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どうやら魔王は俺と結婚したいらしい  作者: わいず
変わった食事と色んな水着、みんな違ってみんな良い
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暫く待った後料理が運ばれた、ヴァームが皆を呼んで食事が始まる、なので今座敷席に皆が集まった、勿論そこには雪だるまのノースもいる、1人だけ体積がでかい……そして隣に行くと冷たい、と言うか寒いらしい。


「寒い! お前暑苦しいのに寒いのじゃ!」


ガタガタと震えるロア、不幸にも隣に座ったのはロアだった、俺の隣に座ろうとしたんだが……アヤネに吹っ飛ばされてノースの隣になってしまったのだ、可哀想に。


「がっはっはっはぁ! 上手い事言うなぁ魔王さん! あっし一本取られたなぁ、がっはっはっはぁ!」


暑苦しいと言うよりテンションが高い、この底無しの明るさ……少しだけクータンに分けてやりたい。


「やかましいぞ貴様! 黙らんか!」

「そいつぁ無理だぜぇ、何故なら! あっしは雪だるまだからなぁ!」


意味が分からない、雪だるまだから何故黙れない? そもそも雪だるまは喋らないだろう……。


「おいおい、話すのも良いけどよ……早く食ってくれや、飯が冷めちまう」


鬼騎の言う通りだ、テーブルの上には大皿でそれぞれ、焼そば、フランクフルト、焼きトウモロコシ……そして最後に1人1つづつ、かき氷専用の皿に問題のかき氷が置いてある、因みにかき氷には苺シロップが掛かって、その上には練乳が掛かっている。

この料理達は鬼騎が勉強して覚えた料理だろう……問題はかき氷、これも覚えたんだろうが……これが問題だ、これはノースと言う雪だるまが自分の身体から出した氷を使った物、そして嫌味かなんか知らないが掛かっているシロップは赤色の苺シロップ……もう血を連想してしまうのは仕方ないと思う、せめて俺の好きなミゾレにしてほしかった……いや、そんな事はどうでも良い、俺は苦笑しながら手を合わせる、皆も手を合わせて……。


「「いただきますっ!」」


合掌した、食べよう! 兎に角食べよう! かき氷は超気になるがたべようじゃないか! 俺はまず焼そばを足り皿に取って食べる。


「うっ旨い……ソースの味が出ている」


ずるるるぅっーー

焼そばを啜る俺、きちんと味わうために噛み締めた後出た言葉だった。


「嬉しい事いうじゃねぇか……ナイスな笑顔を見れて嬉しいぜぇ」


作ったのはリヴァイだったらしく照れ笑いする、この旨さは鬼騎と互角だ……料理が出来る夫、凄く格好いい。


「料理ならあっしも負けてねぇぜぇ! ひゃっはぁぁぁ!」

「黙れ雪だるま! あと寒いからあんまり近づくでない!」


そしたらノースが張り合って来た、左右にゆさゆさ身体を揺らして暑苦しく語る、それをべしべしと手で叩くロア、大分寒いらしく身体が震えている。


「おいおいおぉーい、さっきから酷ぇじゃねぇの魔王さんよぉ、あっしは喋りたくて喋ってるんだぜぇ?」


首をぐるんっとロアの方に回すノース、2人は騒がしいのに他の奴等は賑わいを見せながら料理を食べていた、もしかしてノースの疑惑のかき氷が気になっているのは……俺とロアだけか?


「どしたのシルク?」

「あっアヤネ……なんでもない」


もきゅもきゅ、と口を動かしながら話してくるアヤネ、1度試た方が良いかも知れないな。


「なぁアヤネ、このかき氷なんだが……」

「美味そうだね、かき氷……溶けるとダメだから先に食べたよ」


あっ……食べた、平然と食べた、よく見ると他の皆も平然と食べてる、その様子を目を見開いて見る俺とロア、「嘘だろ?」と心の中で思ったに違いない。


「へいへいへぇい! あっしのかき氷はそこらのかき氷とは違って食べるまで決して溶けねぇ! そしてどのかき氷よりも(うめ)ぇのさ」


力説するノース、鬼騎は首を縦に降りながら「流石はわしのライバルだ」と語る、あっ……ライバルなんだ、雪だるまとライバル、へっ変なライバルを持っているんだな。


「えぇいやかましい! お前を外に連れ出してその身体溶かしてやろうか!」


その時だ、遂にキレたロアが雪だるまの頭を掴む!


