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どうやら魔王は俺と結婚したいらしい  作者: わいず
始まる変化の3日間 一日目っ
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今回も百合表現があります。

そして、82話と83話の話を間違って投稿してしまいました。

恐れ入りますがまだ読んでない方は申し訳ありませんが82話からお読みください。

ご迷惑をお掛けしましてすみません。

魔王城のお風呂は兎に角豪華……何時もの狭い風呂に慣れてしまってる俺にとって此所は何度来ても戸惑ってしまう、更に綺麗な身体をした褐色肌の女性が俺の後ろにいて髪を洗ってくれてるんだから尚更だ。


「これっ! あまり前に行くでない!」

「行くよっ胸が頭に乗ってるんだからな!」


今は女&幼児化しているが俺は男なんだっそんなのがあってしまうと色々と感じてしまうんだよ! ロアは背が高いから背の低い俺の頭にロアの胸が乗ってしまっている、そんな物を乗せられたら色々と反応してしまうだろう……だから責めて物抵抗で前のめりになっているんだ! だけど俺の目の前には鏡がある、だからロアの裸が写ってしまうからただ抵抗しても恥ずかしさからは逃れられない……だから俺は視線をずらした。


「これ以上動くのならシルクの髪の毛を泡で色んな風にデコレーションするのじゃ」

「あぁ、その程度ならどんどんやってくれ」


わしゃわしゃと俺の髪を掻いてくるロア、ちらっと鏡を見てみると、もこもこと泡立って頭がアフロになっていた……これ、今のメェみたいだな。


「むぅ余裕の表情じゃな……全く動じていないのじゃ」


だがなロアよ……こんな子供の悪戯の様な事で同様する俺じゃないぞ? 普段からどキツい事受けてきたからな……流石に耐性が着くと言うものさ。


「ならばこれならどうじゃ!」


わしゃわしゃと再び俺の髪の毛を引っ掻き回し泡で何かを作る、そのお陰で周りに泡が飛び散りまくってるんだが……良いのか? 後で掃除する時大変だぞ?


「完成じゃ!」


むんっと胸を張るロアを見ないようにして鏡に写る俺の髪を見る……なっなんだこれは!


「こっこの形は……」

「そう、わらわが泡で作ったのは……パンツじゃ!」


は? と思った方に説明しなければなるまい……と言ってもどう説明すれば良いのやら……まっまぁあれだ、ロアが泡で作ったのはパンツ、それが俺の頭にあるわけだ、つまり俺は今パンツを頭に被ってる見たいになってるって事だな。


「って阿呆かぁぁぁっ! 今すぐに水掛て消し去れぇぇ!」

「おぉっ、幼女になってもシルクの突っ込みは健在じゃのぅ」


いやぁ良かった良かった……って頷いてる所悪いけど早く流して貰って良いか? ……って、俺が流せば良いだけの話か、ロアは流してくれる様子も無い、ならば此所は俺が流す! シャワーに手を伸ばしたその時だ。


「これっ勝手に流そうとするでない!」


ロアのお叱りの言葉が聞こえた、その瞬間からだが後ろに引っ張られる、その時に「ふぁっ!」と変な声が出てしまった……そりゃいきなり後ろに引っ張られればこんな声も出るだろう、だが後ろに引っ張られれば当然ロアの身体に当たってしまう訳で、むにっとした柔らかーい感触が俺の後頭部に伝わる、それがロアのお腹だと気付くのに5秒程掛かってしまった。


「っっ!」

「うぉぉ……シルクの身体が真っ赤になったのじゃ、余程わらわの胸の感触が良かったと見えるのぅ……」


くふふっと微笑むロアに対して俺は方針状態、軽く意識が飛んでしまった……意識を取り戻すのには暫く掛かりそうだ……何故意識を飛ばしたかって? そりゃそうだろ……だって直ぐ上にはロアの胸があるんだからな。


「ならばその間にシルクの素肌をたっぷりと堪能するのじゃっ!

