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女しかいない学園に男の俺が…!?  作者: ミキ
オリエンテーション山!
10/42

女子校感覚箱入りお嬢様佐々木真帆と、ツンデレ少女如月亜梨沙、不遜ちびっ子重松茉莉をはじめとする彼女たちはあまりに無防備で、興奮を抑えきれないジャネット・コリンズはバイ

この整備の理由がだんだんわかってきた。


自分の担当区画に行くまでにいろいろと見ていたのでわかったが、この演習場には大量のブービートラップが仕掛けられている。


各種ブービートラップがふんだんに仕掛けられたこの第23演習場を、整備しろなんて無茶振りは最高に笑えない冗談だと思う。


「うわああああ!?」


ほら見ろよ。


スカートの女の子が無残な姿で逆さ吊りだぜ、おい。


「た、助けてー!真帆ぉー!」


スカート姿の女子が逆さ吊りになるということ。


それが指し示すものはすなわち男のロマンである。


いやそれはロマンと呼ぶにはまだ早計かもしれないという意見もあるかもしれない。


でもあえて言おうロマンであると。


俺の存在に気づかず、女しかいないこの状況、つまり羞恥心がかなり少なくなるという現状。


そう、その女の子はスカートを押さえていないのだった!!


ブービートラップの縄が足首に巻き付き、その白い足をあらわにしている。


ふくらはぎからふとももにかけて、膝を経由するその脚線美は、見る者を、主に俺を魅了した。


一片の穢れもないような白いおみ足。


それがまるで展示品かのように、一本の紐で吊るされているためにくるくると一定のスピードで回っている。


そしてあらわになっているのは緑色の下着。


黒いフリルがアクセントとして縁に飾られていて、そこはかとなく大人っぽさを演出していた。


正直にいうとその場でひれ伏して拝みたくなるほどだった。


というか、気づいたら跪いていた。


気付かれないように。


「わかりましたわ!今助けます!」


そこに、吊るされた彼女のルームメイトであろう生徒が駆け寄る。


あー、そんなに慌てて、不用心に走ると……


「わぁああああ!?」


ジャブーンという水音が響く。


言わんこっちゃない。


彼女も見事にブービートラップに引っかかって姿を消した。


こちらは落とし穴だった。


しかもご丁寧に水が入れられているようだ。


春とはいえ、まだまだ寒い風が吹く季節にそれはまずいんじゃないか。


「ちょっと真帆!ミイラ取りがミイラになってどうすんのよ!?」


「で、でもぉ……」


俺は溜息を吐く。


こんな状況に出くわしたことについては感謝しているが、これで助けないのはポリシーに反する。


女尊男卑!


そう、それこそが俺が守る信条!


あー、くそぅ、もうちょっと見ていたい……。


「おーい、大丈夫か?」


俺は自然に声をかけた。


あくまでも自然に。


今の水音と叫び声に気づいたかのように自然に、声をかけた。


今までしっかりと下着を網膜に焼き付けていた事実なんて存在しないかのように振る舞う。


……振舞えてるかな?


「あ、有栖川……って、待って!ちょっと、待って!見るな!」


そう言って吊るされた彼女はバタバタともがいて、スカートを重力の縛りに逆らわせようとする。


しかし前を抑えた所で今度は後ろが疎かになる。


そうこうしているうちに自身が回転しているのでお尻のラインが美しくてそこに顔面を突っ込んで思う存分その匂いを堪能してその緑色の下着をそっと優しく脱がせて下にある秘密の……


おっと。


落ち着け落ち着け。


あくまでも紳士的に。紳士的に。


うひょーたまんねえ!恥ずかしがる表情がたまりませんなあ!ぐへへ


「あの、有栖川くん、助けてくださいませんか……?」


そうだ、目先のパンツ……ではなく、ふともも……でもなくっ!


