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どうやら魔王は俺と結婚したいらしい  作者: わいず
アヤネは自分なりに頑張る!
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「で、その後きぃ君が起きちゃって、ぎゃぁぁってなった後、なんやかんやで一緒にここに来て、今に至るですよ」

「殆ど色ボケた話ではないか!!」


のっけからロアの激しい突っ込みが入った。

まぁ、それは俺も言いたかった。

回想が長い、あと鬼騎に色々とし過ぎ。

変態行動は他の奴等で足りてるからやるな。

以上を突っ込んでやりたい気分だ。


「えらく長く話したと思えば、告白した? 唐突過ぎるわ! あと、回想の中でわらわをバカにしたな? このたわけ!」


ばしんっ!

イライラしながら話すロアがメェの胸を叩いた。


「いっ痛いですよ! 何するですか!」


ぶるんっ、と揺れた胸を押さえて涙目で訴えるメェ。


「やかましい! くっ……何か大変な事が起きたと思ったのじゃ、心配して損してしまったではないか」


あぁ、心配はしてたんだな……。

まぁ俺も心配はした、だがそれは無駄だったな。


「で? 後半は偉くざっくりしておったが、詳しくは話せんのか?」

「うぇ? メェの前半の話しはもう良いですか?」

()い、聞いてて恥ずかしさのあまり胸焼けする内容じゃから聞きとうない」

「うっ……わっ分かったですよ」


ハッキリと言ったな。

俺が苦笑いしてると、ラキュが話し掛けて来た。


「なんと言うか、色々と騒ぎを起こすよね。魔王城の連中は……」

「あぁ、俺もそう思う」


呆れながら笑うラキュ、俺も釣られて笑ってしまう。

そうだ、今思い返せば、色々な奴の騒ぎに巻き込まれた。


その度に何度胃を痛めた事か。

……よそう、この事を考えるのは。

思い出したら暫く立ち直れなくなる位の思い出もあるからな。


「でっでも、本当にざっくりとしか解んないですよ? きぃ君とここに来た後は色々と話したです」


そんな事を思ってると、メェがそう言った。

ほぉ……ほんとざっくりだな。

って、色々と話してた? あれで? 嘘だろ? まるっきり口数の少ない者同士の寂しい会話に聞こえたがな。


「ふむ、そうか……」


口元に手を当てて考え込むロア、「むぅ」と呟いて、アヤネを見る。


「つまりあれかえ? 周りに目がいかない程に会話に集中してたと言う事じゃな」

「はい、その通りです! にひひひぃ、きぃ君とのお話は楽しかったですよ? でも、昨日の事もあって少しぎこちなかったですけど」


照れながら話すメェ、それを見てロアの眉がピクリと動く。


「それでも、きぃ君と話せてメェは」

「うるさい、黙れ」


ぱしぃんっ、ぱしぃんっ!


「いったぁぁぁぁ、なっなにするですか! 2回連続で叩いたですね!」

「すまぬ、少しイラッとしたのと、嫉妬してしまってな、ついやってしまったのじゃ」

「ひっ酷いです!」


うん、酷い光景を見た。

ロアは無言でメェの胸を、また叩いた。

さっきよりも大振りのスイングでだ。

その分、胸も大きく揺れた……まったく、酷い事をするな。


「で? 今に至ると言う訳じゃな?」

「くっ……謝りもせずにまとめたです。この主は最低な主ですよ」

「心外じゃな、きちんとすまぬと謝ったではないか」

「もっときちんと謝るですよ!」

「うむ、気が向いたらの」

「めぎゃぁぁぁっ! むかつくですぅぅぅっ」


と思っていたら、メェがぐるぐるパンチを繰り出した。

だが、ロアにいとも簡単に止められてる。


メェの頭に手を当ててそれを止めてる。

まるで子供の喧嘩を見ている様だ。


「ふぅ。状況は分かったが……まだ1つ分からぬ事があるな」


メェを止めながら、遠い目をして呟くロア。

いやいや、メェをなんとかしてやれよ、今でもずっと「むきぃぃぃっ」って言いながら、ぐるぐるパンチを続けてるんだぞ?


「アヤネは何故、急に料理をし始めたのじゃ?」


あっ、無視するんだな。

だが、ロアの言葉は無視できないな。

俺もそれは思う、何故アヤネは料理を? それもロアが言うように突然とだ。


これはもう、アヤネに何かあったと考えるのが妥当だろう。

俺は腕を組んで考える。


んー………なんでだろうな、アヤネが料理をしようと思い立ったのは何か理由が……ん?


「…………」


ふと横を見てみると、ラキュがアヤネを見てた。

それは極普通の光景に見えた、だがアヤネを見つめる視線……俺はそれが凄く気になった。


なんだ? 物凄く熱い視線を向けている。


「ラキュ、どうした?」


気になったので聞いた。

すると、ラキュは俺の方を向いて笑顔になり。


「ん、なんでもないよ」


と答えた。

ふむ、なんでもないのか……そうか。

本人がそう言うのならそうなんだろう。


だが……本当になんでもないのか? 俺はそう思ったが、口には出さないでおいた。


「料理出来たよ」

「待たせたな」


と、その時だ。

アヤネと鬼騎の声が聞こえた。

どうやら料理が出来たらしい、よし……色々と考えるのは食事を済ませてからにするか。


……だが、今日の朝食は、きちんと食べれる物が出てくるのか? 俺はそれだけが心配だ。

後書きに書く事……迷うよね。

最近、どうでも良い事ばかりかいてるでしょう? 話題が無いんですよ。

もう、書かなくて良いかな? ↓のは書きますけどね。


今回も読んで頂き有難うございました。

次回の話しは5日0時に投稿されます。

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