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どうやら魔王は俺と結婚したいらしい  作者: わいず
海に行く準備と同時に心の準備をしよう!
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130話を改稿しました、すみませんが読み直して頂けると嬉しいです。

じゃないと今後の展開で ん? となると思います。

手間をかけてすみません。

「シルクと2人だけで行きたかったのじゃ……」

「ヴァっちゃんが言わなくても私が止めた……諦めて」


ここはわらわの部屋、男は男、女は女で海に行く準備をしておる。


「ふふふ、そんなに不貞腐れなくてもチャンスはありますよロア様」

「くっ……なんか腹立つのじゃ」


渋い顔で荷物を鞄に摘めるわらわ……こうなれば諦めるしかない、だがわらわは2人きりになれるチャンスを狙う……必ず2人きりになってやるのじゃ!


「やっぱり海に行くなら水着は外せない……ヴァっちゃん、水着貸して」

「ふふ……勿論ですよ」


ふんっ、嬉しそうに準備しおってからに……じゃが一番楽しそうなのは……。


「にひひぃ……海ぃです! 色んな物持ってくですよ」


メェじゃ……馬鹿みたいに大きな鞄に色々詰め込んでおる、本やら医療器具……絶対に「重いですぅ」とか言いそうじゃな。


「……まぁ気にせんで良いじゃろう」


その時は鬼騎辺りに助けを呼ぶじゃろう、そして「あっお……う……わかりやしたです」とか言って持つじゃろう……よしっ! 服は詰めれたのじゃ、後は遊ぶ物じゃな……さて何が良いかのぉ? うーむ、魔界にも海はあるがあんまり海に行った事ないし遊びが分からん……その辺はシルクにでも聞けば良いか。


「そう言えばロア様? 水着はどうなさいますか?」

「わらわか? わらわは……これじゃ!」


そんな時ヴァームが聞いてきおった、なのでわらわは自身で選んだ懇親の水着を見せ付ける。


「魔王と言えば黒っ、なので黒のビキニじゃ!」


荷物からそのビキニを皆にみせつける、われながらセクシィーな水着じゃ……これでシルクを悩殺できるに違いない。

人間界にも海があってよかったのじゃ!


「派手な水着……私はこれとこれ」


むっ……アヤネの奴、派手とか抜かすおったな? 無礼な奴め、で? アヤネはどんな水着を……なんじゃあれ?


「 アヤネよ、それはなんじゃ? 水着かえ?」

「うん、水着」


アヤネが持っている物はとてもじゃないが水着にみえん、だって……包帯じゃもの、疑問が生まれるのは当たり前じゃろう?


「これはサラシ、そしてこれはビキニ」


下半身に履くビキニは分かる、だがそのサラシと言う物……それを胸に巻くのか……かなりえっちぃのぅ、わらわもそれにしようか? いや止めておこう、魅了は出切るが恥ずかしい……だから止めておくのじゃ。


「真似しないでね?」

「いや……真似はせんぞ?」


わらわは(あらかじ)め用意した黒ビキニで行かせて貰おう。


「……して、メェとヴァームはどんな水着を持っていくのじゃ?」


決まった所で皆に聞いてみた、やはり気になるからのぅ……。


「メェは水色のパレオ持ってくですよ! 魔界の新ブランドです!」


パレオ……あぁ、腰に巻く布がついたビキニじゃな、なんともセクシーな水着じゃ、こんなの鬼騎が見たら腰を抜かすじゃろうな……。


「これできー君をときめかせるですよ!」

「あぁ、それならば充分ときめかせるじゃろう」


あいつは(うぶ)じゃからな……異性と手が触れただけで盛大に慌てるに違いない、さてメェの水着は分かった、後はヴァームの水着じゃな……何を着るのじゃろう。

期待の眼差しでヴァームを見てみる、じゃがヴァームの言った言葉は予想外の物じゃった。


「私はメイドなので水着はいりません」


きっ…きっぱり言いおったな、まさか持っていかないとは思わなんだ。


「泳げないの?」


疑問を浮かべた表情でアヤネがヴァームに聞いた、ヴァームが泳げない? それが妥当な答えじゃが……なんか引っ掛かるのぅ。


「……そう言う事にしておいて下さい」


妙に濁した答えが来たのぅ……うーむ、謎じゃ……詳しく聞きたいが言ってはくれんじゃろうな。


「そうか……えーと後は」


ヴァームの事は置いておいて他の者の水着を聞くとするのじゃ……と言っても全員に聞いたか……いや、聞いていない奴がおる、だがそやつはこの部屋にはおらん、わらわの水着と聞けば涌き出てくると思うのじゃが……何故かおらんのぅ。