悪質な罠にかかったかわいそうな少女に気を取られていて、落とし穴に落ちた彼女のことを忘れていた。


返事をして、水入り落とし穴にかかった彼女に手を伸ばす。


自分も巻き添えにならないように気をつけながら、彼女を引っ張る。


落とし穴は、ちょうど手を伸ばせば助けられるような高さで、この製作者にはあらかじめ俺たちに対して仕掛ける旨伝えられていたことが推理できる。


彼女を救い上げ、彼女も俺もその場に座り込む。


「助かりましたわ。有栖川くん……」


「そんな気にしないで。たまたま通りがかっ……」


その時、俺は気づいてしまった。


水が入って落とし穴にかかった人間が果たしてどうなってしまうのか。


そう、当然濡れる。


しかし濡れればその被害者の着ていた服はどうなるだろうか。


濡れてしまった服はどうなってしまうのか。


答えは俺の眼の前にあった。


「うふふ、ちょっと亜理沙、はしたないですわよ。うふふ」


はしたないのはあなたの格好もです、真帆さん。


白のブラウスをチョイスした彼女のセンスに、落とし穴に水を入れた製作者に、そしてその偶然を起こした運命に感謝しよう。


その運命を司る神がいるというならそれにも感謝しよう。


タレ目の、おっとりとした彼女の表情は、助かった安心感でいっぱいで、俺の表情や不審な動きと目線には気づいていないようだった。


というか、俺の方はすでに向いておらず、吊り下げられたパートナーの方を見てクスクスと笑っている。


あと俺の邪気にも気づいてないな。うん。


彼女のブラはオレンジ色で、濡れた白いブラウスからしっかりと浮き出ている。


しっとりと濡れたスリムパンツは、パンティだかショーツだか、まあその、下着を浮かび上がらせている。


浮かび上がるパンティもなかなかいいが、透けブラとブラウスのコンボは最高だ。


ブラとブラウス。


似ている名前だがどうしてこんなにも素晴らしいミラクルコンボを俺の脳天に突き刺すのだろうか。


もはやこの組み合わせで生まれてきたとしか思えない。


これはもうTNTだろう。


……どうしよう。


こんな兵器を所有しているABC学園は、世界平和の名目で攻撃されても文句は言えないぞ!


平均的なバストより一回りか二回りか大きい彼女のバストは、オレンジ色の拘束具を今まさに解き放たんとするかのように、肩を震わせて笑うのに合わせて震えている。


こいつは……V2ロケットと呼んでも過言ではないのではないか!?


まあ平均的なバストがどういうものかはわからないけどっ!


俺のミサイル発射台の仰角が大きくなるぞ!?


とりあえず巨乳に分類しても差し障りない彼女のそれはもう柔らかそうで、とりあえず助けたんだし、お礼に一回だけくらい揉んでもいいんじゃないかなー。


いや、揉むっていうか、触診っていうの?


そういう?医療行為的な?


怪我してるかもしれないしね、多少はね?


あ、触られるのが嫌?おーけー。じゃあこうしよう。舐めよう。


うん。というか、そうなるとブラウスいらないかな!うん!ブラも取っちゃおう!ほら胸が苦しそうじゃないか。濡れている服を着ているのも風邪を引く可能性もあるしね!脱いじゃおう!


「?」


俺の目線に気づいてかどうかはわからないが、オレンジブラの彼女がこっちを向く。


瞬間、俺の目線も彼女の目線を迎撃するように少し上に向く。


たぶん血涙が流れていたかもしれない。


たぶん危ない人の目をしていたかもしれない。


くそ、もうちょっとその双丘を目に焼き付けておきたかった。


目線が合った俺とオレンジブラの彼女は、自然と笑みが溢れる。


俺も合わせて笑う。


ブラ見せてくれてありがとう、という気持ちを込めてみたら、これ以上なく自然に笑えた。


ちょっと顔を赤らめるオレンジブラの彼女は、超かわいかった。


……いい雰囲気じゃねーか!?


うお、これキスしてもいけるんじゃね?


