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どうやら魔王は俺と結婚したいらしい  作者: わいず
不思議な事は続けて起きる。
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シルクとヴァームが、話をし始めたその瞬間、ロアは自室にいた。

そこで1人、ベットに寝そべり頭を押さえる魔物がいた……ロアである。



「ぐっぐぬぬっぐぬぬぬぬぬ……」


おっ落ち着け、落ち着くのじゃわらわぁっ。

前まで、何も考えずに行動してた奴が、いきなり好きな人の事を気づかった様な行動には驚かされたが落ち着くのじゃぁっ!


「あっ、アヤネの奴めぇ……。急にあんな行動に出るとは……しかも、シルクと一緒に入らないじゃと?」


衝撃じゃ、衝撃以外の何もでもない。

あのマイペースで気分屋のアヤネが吐く台詞とは思えん! まさかあやつ、変な物でも食べたのではあるまいな?


「アヤネのせいで、シルクとのお風呂タイムを楽しむ事が出来んかった……。ぐぬぬぅっ、もどかしいのじゃぁぁっ!」


気になる! 滅茶苦茶気になるのじゃっ。

今日のシルクの肌のコンディションがどうなのか見たい! 湯気で赤く染まった身体を隅々まで見たい! 抱き付きたい!キスしたいぃぃぃっ。


ぐっ、よっ欲望が湯水の様に沸いて出てくるのじゃ。

あぁぁっ、今のわらわは枯れ果てておる。

シルクの柔肌が間近で見れなくて心が枯れておる、それ故に潤いを求めておる……。


わらわにシルクと言う名の潤いを……!

と、こんな風になってしまう事を見越して、少しでも潤いを求める為に、ヴァームを差し向けたが……きちんと撮影しておるのかの? あと、伝言は伝えたのか? 気になって仕方無いのじゃ。


じゃが、ここは黙って待つしかあるまい。

ヴァームならきっとやり遂げてくれる筈じゃ!


「……よしっ! うざうざ考えるのはやめじゃ! 近々やろうとしてるアレの計画を練るとしよう。それで気分を紛らわせるとしよう」


そうでもしないと気になって、シルクのいる風呂場に特攻を仕掛けそうじゃ。

1度言い切った事はきちんと成し遂げねばならんからな。


もしも今ここで欲望に負けてシルクの所に行けば、自分の意思を曲げ我慢したアヤネに負けてしまう。


そんな事があってはいけない。

そうなっては、ただただ悔しい……アヤネには負けてはならん、じゃから計画をじゅくり練るとしよう。


幸いな事に、ラムに頼んでおいた情報集めの情報もあるから考え易い。

言うなれば、今この瞬間が最も今後の計画を練るのに相応しい時間と言えよう。


ならばその時間、有効に使わせて貰おうではないか!


がばっ! と勢い良く起き上がったわらわは椅子の方に向かい座る、そして腕を組んで考える。


寝たままでは良い考えがでんからの、きちんと座って考えるのじゃ。


くふふふ……。

今わらわが考えてる計画は、わらわとシルクの仲を一気に縮める物。

これで一気にアヤネに差をつけてやるのじゃ、悪く思うでないぞ? この想いは誰にも譲れんからのじゃ。


「くふふふ……」


不適に笑うわらわであったが、ふととある事を思い出した。


「そう言えば、ラキュの様子が可笑しかった気がするのぅ」


そう……それは夕飯食べてる時じゃ。

何時もなら、あって早々鬼騎と口喧嘩するラキュだが……今回はそれがなかった。


いや、悪いことではない、むしろ喧嘩せんほうが良いのじゃろう。

平和が一番じゃ、じゃが! じゃがしかし……今までの事を考えると、少し気になってしまうのじゃ。


だって食事の間、ずっと黙っておったからのぅ。

黙々と食事をするのかと思いきや、わらわの方をちらっと見たりアヤネの方をちらっと見たり……そう言う事が度々あった。

その間、シルクとのお喋りを楽しんでいたが、わらわはそれを見逃さんかった。


まぁあやつも男……いや、男の娘。

色々思う事もあるのじゃろう、下手にわらわが聞くのはダメなのかも知れん。


じゃから、成り行きを見守ろうかの。

まっ、気になりすぎてどうしようも無い時は聞くがの……そこはあれじゃ、好奇心には勝てんかったと言う事で許して欲しいのじゃ。


……と、さて。

弟の事を考えるのはこれくらいにして、そろそろ計画の方を考えるとするかの。


よぉしっ、実行する日はまぁ先じゃが頑張るぞわらわ! おぉぉっ!!

ほんと、視点がコロコロ変わってすみません。


考え悶えて頑張ろうとするロア、この先どうなるんですかね?


今回も読んで頂きありがとうございました!

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