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通称自衛隊と佐々木さん  作者: チースト
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日本特殊選抜X7保護自衛機関暗殺隊 隊長

最初なんで短めにいきます。

何か間違いがあったら、指摘してくださいまし。

心地いい風が吹き、俺を眠気へと誘う。しかし、俺はその眠気を噛み締め視線をあげる。


その視線の先には今日の俺の…いや、ここにいる皆の敵。そいつを持てる力全てを使い、睨む。


そいつは長々と、「えぇ〜、今日は本当にめでたい日であります。本校に来てくださりありがとうございます。ぶっちゃけ、入学式とかどうでもいいんですけど、入ってくれればね?」とか、「実際、お前ら入ってくるせーでー、超迷惑なんですけど〜?仕事は増えるわ、教育委員会はうるせぇわ。もっと給料増やせよって感じ〜」などと、愚痴ってるのである。こいつは本当に校長なのか。


おかげさまで、来賓席にいる方々の頭にはいくつかの血管が見え、職員席の方はかなり慌ただしい。


まぁ、俺の知ったことではないが。

それに大丈夫だろう。この入学式での祝辞ではまだいい方だ。祝辞とも言えんが…


それにしてもあの校長は、始業式、終業式、卒業式、修学旅行、などなどであーいった演説を何度もしている。けど、何故かクビにはならない。むしろ、それどころか生徒達には人気だ。


どうしてだろうな。やっぱり素直なやつは嫌われないのだろうか。にしても、素直過ぎだがな。





★★★★★





チャイムが鳴り、帰りのSHRが始まる。

高校生ともなればチャイムが鳴ったら静かになる…というわけでもなかった。


少しの喧騒があるなか帰りのSHRが行われている。


どれもくだらない話だ。小学校の時から言われ続けている諸注意だ。忘れ物はするなだの、不審者には気をつけろだの、校長はもっと気をつけろだの。


ちなみに俺の席は窓側の一番後ろ。睡眠にはもってこいの場所だ。季節が春ってこともあり、ポカポカして気持ちいい日差しが俺を本日2度目の睡魔が襲う。


そのまま、眠ろうとしたが隣から声をかけられて目を覚ます。


「織田君、織田君。今日のSHRの担当の先生は塚本先生だよ?寝てるのばれたら怖いよ〜?」


優しい声で必死に俺を起こしてくれるのは、クラス1可愛いと評判の、佐々木 綾乃だ。といっても別に興味はない。隣の席だから少し喋るくらいだ。


例えば、塚本が来た時などだ。

塚本は去年この学校に来た新米の熱血教師で、野球部の監督だ。熱血なのはいいことだが、寝てる奴は一番嫌いという。だから、寝てる奴を見かけ次第、指導室に連れ込んでマンツーマンで厚生させるという、厚生労働省だ。学校のな。


けど俺はそんな佐々木の忠告を手を振っただけで無視し、また眠りにこうとする。


「もぉ〜、織田君たら。知らないからね?」


と言って佐々木は拗ねた。


あ、ちなみに俺の名前は織田 光秀。凄いだろう?ある意味自慢できるな。このシュールな名前は。


なんで殺されたやつと殺したやつの名前を一緒にするんだよ。俺の親は…


などとくだらないことを考えているうちに俺の意識は落ちて、眠りについた。





起きたら指導室でした。





★★★★★





俺は眠たい目を擦りながら、自宅の帰り道についていた。


説教ってのは恐ろしいものだ。足がガクガクしやがる。あぁ、言葉が怖い…


しばらく歩くとボロいアパートが見えた。そこが俺の家だ。いい家買おうと思えば買えるんだがな。ここが落ち着く。


錆び付いた階段を登り、右に曲がり三つ目の部屋が俺の家だ。もちろん一人暮らしだ。

家の郵便ポストにはたくさんの書類が届いていた。


宛名はもちろん全部俺宛。「○○を殺せ」、「○○を守ってくれ、報酬は3000万だ。」などと、血生臭い依頼だ。そう、依頼。


俺はその便箋を全てゴミ箱に捨ててベッドに入る。そして、今度こそ眠りにつく。


ピンポーン


しかし、また俺の眠りを妨げるべくして現れた来訪者がいた。


たぶん、あいつ。だろう…


俺はベットから起き上がり、玄関へ行きドアを開ける。


しかしそこに来訪者はいない。またこれもいつものことだが。

俺は下を見る。そこには白い紙に雑に殴り書きされている文字があった。

その上に、風に飛ばされぬようにと、石が置いてある。


忍者かよ。お前は…


俺はその紙を拾い上げて読む。


「日本特殊選抜X7保護自衛機関暗殺隊 隊長 織田 光秀 ファミ○ーマートにて人質を捕まえた お前の大切な人だ 返してほしければ港にこい 本当の本当に大切な人だからな? 絶対こいよ? 」


脅迫状もとい、懇願書だな。これで32回目の拉致被害だ。今度の人質は誰だろうか。この前は校長だったからな。


別に絶対こいよとか書かなくても行くのだがな。なんせ、これは事件だからな。しかも国民が攫われるときた。


俺は、一旦自室に戻り装備を整える。





★★★★★





日本特殊選抜X7保護自衛機関暗殺隊


通称 自衛隊


保護するのか暗殺されるのか意味わからん。って言いたいところだが、これは実は総理のための裏組織なのだ。


裏組織といっても、ヤクザとかマフィアではないが…


まぁ、簡単に言うと、総理を守るために裏で危ない奴ら殺しちゃおう隊なのだ。隊員は7名


俺はその隊長だ。何故隊長かって言うと、そりゃあ俺が一番動けるからな。

頭は関係ない。動けるだけだ。


全盛期の時は何百人と殺してきたものよ。けど今はもう誰も殺してない。


総理が、俺のことはもういいからさ〜

国民守れよ〜これ絶対命令な?破るなよ?

と言ったので、国民を守ることに徹している。まぁ、自分の手の及ぶ範囲だが。

ちなみに、その総理は俺たちがいなくなった翌日に死体でみつかった。


次の総理に僕ちんを守って〜


と言われたが、前総理の絶対命令なので断った。


とまぁ、自負ではないが俺は強い。


その俺は今なにしてるかというと、港のクレーンを動かしている。

なんでかって?


それはこのクレーンの先端に引っかかっているゴミ屑に聞いてくれ。


といっても聞けないか…


ゴミ屑もとい誘拐犯。名前は知らん。これで32回目の誘拐だ。それもわざわざ俺に予告してからだ。

だから懲らしめているのだ。


それに今回攫ったのは佐々木さんだ。

これで俺が助けなければ、俺がクラスに虐められるところだったじゃないか。


なんてやつだこいつは。校長じゃ満足できなかったのか。


俺はクレーンを旋回させて、誘拐犯を飛ばす。奴なら死にはしないだろう。








次の投稿は三日以内にします

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