「たたっ大変ですわぁ!」


と思ったらこの部屋にラムが飛び込んできおった……この部屋にいなかった奴じゃ。


「急に現れて騒がしい奴じゃな」


物凄く慌てた様子……「落ち着いて下さい」近くにいたヴァームがラムを落ち着かせる、するとラムは落ち着いて深呼吸する……。


「……みっ皆様、落ち着いて聞いて下さいまし」

「「?」」


全員の頭に? が浮かんだ……ラムは深刻な顔で言った。


「ラキュ様が鬼騎を壁ドンしていましたわ!」

「……はえ?」


……は? 壁ドン? なんじゃそれ?


「ラムっ、その話詳しく聞かせて下さい!」

「おぅっ! ビックリしたのじゃ……」


いきなりヴァームが叫んだ……嬉々とした表情でだ、そのヴァームの背後でメェはショックを受けておる、何でじゃ? 「もっ勿論ですの! それを見たのはあたしが自分の荷物を持ってロア様に向かった所ですの」 ほぉ……じゃからいなかったのか、納得した。


「ロア様の部屋に向かう際何故か鬼騎の部屋が開いていましたの……近くを通り過ぎたら口論が聞こえて気になってこっそり入りましたの」


ふむ、人の部屋に勝手に入るとは無礼な奴じゃ……そんな話なのにヴァームは鼻をふんふんして聞き入っておる、もっもしかして興奮しておるのかえ? 何故かは分からん……アヤネも分かっておらんのか表情が? に満ち溢れておる。


「口論は鬼騎の隠し部屋から聞こえていましたの……あたしはこっそり覗いて見たら……」

「みっ見たら……壁ドンしていたのですね?」


ラムの言葉に対してヴァームの問い掛け、それに黙って頷く……何故そんなに嬉しそうか分からん、後ろのメェも何で悲しそうなのか分からん、誰か説明してくれんかのぅ。


「そっそれでですよ?」

「まっまだ続きがあるのですか?」


ヴァームはメェに近付いてより興奮した様子を見せる、メェは相反して悲しそう……なんか泣きそうじゃ。


「らっラキュ様は微笑んで鬼騎にこう言ったのですの……好きだ……と」

「ふふ……ふふふふ……ふふっ」


あっ……ヴァームが不気味に笑いおった、気味が悪い……と言うか今のわらわとアヤネ……空気じゃのぅ、しかしわらわの弟がそんな事を? それ……聞き間違いじゃないのかえ?


「そっそしたらですよ? 鬼騎は……『すっすすすっ……すきっ……好きじゃ』と言ったんですの!」


うん、絶対に聞き間違いじゃな……あの2人があんな関係な訳がない、あいつ等の仲は最悪じゃからな。


「普段は仲が悪いのに本当は仲が良い、いえむしろ……愛し合っていた、良い話じゃないですか」

「ヴァームよ、鼻血出てるのじゃ」


ぶるぶると震えて興奮するヴァーム……もう表情が写せないくらいに嬉しさで歪んでおった。


「そっそんなことある訳ないですよ! メェ、きーくんに聞いてくるです!」

「えっ……あっ、メェ!?」


引き止めようとしたが出ていってしまった、あー……悲しい表情をしておったのは勘違いしたな? まぁ……鬼騎の事が好きじゃから当然と言えば当然じゃが……なんで信じるんじゃ、ラキュと鬼騎を見ていれば分かる事じゃろうに。


「あっあたし……初めて告白を見ましたわ」

「ふふふ……2人には後で詳しく聞かないといけないですね」


ラムよ……あれは告白ではない、そしてヴァームよ……怒られるから止めておいた方が良いぞ?


「今の話はよく分からない……私、くーちゃんの所行くね」

「いや、どんな流れで行くんじゃ……いっ行ってしまった」


アヤネはわらわの言葉を無視し部屋から出ていってしまった……何かこの城には自由な人が多すぎるのぅ……まぁわらわも自由と言えば自由かの? まぁなんか良く分からんがハチャメチャな旅行になりそうじゃな、よしっ! 海に着いたらわらわがしっかり手綱を握ってやるのじゃ、頑張るぞ!

盛大な勘違い……書いてみたかったから書いてみたけど、うん……凄いことになってしまったね!

このあとは……どうなるのかはお楽しみです。


次の話の投稿日は27日の0時になります、是非お楽しみに!

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