画に反対するなとは言わないっす。むしろ、気に入らないなら反対するべきっす。意見を殺すことはないっすよ。
ただ、小説家になりたいんっすよね、あんたら。
てことは、かっこよさって大切なんじゃないっすか?
陰でコソコソ言うのは、すごくチンピラっぽくて、かっちょ悪いっす。
それと、他のエッセイとかでちょっと読んだんですけど、相互評価って言葉をみんな、細かくとらえ過ぎじゃないっすか?
自分がアウトだと思う線引きは、「特定の人に、特定の作品にポイントを入れるように頼むこと」っす。
不特定多数に「面白かったらポイントお願いします」ってのは、よく目にするっす。選挙でいう、「清き一票を」的なやつっすね。
また、友達が多い人のエッセイは、上に行きやすい。当然っす。でもそれは、頼んでいるからではなく、読まれる機会が多いからっす。
読まれるための努力をしないのに文句だけ言ってる人は、縁側でアリジゴクの巣をほじくってるのがお似合いっす。小枝で優しくほじくるんっす。あれって空の巣が意外と多いんっすよね。アリジゴクを見つけるのって、けっこう根気がいるんっす。
ああそうだ、私は「面白くないけど友達だからポイント入れとくか」ってやつのほうがダメだと思うっす。だからってこれを取り締まれるかってなると、別問題っすけど。
ここからはまた別の期間の話なんだけどさ。エッセイランキングを覗いたときに思ったことを書いていくよ。
さて、私が覗いたとき、どんなエッセイがランキングに居座ってたと思う?
自分の作品を読んでもらう方法だとか、ポイントを稼ぐために~とかは別にいい。気になったのは、複垢がどーたらとか不正ランキングがどーたらとか、そんな怨念じみたエッセイたちさ。
いくつか読んでみて、びっくりした。お前ら、えらく詳しいな。そもそも知らない用語とかも多くて、調べながら読んだりもしたぞ。
ねえ、大丈夫? 柔らかい脂肪の塊でもむにむにして、落ち着いたら?
病んでるなら、ウイスキーで気分転換とかでもいいけどさ。とりあえずモニタから顔をあげて、回りを見てみたらどう?
そもそもさ。
自分がつまらんと思う作品が売れている→なにか不正している、と短絡的に考えるやつが多いのはなんだろうね。面白さ以外見てないのかよ。
正直に言うと、私も「うっわ、こいつつまんねー」とか思った作品はある。書籍化作品でだ。
でも、そういう作品でも一つ一つ見ていくと、必ず「あー、ここがポイントかー」ってところが複数あるのよ。
一番多いパターンは、文章やストーリーはいまいちだけど、とにかく量・スピードが半端ない。
更新日時のペースとか字数を見てみるわけだけど、それだけでも「これはマネできないなー」って思ったりするわけよ。
今回のテーマではないので、詳しく説明したりはしないけどさ。
ってことで、私が怨念エッセイについて、パターンわけしてみた。
◇作者→作者型
こんな風にしたらブクマ増えるぜ、こうしたらもっと読んでもらえるんじゃない?
基本的に、前向きに積み上げていく話が多いので、面白い作品が多い。ただ、冒頭の食いつきとかに対する話題が多い反面、文章や表現のレベルアップ方法的な話は少なかった。
設定や資料集的なエッセイもこの枠組みかな。これは単純に読み物として優れているのが多い。皮の盾を実際に作ったのには笑わせてもらったよ。
◇作者→読者型
ポイント、感想欄、レビューをもっと活用しようぜってのが多かったな。
「○○してくれー」じゃなく、「こんなのあるよ、活用しようよ」って語り方が多かったのが好感触。
やはりというか、切実な作者が多かった。
◇読者→作者型
上の反対で、こういうのはやめてくれっていうのが多い。
そう、「やめてくれ」だ。お前何様?