と言う訳でお次は身体じゃ!」


その間にロアが何かを言った……俺はまだ何を言っているのか聞き取れない、まだ頭が、ぽぉっーーとなっていて身体はふらふらだ…あぁ、何かじっとしてたらいけない気がするなぁ。


「くふっ……スポンジセット完了じゃ!」


セット完了……その言葉はハッキリと聞き取れた、その時ポタッーーと俺の頭に水滴が落ちた。


「冷た……はっ!」


それが切っ掛けで俺は意識を取り戻した、そして鏡に映った自分を見て今の俺の状況を瞬時に理解する、ロアは今っ俺の身体を洗っている、それによってより胸を押し付けている! それ即ち状況が悪化していると言う事だ。


「っ!!」


だから暴れた、暴れたのだが……身体を押さえ付けられてしまった……ロアよ、お前女になった俺にもこんな事仕掛けてくるんだな?


「どうやら気を取り戻したようじゃな?」


鏡越しに俺を見てくるロア……今更気付いたんだが、何時の間にか身体を洗われていたらしい、肩に泡が乗ってるし、背中に泡が乗ってる感じがする……あっ、まだ頭の泡流してないんだな。


「……ロア」


俺は1度深呼吸して気持ちを落ち着かせる、兎に角落ち着こう……じゃないと俺はどうにかなってしまう、どうにかして俺の背中に当たってる柔らかい物をどかしてくれないかとロアに言わなければならない……くっ、何言っても「嫌じゃ」って言いそうだなっちくしょう!


「ん、何じゃ、胸なら退かさんぞ?」


ほらみろっ、やっぱり何を言っても駄目だ、ならやる事はただひとつ……堪えるのみだ。


「……何でもない」

「?」


疑問を抱きながらこしこしと俺の背中やら腰やらを洗っていくロア、動く度に胸が俺の頭の上でむにゅむにゅ動いて俺の理性を少しずつ削っていく、みっ妙な気持ち等微塵も感じてはならない! 絶対に駄目なんだ!


「よし、背中はもう良いじゃろう」


すると何処か満足したのロア、だったらもう止めてくれてもいいんだぞ? と鏡越しにロアに目でアピールする、しかし悲しいかな……そうはならなかった。


「次はシルクの前を洗わなければなるまい!」

「それだけは本当に勘弁してくれっ頼む!」


ロアの言葉を最後まで言わせてなる物か!と言う訳で口を挟む、と言うか挟まざるを得なかった……そんな事されたら俺は色々と大変な事になってしまう。

俺は今は女だが間違いを犯してしまうかもしれない……だから必死の形相でロアに言った。


「嫌じゃ」


無情なる魔王は満面の笑みでそう言った。


「おっお前な……」


此処まで来るともう何も言い返せない、俺は今女のに……ロアにはそんなの関係無いのか?


「くふっ、大丈夫じゃ安心せい……直ぐ終わらせるのじゃ」


耳元にそんな言葉が囁かれる、俺は何を思ったのか素直に頷いてしまう……くっ! 身体が熱い、ちりちりと身体が火照っていく……まだ湯船に入っていないのに逆上せてしまいそうだ。


「……好きにしろよ」


この時何でこんな事を言ったのか訳が分からなかった……その俺の言葉に黙って頷いたロアはゆっくりと俺を前に向ける。


「くふ……少しHな気分になってしまうの」

「阿呆か……さっさと終わらせろよ」


それ冗談に聞こえないな、俺は頬を赤く染めてロアの身体から視線を反らす、そして俺はロアに洗われていく、泡に優しく包まれた俺の身体を堪能するかの様にロアは恍惚な笑みで今この瞬間を楽しんだ。


「くふっ……やはり女同士も良いかも知れんな」

「ざけんな、俺はごめんだよ」


ロアの冗談? を聞き視線を合わせずに答える俺……この時間早く終わってくれ、そう思いながら俺はロアにゆっくりと全身くまなく洗われた。


色々とありましたがお風呂回が進展して来ました、これからもがんがん楽しく書いていきたいと思います。


今回も読んで頂きありがとうございました。

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