「こらー!笑ってないで助けなさい!」


うるせえオレンジブラぶつけるぞ。


緑パンツがこのままだと俺とオレンジブラの彼女の雰囲気をぶち壊し続けるので、押し倒す前に、キスする前に、とりあえず助けてやろう。


「とりあえず彼女も助けてあげよう」


そう言って俺は立ち上がってパーカーを脱ぐ。


それを怪訝そうに見るオレンジブラの彼女に、脱いだパーカーをかけてやる。


オレンジ……いや、この呼称は失礼だろ、さすがに。


えー、と。真帆、真帆ちゃんね。うん。


真帆はパーカーをかけられたことで、自分の今の服の状況を確認したようだった。


すぐに真っ赤になって、俺のパーカーで胸の部分を隠すように縮こまる。


ちょ、俺のパーカー伸びるんですけど……。


まあいい。


女の子に気遣いできる男ってかっこいいしね。うん。


ドヤ顔を我慢しつつ、緑のパンツの彼女を解放しよう。


えーと、亜理沙だったか。


ブービートラップの根本の縄にナタを投げる。


案外ABC学園の基礎訓練だけでも形になるもので、俺の投げたナタは見事に空気を切りながら縄も切って、木に刺さった。


「きゃああああああ!!」


もちろん支えを失ったパンツの彼女、じゃない、亜理沙が落ちてくる。


「っと」


ので、すかさずキャッチ。


お姫様抱っこの一丁上がりだ。


ついでにふとももとお尻の感触を腕で楽しむことも忘れない。


というか、こっちが本命だったりする。


ぐへへ。


おお、細くとも女性的な柔らかさというのは無くならないらしい。


きゅっと引き締まったお尻は柔らかく、まるでつきたてのお餅を揉んでいるかのようだった。


太ももも同じように柔らかい


だが同じようなだけで、どこか違う芯のある柔らかさがある。


……そうか!筋肉だ!


基本的に一日に一度は走り込みをさせられるABC学園では、当然筋肉は発達する。


しかし俺のただ固いだけの筋張った太ももとは大違いだ。


ふんわりとしつつも、ちゃんと力強く筋肉は内側で主張している。


おお、ほんのりとした脂肪と筋肉のコラボレーション。


揉みたい衝動に駆られるが、それをしてしまうとただの痴漢だ。


こう、紳士的に、あくまでも紳士的にだ。


亜理沙は落下の恐怖からか、ぎゅっと目を瞑っている。


もう、揉んでもいいかな。いいよね。いいですよね。それは受け入れ態勢ですよね。


助けたんだし、それくらい許されると思う。許されるよ。許されるべきだよ。うん。いいよね。


じっとお姫様だっこされた亜理沙を見つめて、テレパシーを送ってみる。


揉んでもいいよね揉んでもいいよね揉んでもいいよね揉んでもいいよね


俺のテレパシーが通じたのか、亜理沙が目を開けた。


その目はちょっと涙で潤んでいた。


……かわいい。


そのぷるんとした唇に、俺の唇をくっつけたいという至極単純な衝動が胸を突く。


ぱっちりとした潤んだ目が、俺の目を捉える。


いいムードじゃないのか?これは。


いけるで!いけるでこれ!


真帆がこっちを見ている気がするが、無視だ!無視!


「ちょっ、馬鹿!離せ!」


顔を真っ赤にして激しく抵抗されたので、俺は仕方なくお尻の感覚を名残惜しく彼女を解放する。


地面にひらりと降りた亜理沙は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。


彼女を離したときの俺の顔は誰にも見られてなくてよかった。


たぶん非常に悔しそうな顔をしていたと思う。


そりゃもう鬼の形相だったと思う。


だが手に残ったお尻と太ももの感触が、一瞬で俺をいつもの表情……いやそれ以上の笑顔に戻した。


うーん、俺は現金な男だなあ。


「あ、あの、有栖川くん」


真帆が俺に優しい声をかける。


「あの、助けていただいて、本当にありがとうございます。亜理沙は、その、正直じゃないからお礼が言えないけれど、ありがとうって思っていると思いますわ」


「助けてくれなんて頼んでないもん!」


亜理沙がそっぽを向きながら言った。


真帆はそれがおかしくてくすくす笑う。


つられて俺も笑った。


「ふんっ!もういいっ!」


首まで真っ赤にした亜理沙は、大きく手を振りながら木々の中に分け入って行った。


「ま、待って亜理沙!あ、あの、これ!パーカー、ちゃんと返しますから!」


亜理沙を追って、真帆は走ってついていく。


俺はそれを笑いながら手を振って見送った。



**



「ふぅ。こんなもんかな」


あらかたトラップを排除して、整備を終えて、俺は一息ついた。


周囲を見渡してみると、みんなトラップへの対処にも慣れたようで、たまに悲鳴が聞こえるが、ほとんどの場合黙々と対処しているようだった。


綿のシャツはじっとりと汗を吸ってかなり不愉快にべたついている。


……他の女の子も今こんな感じなんじゃないか!?


