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第七話 こわ...

一年のハートのクラスに私は振り分けられた。教室のドアを開けると皆んながこちらを見てくる、この瞬間が凄い緊張する。黒板に座席表が貼ってあり、それに従って席についた。


(あれ、なんか...)

よく見たら、クラスの全員が女の子だ、ありがたいことに一番後ろの席で皆が見える。


(魔法って女の子しか使えないの?)

そんなことを考えていると、隣にいた薄茶色の髪の人が話しかけてきた。

「ねぇねぇ、君、何歳?」

「え!?」

突然のことに頭が混乱する、今まで人に話しかけられたことなんてほとんどないからだ。真っ白な頭からなんとか色を搾り出す。

「えっと...14歳です」

「え!そうなんだ」

(この人初対面でしかも最初に年齢聞いてくるんだ...)

「私は15歳!一個上だね!!」

「そ、そうですね...」

(やばい、人との喋り方が分からん)


「で、君名前なんていうの?」

「えっと、ユイ・ポールです」

「ユイ・ポール?へぇ、良い名前じゃん」

薄茶色の人は先程とは打って変わってニタァと不敵な笑みを浮かべる。


(この子、ポールの家の子なんだ...)


相手の表情が変わり、少し焦る。

(え?なんかやっちゃったかな?)

「あ、あの、あなたの名前は...」

「あぁごめんごめん、私の名前はエス、エス・ブランデーよ、よろしくね」

「よ、よろしくお願いします」

「フフッ、そんなかしこまらぬくていいって」

(や、優しい人なのかな?よかった)


そんなことを話していると教室の前の扉が開き、おそらく教師であろう人間が入ってきた。黒髪ロングの綺麗な髪が靡いてる。みんなの視線がその人に向く。


「おはよう、今日からみんなの担任であるハルだ...よろしく」

場の空気が緊張に包まれる。


「とりあえず、お互い名前が分からなかったら不便だろうから自己紹介をしてもらう、名前と魔法を教えてくれ、記憶するから」

(やばい!自己紹介なんてやったことない...どうしよう)


「ではそこの君から順にやっていこう」

そう言ってハル先生は右側の一番前の席を指差した。

指された子が席を立ち前に向かう。

(あれ、あの子入学式の時に目が合った子だ)

綺麗なショートの水色の髪、目の色も水色で鮮やかだ。


「はい、私の名前はラテっていいます、使う魔法は【氷冷】、みんなよろしくね♪」

そう言ってラテさんの自己紹介が終わった。

(心視って何?心を視るってこと?)

ラテさんから始まり順番に自己紹介をしていく、そしてとうとう私の番になってしまった。


(だ、大丈夫、落ち着いて普通に)

「わ、私の名前はユイ・ポールといいます」

私がそう言った瞬間みんなの様子がザワザワと波打った。

(え?私なんか変なこと言った?ど、どうしよ...このまま続けていいのかな、大丈夫かな...)

「ま、魔法は【回復】です、よ、よろしくお願いします」

何かしたんじゃないかと冷や汗が止まらなかった、ただ、席に戻る道中

「あの子がポール家の子なんだ、今年入学するって噂は聞いてたけどまさかうちのクラスなんて」

(ポール家?確かに家はかなり大きかったけど、そんなに有名なの?)


かなり焦ったが私の番は無事に終わり、自己紹介は進んでいった。そして最後のエスさんまできた。

「私の名前はエスです!使う魔法は【分解】です!よろしく〜!」

(分解...どんな魔法なんだろ)

エスさんの自己紹介が終わると再び先生が教壇に立った。


「それじゃ、今日は一旦ここまでだ、明日詳しい説明をするから遅刻しないように...それでは」

そう言って教室を出てってしまった。先生が出た5秒後くらいにクラスのみんなも続々と教室をでる。


(私も帰るか)

そんなことを考えていると

「ユイちゃん一緒に帰ろ!!」

エスさんが声をかけてくれた。

(!!まさか他の人と一緒に帰れる日が来るなんて!!)

「う、うん!私でよければ一緒に行こ」

「...やった」

そう言ってエスさんは少しだけ不敵に笑った気がした。


建物を出て外を歩いているとなにか人が大勢いる所があった。

「ヨナさん!宣誓とってもかっこよかったです!」

「ヨナ様、よければ私がそのカバン持ちますよ」

「ヨナさん、とってもカッコいいです」

(あぁ、ヨナってあの入学式の時に新入生で宣誓してた人か)

「ヨナ・カサンドラ、魔法名家カサンドラ家の次女、そのクールで美しくて品性な振る舞いから、薔薇の魔女と呼ばれてるらしいわ」

エスさんが解説してくれた。


「ヘぇ〜そんな凄い人なんだ、確かに育ち良さそう」

そんなことをペラペラ話しながらその日は学校を後にした。エスさん曰くどうやらこの学校は4棟に分かれているらしい、そんな人が多いんだね。




適当なところでエスさんと別れ、屋敷の門を潜った。家に帰るとメイドさんよりも先にライラさんが飛び込んできた。


「あぁ〜ユイちゃん心配だったのよ!大丈夫だった?」

「あ、お姉ちゃん...大丈夫だったよ!多分...」

私は自己紹介でのみんなの反応を思い出す。

(名前名乗ったらザワザワしたんだよなぁ、あれなんだったんだろ)

「ユイ様、ライラ様、お風呂の用意が出来ております」

「流石、仕事が早いわね、じゃユイちゃん一緒に入ろっか」

「え?一緒にですか?」

「当たり前でしょ、ほらいくわよ」


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