否定意見が多いのも気になるけど、「こういうのが嫌いだ」ってのならまだいいさ。けど、「やめてくれ」って明確に行動を制限してくる態度には拒否反応が起こるぞ。
◇上位作品(書籍化作品)批判型
これは、さらに二つに分けられるよ。まずは不正告発型だ。
友達同士の狭い範囲の相互評価ではなく、一人で何百単位での複垢、マジで真っ黒なやつ。企業が売り出したいのをポイントブーストするんです~とか。
どこで調べてんだ的な話が多い。こんなん調べてる暇があれば、一話でも更新したらどうなのよ? 本当に暇だなー。
これで上位陣が脱落した時、繰り上がるのは自分だとでも思っているならおめでたいぜ。
そして、作品の内容批判。なろう系批判と言い換えてもいいね。なんでこんなつまらない小説が受けるんだーという嫉妬。どろどろの怨念さ。あとはテンプレとタイトル長すぎ批判が多かったかな。
ところで、「なろうではうんたらー」みたいに、”なろう”という単語をよく見る。みんな、なんだかんだ文句言いつつもこのサイト大好きみたいだね。ツンデレかよ。
と、そういえばお前らは批判的感想についても弱かったな。筆を折られるとか悪意がどーとか。
実際に殴られたわけでもないのに、痛い思いを感じることができるわけだ。こういうふうに想像力や感受性豊かな人が、作家に向いているんだろうね。
だとしたら私には向いていない。
だいたいあんたらのあこがれる人気作家様達は、何人の読者、どんな広さの層に読まれてると思ってんだよ。学校のお友達に作文配ってんじゃねえんだぞ。
読者たちがお前らに配慮して、耳に優しいことだけいうわけないだろう。
そもそも10人賛成が来てもたった1人の反対で心折れるとか、お前ら算数もできないのか? 内閣支持率とか見てみろよ。やつらは図太いぞ。
ここまで書いてふと思ったんだけどさ。
相手をつぶしてでも上にいきたいなら、むしろ不正アカ告発よりも、伸び盛り作者のメンタルをガンガンへし折りにいくほうが早いんじゃないかでゲソ?
グラスハートを狙い撃ちだ、ばきゅーん。
さてここで、なろう作者がなぜそんなに感想でダメージを負ってしまうのか、考えてみた。
最初は単にメンタル弱い人が集まりやすいんだろうと思ってた。
ここには、小説家を目指す人たちが多い。同じような職業を目指すなら、同じようなタイプの人間が集まるのは自然なことだ。
うむ。
いや、「うむ」で終わっちゃいかん。じゃあなんでメンタル弱いんだ? 改善とかは?
それを考えるときに、私は考えた。
ちょっとまて、私はなんと比べて「メンタル弱い」と言っている?
突然だが、私は「人間相手に勝ち負けがはっきり決まる」ものをメインの趣味としている。
メインだけだ、サブの趣味についてはどうでもいい。
今までは、囲碁がメイン。言うまでもなく、人間相手に勝ち負けを決める趣味だ。
わきを固めるのが、音楽鑑賞やら読書やら、一人カラオケ。あとはゲームもかな。ジャンルはRPGやシミュ。ダンジョンに潜ったりとか好きだね。勝ち負けやクリアという概念はあるけど、相手は基本的にコンピュータだ。
これに関しては本人の趣向だし、性格ってやつだよね。知人は逆に「勝ち負けがあるものを趣味にしたくない」と言っていた。ちなみにバンドマンだ。
私は、なんか結果とか目標がもやもやしてるものにはハマれない。
たぶん、ギターとか音楽がメインの趣味にならなかったは、そのせいだろう。旅行やドライブも好きだけど、趣味かと言われると少し違うんだよね。
ちなみにガンプラとかもやってみたことがある。昔、バイト先で扱ってたんだ。
へー、このハイゴッグってやつ、腕が長くてキモ可愛いじゃん。作ってみよ―とか思ってさ。パズルとかプラモとか、何かを組み立てたりするのは好きだったので、趣味にしようかとやってみたのだ。
ダメだった。そらそうだ、ぶきっちょだし、色塗り面倒だし。そもそもガンダムなんて一話も見たことがないのに、今から考えたらハマるわけはなかった。そういえば、ジグソーパズルもすぐ飽きたんだった。
私は今、囲碁はお休みして小説メインでやっている。こうやって二年くらい?続けていけるのは、ポイントっていう指標があるので、勝ち負けが分かりやすいからだと思う。
もしなろうがポイント制でなかったら書かなかっただろうし、仮にここがつぶれたとしたら、ブログでやろうかなども思わない。
ごめん、少し脱線したね。
ちょっとした仮説を思いついて、調べてみたことがある。
他の作者の「評価した作品」の件数を見てみたりして、メモしてみた。そして、わかったんだ。
ああ、予想通りだよ。
お前ら、人の作品読んでるかい?
