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デート  作者: マキ将軍
2/11

この物語は、実・視点固定になります。

よろしくお願いします。

海水浴シーズンの海は、たくさんのカップルや家族連れで賑わっていた。

「おじさんは家に戻るから、思い切り楽しんでこいよ」

ヒロの叔父さんのアキラさんは、この辺りに住んでいるそうだ。年齢が離れているわりに話しやすくて、ヒロと仲がいい。初めは3人だけで来る予定だったのだが、車の方が楽だろうということで、駅からここまで送ってもらうことになった。

「しっかり遊んだら、俺に連絡しな。晩飯食わせてやっからよ」

「えっ、アキラさん、いいの⁉︎」

「おう。じゃあ、後でな」

かっこいい人だなと思う。それに、優しい。俺の周りにはこういう人はいない。

「さっそく泳ごーぜ」

「あ、荷物どうする?」

「んー、順番でパラソルの下で荷物番すればいいだろ」

「そうだな。……全然考えてなかった」

じゃんけんをして、負けたヒロが最初に荷物番をすることになった。シートの上に寝転んでいるヒロを見ながら、水の中にゆっくりと入る。今日はすごく暑いから、冷たい水の感触が気持ちいい。

「うわっ」

顔に衝撃。口の中がしょっぱい。咄嗟に瞑った目を開けると、悪戯っぽい顔で悟が笑っていた。すぐに、目の前の水を両手ですくう。力いっぱい投げ返すと、バシャン、と大きな音を立てて、悟が後ろに倒れた。

「…………青春感、あるなぁ!」

体半分水に浸かったまま、冗談っぽく言って笑う。

「あるなぁ……!」

言いながら、青春って何だろうとぼんやり考えた。


読んでくださり、ありがとうございます。


アキラさんは、50代だったりします。

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