俺は高鳴る鼓動を押さえずに、しかしゆっくりと歩き出した。


行動力と馬鹿な発想力だけは誰にも負ける気がしない。


「よう、そっちは終わった?俺は終わったぜ」


木の陰からひらりと身を躍らせて、茉莉とジャネットの後ろに、俺は現れた。


そこにはきょとんとした顔の茉莉と、至極自然体のジャネットがいた。


しかし、2人とも上半身は下着姿だ。


茉莉は慎ましやかな胸をスポーツタイプのブラで覆っている。


ジャネットは豊満な胸を黒とピンクで彩られたブラで覆っている。


2人は汗で濡れたシャツをばさばさと乾かそうとしていたようだ。


しっとりとした肌が露出していて、あごから喉へ、喉から首元へ、首元から鎖骨へと連鎖して汗の粒が流れる。


その汗の粒はまるで宝石のように、絹のようなさらさらの肌を滑っていく。


呆然と目線がジャネットと茉莉の胸を行ったり来たりする。


胸に貴賤は無いという考えなので、というか、そこに下着姿の女子がいたら、どんなに不細工でもどんなに貧乳でも、男の(さが)として目線は行ってしまうのだ。


しかも茉莉もジャネットも美人だ。


少なくとも平均以上だ。


茉莉のバストは平均以下だけど。


「あ、有栖川っ!?ちょっと待って!み、見ないでっ!」


さっ!と茉莉が全身を縮めてしゃがんで、体を隠した。


顔が一瞬で真っ赤になり、両腕でブラを隠している。


だがブラが隠れるほどの大きな手なんて見たことないし、ただでさえ茉莉の手は小さいので無意味だ。


むしろ両腕で、むにっと慎ましやかな胸が形を変えて、俺の目をさらに引きつける。


それに、いつものような尊大な口調が消え失せているのがいい。


萌える。


対してジャネットはだからどうしたのだ、と言わんばかりに堂々としている。


いや、むしろそれが普段の服装なのかのように、ばっさばっさとシャツを振って汗を乾かそうとしている。


さて皆さん。


巨乳の子が両腕をぶんぶん振ったら、その胸はどうなると思いますか。


そう、もちろん揺れる。


ジャネットの胸は、おっぱいは揺れていた。


しかも張りがいいのか、ぷるんぷるんと元の形に自然と戻ろうとして、まるで弾んでいるかのようだ。


男の下半身は別の生き物だと言うが、ジャネットのおっぱいも別の生き物のように動いている。


それはまるでおっぱいだけが空中へと飛び出そうとしているかのようだった。


飛び出す、つまりブラからこぼれ落ちるという状況である。


「う、……お、おお」


思わずジャネットの胸に夢中になって目が動く。


上へ下への大騒ぎのおっぱいは、それを追う俺の目もおっぱいおっぱい、もとい、いっぱいいっぱいだった。


言いたいだけだった。


しかも白い双丘の上にぽつんとある桜色の突起物は、つんと上を向いていて、とても綺麗で、まるで芸術品のように見えた。


「あー…、ユウ。さすがにガン見されると恥ずかしいデース……」


「ご、ごご、ごごごごごめんっ!」


名残惜しさを胸に、俺は回れ右して、藪の中に飛び込んだ。


眼福眼福。


よし、次は皐月と香織だ。



*******



俺は息巻きつつも、匍匐前進で慎重に進んだ。


さっきのジャネットのように言われてしまうと、なんか、こう……。


ああー見たかったんだねえ、みたいな、その、何と言えばいいのか。


上から目線、という表現は違うな。


何と言おう……。


「童貞くんは女の子のおっぱい見たかったんだよねー?」


みたいな、屈辱的な言葉を投げかけられたような気持ちになるのだ。


でも、よかった。


おっぱいというものは良いものである。


それは間違いない。


女の子というだけで、もうそれは世の男性に対して大きなアドバンテージなのだろう。


ABCという兵器がなくても、きっと男は女に対して大きく出れないだろう。


もっと言えば、女は男を操縦できるのだろう。


そりゃ男が優位に立とうなんて無理な話だ。


車はドライバーの操作に従うしかないのだ。


安全装置などで反抗できるかもしれないが、それも簡単に外されてしまうだろう。


中学校のときに習った歴史の授業で、女性によって滅んだ国がいくつもあるという小話を教師がしたが、俺はちょうどそれを思い出していた。


ジャネットにおっぱいを押し付けられながら、実家からモノを盗ってこいと言われれば、反抗できるかどうか、おっぱいを見た後でははっきりと断言できない。


うーむ、おっぱいというのは立派な生物兵器だ。


個人が所有していい兵器ではないと思う。


なので、俺にも揉む権利くらいありそうなものだが……。




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