「そっそいつぁいけねぇ! 魔王さん、それは勘弁だ! ゆっ許してくれ!」


慌てるノースに構わずロアは立ち上がって雪だるまの頭を持ち上げた。

ボコンッーー

持ち上がった頭、なんとその中には……氷の彫刻の頭の部分があった。


「みっ見つかっちまったか、裸を見せるのは、はずか……わっぷ! まっ魔王さんよぉ、急に被せるのは……だっ……あぁぁっ!!」


うん、中に誰かいた所で俺は驚かない、何故かって? この程度の驚き、他の驚きに比べたら微々たる物だ、伊達に修羅場は渡ってきていない。

と、そんな騒ぎを起こしながらも皆でわいわいと食事を進める、あっ! きちんとかき氷は食べたぞ? かなり勇気がいったがな、味はノースの言った通り他のかき氷に比べて旨さが段違いだ、何かあれだな、美味しいのが逆に恐怖だな……。



皆が出された料理を食べて全員で片付けをして寛いでいる。


「ふぅ、食べたのじゃ……後食べたら身体が暖まるはずなのに寒い!」


それはノースの側にいたからだろう、雪だるまなのに暑苦しい、これが俗に言う"ギャップ萌え"だな……うん、絶対に違うな。


「では皆様、そろそろ行きましょうか」


その時だ、パンっと手を叩いてヴァームが言った、海に来て行くと言えばあそこしか無いだろう。

ラキュが目でサインを送ってくる、ラキュは既に着替えさせられた、恐らく誰かの言葉で標的である俺に襲い掛かってくるだろう。


「行くってどこに?」

「あらあらアヤネさん? 海と言えば行く所と言えば1つしかないでしょう?」


優しく言うヴァーム、アヤネは暫く考え思い付いたのか「は!」と声をあげる。


「海だ!」

「はい、正解です」


ぱちぱちと手を叩くヴァーム、来た遂にこの時が来た……俺の今の姿はワンピース、頭には麦わら帽子、海に行くとなれば当然"あれ"と着替えなければいけない。


「そんじゃぁ よ、水着と着替えて行けや……じゃねぇと海に来た意味ねぇだろ?」


その言葉はリヴァイが言った、そう、"あれ"とは水着の事なのだ! そんなの着てたまるか! だがそれに反応する、ロア、アヤネ、ヴァーム、いち早く俺を視界にいれる、俺は直ぐ様臨戦態勢に入り立ち上がって逃げ出した、駆けろ砂場へ! あわよくば逃げ切れる事を願う! 未来の俺よ……頼んだぞ!


……その10秒後、健闘虚しく捕まって叫び声をあげ海の家に引きづられながら戻される、抵抗するも押さえ込まれて水着に強制的に着替えさせられた、因みに白のビキニだった……布の面積は普通、そしあらラキュに「ずるい」とか言われた。

そうか……ラキュは布の面積が少ないエロビキニだったな……下は普通の面積のビキニ、だがこれを着るのは辛い、しかし俺は「うるさい」と応えてやった、何故かって? 同情する心境じゃないからだよ!

何度も言いますがノースから出て来た氷は内臓ではありません!


海の家でのメニューをぽんぽんっと出してみました。

海の家、1度行ってみたいなぁ……そして焼そば食べたいです、あっ、かき氷が出てきましたが、僕の好きなシロップは『みぞれ』です。

でもかき氷のシロップはみんな同じ味とか言いますよね? まぁ……うん、それでも僕は『みぞれ』が好きです。


さぁお待たせしました! 次回はいよいよ水着お披露目です、是非お楽しみに!


今回も読んで頂きありがとうございました。

次の投稿日は3月2日です。


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