ここで言うのは、私が普段から言っている「感想欲しいなら自分からも書こうぜ」とは別の話だね。
まず、囲碁。言うまでもなく、勝敗を決めるゲームだ。ルールも決まって、時間も決めて。私の主戦場は主にネットだけど、とにかく対戦ではガチガチにやりあうわけだ。
ここで言いたいのは、打っているときは常に相手の手を真剣に見て、考えているということだ。
加えて、自分の強さがどれくらいなのかも常に意識している。
とあるギタリスト作家がいた。感想欄はフルオープン、批判どんとこい的な人だ。あ、さっきの人とは別人やで。
ライヴをするということは、身内だけでなく知らない観客に自分を見せたり、逆に他のバンドを見る機会も多いということだ。
バンドやってれば、他のバンドの曲は嫌でも聞く。対バン相手なんかと、どっちがうまいかを意識する。それだけじゃない。うまくなりたいならプロの曲も当然聞くし、こんなの弾けねえよとかも考える。
わかるかな。
あんたらさあ、人の作品を見る回数が、少ないんじゃねえの?
他人の作品を見る。プロのも素人のも。そして、それのどこが良いか、どこが悪いか。そういうのを真剣に考えてないんじゃねえの?
読む機会が少ないってことは、自分の小説レベルを知る機会が少ないってことだ。悪い点も気付けないし、改善の機会も減る。
そのへんが積み重なって、豆腐メンタルの根っこになってんじゃねえの?
批判されたときに、心の余裕が無くなっちゃうんだよね。
じゃどうする?
簡単さ、メンタル弱いってやつは、他人の小説をもっと読め。自分と比べろ。
そして、自分はどこが弱いのか、確認していけ。
それでも勇気が出ないってやつは、さらに読め。
プロの作家と比べる。プロといってもなろう作家ではなく、川端康成、向田邦子クラスだ。彼らはすごいぞ。文章の流れがすごくスムーズ。
それと比べると、自分がどれだけできていないかがわかる。
自分を知らないから、批判が来たときに自信が持てず、ポキポキ折れるのさ。プリッツじゃあるまいし。
そう、なろう作家はメンタルが弱いんじゃあない。
なろう作家はメンタルを鍛えないから、弱いままなんだ。
もっとも、小説ってゲームとかと比べてどこが悪いとかぱっとわかりづらいから、改善がしづらいという問題はあると思うけどね。
……え、まだだめ?
じゃあこれしかない。もっと簡単なことがある。
勝負に慣れるんだ。そう、囲碁だ。
囲碁をやるのだ。
私はルールだけ知ってて、その状態で近所の碁会所に行ってみた。
ぼこられた。まあ当然だ。弱い私が悪いから仕方ない。
しかし、「詰碁やりなよ、基本がどーたら」と言ってきたそこの席亭にはムカついた。
私の囲碁の原動力は、それだ。負けたらムカツク。だから、強くなりたい。落ち込んでなんかいられないのだ。
どうだろう、メンタルを高めるために、筆なんかさっさと放り投げ、碁にはまるというのは。
一度やってみたいという人がいれば、ぜひ教えてほしい。できる限り助けになろう。
主語を「なろう作家」と全体に広げた上で、上から目線で煽り気味に書いてみました。
なろう内のすべての作者が、作家デビューを目指しているわけではありません。
身内間の馴れ合いを楽しむのも、立派なサイトの使い方です。そういう人に対して、批判的感想に耐えるべきだとは言いたくありません。全員が強くなれるわけではありませんし。
ここまで読んで、冷静に批判意見を書きこめるあなた。あなたにはたぶん、このエッセイは必要ないでしょう。時間を取らせてごめんなさい。
むきーとなったあなた、心当たりがあるんでしょうか。
まあ、感想欄はフルオープンにしておきますから、好きに書いていってください。なんならログアウトしてから書き込んでもいいんですよ?