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相部屋…だと!?(伊織目線)
「んー…?」
俺は変な違和感を感じて目を覚ました。
何か重い物が上に乗っているような…
「あ、起きましたか?土方さん」
…思ったとおり乗っていたようだ。沖田が。…え?沖田?
「…なんでお前がここにいるんだ…」
俺は呆れ気味に尋ねる。
「いやー、副長に土方さんと仲良くなったって言ったら一緒の部屋になりまして…」
「へえーー……」
決して仲良くなったというわけではないのだが……
「それでちょっとしたドッキリで移動させました、土方さん結構軽かったんですねー」
「へー…全くびっくりしなかったが。」
「えー、そりゃあ残念だなあ」
…全然残念そうに見えないな。
「えーと……つまりこれから俺とお前は相部屋になったということか」
「はい、そうなりますね」
「お前は嫌じゃないのか?嫌なら俺は押入れででも寝るが」
「押入れって……僕は別に嫌じゃないですよ?嬉しいです、一人は寂しいですしね」
苦笑いしながらそいつは言った。
俺は……なんでだろう…少し嬉しいような……
…まあ困ってることに変わりはないのだがな…。バレる可能性が上がったし…